コーディネーターの転職レクチャー3-2 職務経歴書の書き方

3-2 職務経歴書の書き方

職務経歴書=転職活動の書類選考に使う書類

「職務経歴書」は、「転職活動の書類選考の合否を決める」のための書類です。採用担当者は職務経歴書の内容を見て選考し、面接も職務経歴書を見ながら進められますので、“あなたを売るプレゼン資料”とも言えるでしょう。この職務経歴書ひとつで採用が決まることもあるくらい重要な書類で、ここでしっかりPRをすることが大切です。

履歴書と違い、職務経歴書は決められた書式がありません。採用担当者に「この方にぜひ会って話をきいてみたい」と思わせるためにも、作成のポイントをしっかりとおさえ、わかりやすい職務経歴書を作りましょう。

ポイント1書くまでに
徹底的な自己分析を済ませる!

なぜ退職を考えたのか、転職して何をかなえたいのか。キャリアの棚卸しと自己分析をしっかりとしてから、フォーマットを埋めていくことが大切です。

ポイント2応募求人に沿った内容に
組み立てる!

採用担当者は、今回の求人で自社で必要としている人材像と合致するかどうかに着目しています。

ポイント3読みやすさを
追求する!

アピールすべき箇所にはアイキャッチを入れるなど工夫し、レイアウトは読みやすく、文章は簡潔に記載するなど徹底的に気を配りましょう。

職務経歴書
職務経歴書

❶ 職務要約

経歴を集約することで、あなたのアピールポイントをコンパクトかつ効果的に伝える項目です。
ご自身の経歴を要約し、「どんな経験を持ち何ができるか」3〜5行で記入しましょう。採用担当者が一番先に読む部分ですから、この項目を読むだけであなたの経歴と能力がわかるよう工夫しましょう。
この項目では個別に実務の詳細に触れなくても大丈夫です。

❷ 会社名

在籍会社の規模感を採用担当者が把握できるよう、事業内容や資本金、従業員数等、公開されている会社情報は具体的に記載しましょう。

❸ 職務詳細

管理薬剤師か一般薬剤師か、またどのような仕事に携わりどんな工夫をしてきたかを、成果に具体的な根拠や数字があれば明示し記載しましょう。同じ会社内での転機(ポジションや部署の異動)は分けて書きましょう。

また退職理由・転職理由は面接ではほぼ必ず聞かれますが、口頭で説明すればよく、実は職務経歴書に必ずしも書く必要はありません。
しかし、志望動機や自己PRと一貫性を保てない回答と受け取られることを防ぎたい方には、記載をおすすめします。

❹ 職歴の記載順

「編年体=時系列タイプ」と「逆編年体=逆時系列タイプ」があります。これまで積んできた経験をストーリー的に伝えたい方は「編年体」を、直近の経験を即戦力として生かせる求人に応募する場合は「逆編年体」を選択するのがおすすめです。

❺ 取得資格

業務に関連する資格・語学力などは具体的なレベルがわかるよう、正式名称で記入しましょう。

❻ PCソフト・OA機器スキル

使用できるPCソフト・OA機器名を具体的なレベルがわかるよう、箇条書きで記入しましょう。

❼ 志望動機

履歴書に記入した志望動機に厚みを持たせ、3〜5行ほどで記入しましょう。

❽ 自己PR

「どう貢献できるかの説明」を十分意識し5〜8行ほどで記入しましょう。その際、自分の経歴の中からとくに注目して欲しいポイントを見出しとし、その見出しに沿って本文を書く形式をとると、魅力的な職務経歴書となります。「入社後に活躍してくれそうな人だ」とイメージしてもらえることを意識し仕上げましょう。