派遣薬剤師の実態を徹底解説!「時給は高い」「人間関係が楽」だけど・・・

派遣薬剤師の実態を徹底解説!「時給は高い」「人間関係が楽」だけど・・・

派遣薬剤師の実態を徹底解説!「時給は高い」「人間関係が楽」だけど・・・

派遣薬剤師は、パートやアルバイトと比べて高時給で募集していることがあります。時給の高い職場で働きたい方にとって、魅力的な求人条件が提示されていることも多いのではないでしょうか。
そこで今回は、派遣薬剤師の平均時給や働きやすさ、派遣ならではの特徴など、派遣薬剤師の実態を解説いたします。

【派遣薬剤師の実態1】「給与が高い」は本当!ただしフルタイムの求人が見つからないことも

派遣薬剤師は給与が高いというイメージをお持ちの方は多いのではないでしょうか。ときには、「正社員で働くよりも稼げる」、「奨学金を早く返したいなら派遣薬剤師が一番」ともいわれるほどです。高い時給で働きたい方にとって、より良い条件で働けることはとても魅力的なことです。

ここでは、派遣薬剤師の収入に関する実態をご紹介します。

派遣薬剤師の平均時給は約3,000円

派遣薬剤師の平均時給は約3,000円です。一方、厚生労働省が公表している「令和3年賃金構造基本統計調査」では、正社員の薬剤師の労働時間は174時間(残業時間含む)に対して、月収は40万3,600円でした。単純に月収を労働時間で割ると時給は約2,320円です。

このデータから、時給3,000円の派遣薬剤師だと正社員に比べて時給が高いといえます。また、派遣薬剤師は人手不足の地域でさらに時給が高くなる傾向にあるため、都市部よりも地方のほうが高くなっていることがほとんどです。

仮に時給3,000円で週5日のフルタイムの場合、日給は24,000円、1ヶ月20日間の勤務で月給は48万円です。給与を見ると効率のいい働き方といえるでしょう。

出典:令和3年賃金構造基本統計調査 結果の概況(厚生労働省)

年収換算すると正社員より給与が低いケースも

時給3,000円で1日8時間、フルタイムで週5日働いたとすると、年収は576万円になります。(年間所定労働日数が240日の場合)単純計算をすると正社員より年収が高く見えるかもしれません。

ただし、派遣薬剤師の求人は正社員やパートと比べると少なく、年間を通してフルタイムで働ける保証はありません。また、正社員にはボーナスがあることが多く、結果として正社員の年収が高くなるケースもあります。

時給だけで見ると正社員は稼げないように思えますが、「令和3年賃金構造基本統計調査」の数字から計算すると、ボーナスを加えた年収は約581万円でした。ボーナスを加味すると、わずかですがフルタイムで働いた場合の派遣社員よりも正社員の年収が高い結果になっています。

【派遣薬剤師の実態2】「希望の働き方を実現させやすい」は本当!ただし忙しい職場が多い

派遣薬剤師に対して、自由な働き方ができるイメージをもっている方もいるのではないでしょうか。ここでは、働き方の実態について解説します。

自分に合った勤務条件を選びやすい

派遣の場合、フルタイム以外に短時間勤務や勤務日数の少ない求人も存在します。勤務条件の選択肢が幅広いため、自分の希望に応じた働き方がしやすいでしょう。

正社員やパートで働きながら、ダブルワークとして派遣で勤務する方も少なくありません。

残業がない

派遣先の企業が派遣社員に残業を命じる場合は、派遣元との雇用契約や36協定に基づく必要があります。

派遣先の企業が自社の規定に応じて残業を命じることはできないため、残業を指示された場合も断ることができます。契約上の問題はありませんが、残業を断ることで勤務先の人間関係に悪影響を与えると感じる方は、「予定がある」などの事情を伝えて、ネガティブな印象を与えないよう工夫すると良いでしょう。

また、残業が発生した場合も、労働に対して賃金は支払われ、サービス残業になることはありません。ただし、派遣会社と時間外労働がある旨の契約を結んでいる場合は、正当な理由がない限り断るのは難しいため、契約内容を必ず確認しておきましょう。

忙しい職場も多い

派遣薬剤師は即戦力が求められることがほとんどです。募集している職場の多くは、多忙で人手が足りていません。パートの求人募集を掲載しても応募が集まらず、派遣薬剤師を雇っているところもあります。

基本的には忙しい店舗で働くケースが多いでしょう。

【派遣薬剤師の実態3】「人間関係は楽」は本当!ただしコミュニケーション力は必要

派遣薬剤師は正社員やパートと比べると、人間関係で悩むことが少ないと考えられます。今の職場で人間関係がうまくいかない方、トラブルを抱えるのが苦手な方は派遣薬剤師がおすすめです。ここでは、人間関係の実態を紹介します。

有期雇用なのでトラブルを抱え続ける必要がない

派遣社員は基本有期雇用ですので、雇用期間があらかじめ定められています。派遣法の3年ルールに基づき、派遣薬剤師はひとつの職場で働ける上限期間が3年までです。

そのため、仮に勤務先に価値観や性格が合わない方がいても、雇用期間が過ぎると勤務先から離れることができます。定期的に人間関係がリセットされるため、トラブルの悩みを抱え続ける心配はありません。

新しい職場になると一から人間関係を築く必要がある

人間関係のトラブルがあっても我慢して乗り切ることができる一方、職場が変わるたびに人間関係を築き直す必要があります。これは、人によってメリットにもデメリットにもなるでしょう。

職場が変わってもすぐになじめる方であれば、大きな負担にはなりません。派遣薬剤師として働き続けるためには、どのような職場でもすぐなじめる適応能力やコミュニケーション能力を備えておくことも大切です。

【派遣薬剤師の実態4】複数の職場での現場経験を積める!ただしキャリアアップは難しい

派遣薬剤師は、数多くの職場で働いてみたい方にはぴったりの働き方です。職場が変わる度に薬の配置やルールを覚える必要がありますが、多くの職場で現場経験を積むことができます。

豊富な現場経験を積むことで視野が広がる

派遣薬剤師は数ヶ月程度で職場が変わることが一般的です。職場によって扱う処方箋の科目も違えば、調剤や監査のルールが独自に設けられていることもあります。

職場が変わるたびにさまざまな経験を積めるため、薬剤師としての能力をより高められます。たとえば、調剤を経験してから、その後にドラッグストアで働くことも可能です。自分の夢やキャリア、目標に合わせて働く職場を選びやすいのは大きなメリットでしょう。

同じ職場でのキャリアアップは期待できない

数ヶ月程度で職場が変わるため、同じ職場でキャリアアップを目指すことはできません。最長でも3年までしか在籍できないことから、管理職を目指すキャリアは期待できないでしょう。

管理薬剤師になりたい、エリアマネージャーになりたいといった目標をもっている方には向かない働き方です。

【まとめ】派遣薬剤師に向いている人

派遣薬剤師は、パートや正社員で働くよりも時給が高く、自由度の高い働き方ができます。結婚や出産、育児などをきっかけにライフスタイルに合わせた働き方がしたいと思っている方、数ヶ月だけ集中して働き、長期休みを取ってプライベートを楽しみたい方などに派遣薬剤師はおすすめです。

短期間で稼げるため、自分の思い描く働き方がしやすくなります。ただし、 短期間で職場が変わるため、適応能力が必要になることも覚えておきましょう。

派遣薬剤師の求人数はパートや正社員と比べると少ないため、転職を考えている方は薬師専門の転職支援サービスを利用することをおすすめします。

薬剤師専門の転職エージェント「ヤクジョブ」では、調剤薬局・ドラッグストア、病院・製薬会社まで、数多くの派遣薬剤師の求人を保有しています。丁寧なヒアリングを通して、希望条件や理想のキャリアに合った求人をご紹介することが可能です。専任コーディネーターが給与交渉や面接サポートも行うため、転職を成功させたい方や「まずは相談してみたい」という方も、ぜひ一度ヤクジョブをご利用いただければ幸いです。

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