昭和3年の創業以来、88年もの間、地域の方々にとって欠かせない存在となっている「昭和薬局」。
今回は愛され続けるその魅力に迫ります。
◎昭和薬局の誕生◎
創業されたのは戦前。昭和薬局の歴史は医薬品工場の傍らから始まります。
当時はメインで取り扱う薬品が由来の薬局名でした。
戦時中、空襲により市街が焼失してしまった中、こちらの薬局は幸いにも被害を免れたそうです。
「薬を必要としている地域の方々を助けたい!」
そんな想いから、燃えてしまった周辺の薬局の方々と合同で薬局を運営することを決断。
地域に貢献する薬局として、名古屋市昭和区に位置することから「昭和薬局」と改名されたそうです。
現在では創業者のご家族が中心となり、セルフメディケーション・サポート薬局としてその想いを引き継いでいます。
◎現在の昭和薬局◎
店内に入った取材陣を驚かせたのは、販売されている薬品の品目数。
一般医薬品はもちろん、医薬部外品やちょっとした生活用品まで…
どんなお悩みにも対応できる、多種多様なラインナップです。
その数なんと1,000弱ほど!お客さまのニーズに応えてきた結果だとか。
こちらの薬局では、一人ひとりじっくりとお話を伺うことを大切にされています。
「一般用医薬品や漢方をご提案すべきか」、または「医療機関への受診を促すべきか」を判断したり、
お薬をしっかり服用して頂くために、症状をお聞きするだけではなく“生活環境”のヒアリングに力を入れてらっしゃいます。
なお、これまでにお越しになった患者さま、そして販売された医薬品などは創業以来全て記録されているそうです。
◎人気の理由の一つは“漢方”◎
こちらの薬局では生薬を取り扱っており、県外の大学病院などから生薬の処方箋が届くこともあります。
取り扱う生薬は200種以上!どんな処方がきても対応できる体制を整えています。
今回は特別に保管庫でもある地下室にもお邪魔しました。温度・湿度共に安定するため、漢方の保管には最適とのこと。
そこには漢方の原木が…!こちらの写真は甘草の原木です。
。・゚・。。・゚・。。・゚・。。・゚・。 愛され続ける魅力 。・゚・。。・゚・。。・゚・。。・゚・。
80代後半の代表は今でも現役の薬剤師!
背筋がピンッと伸び、明るくハキハキとした印象の方です。
健康の秘訣について尋ねると、「働いていることね」と笑顔で答えてくださいました。
また、管理薬剤師の方は「お渡ししたお薬の内容は全て覚えています」と
にこやかにお話してくださいました。
お客さまは地域の方に限らず、なんと全国からいらっしゃるとのこと。
あたたかな雰囲気で、遠くからでも通いたくなる気持ちにも納得です。
「話を聞いてもらいたい」と感じられる、温もりあふれる“かかりつけ薬局”でした。
薬局の目の前は魚屋「鮮魚の魚つね」さん、新鮮でおいしいと評判だそうです。
お客さんの行き来もあり、薬ができるまでの間にお魚を買いに行かれる方も多いとのこと。
本日のオススメは岐阜県産の天然鮎、そして三河湾の天然うなぎも見せていただきました!
土用の丑の日には店頭で蒲焼きにしているとのこと…!お近くの方はぜひ行ってみてはいかがでしょうか。
【店舗名】 鮮魚の魚つね
【住所】 愛知県名古屋市昭和区滝子町22-10
(取材者:M・H、A・T)
~・~ 本日の訪問薬局データ ~・~
店舗 : 昭和薬局
住所 : 愛知県名古屋市昭和区永金町1-17
最寄 : 名古屋市営地下鉄鶴舞線「荒畑」駅より徒歩12分