MR職の志望動機 例文4選!書き方のポイントを徹底解説

MR職の志望動機 例文4選!書き方のポイントを徹底解説

MR職は、転職業界の中でも常に人気の高い職種です。希望の企業への転職を成功させるため、志望動機には力を入れましょう。

志望動機は、応募者の熱意を伝えるだけでなく、MRとしての資質をアピールするためにも重要な項目です。ほかの応募者と差別化し、採用担当者の心をつかむためには、印象に残る志望動機を作成しなければなりません。

今回は、MR職へ転職する場合の「志望動機」を書くためのポイントをご紹介しますので、参考にしてみてください。

 

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MR職の種類とは?

MR職の種類とは?

MR職は大きく2種類に分けられます。これからMR職へ転職したいと考えている方は、違いについて知っておく必要があるでしょう。それぞれのMR職の違いについて、詳しくご紹介します。

メーカーMR

メーカーMRは、各製薬企業に所属して、その企業の取り扱う医薬品の処方拡大・適正使用の促進のため、情報提供・情報収集をおこなう専門職です。薬剤師の資格がなくてもMRとして活躍することはできますが、資格があるとMR認定試験の一部が免除されるというメリットがあり、薬剤師の就職先としても根強い人気があります。

メーカーMRは医療現場の中で重要な役割を担っていますが、近年は数が減少傾向です。
2002年から50,000人を超え2013年には65,000人ものMRが活躍していましたが、それ以降徐々にMR数は減少し、2022年から50,000人を下回るようになりました。
薬剤師資格を持つMRは10%前後と全体から見れば少ないですが、薬物治療の高度化に伴って専門的な知識を持つMRのニーズは高いです。

企業の代表として医療従事者と関わるため責任は重大ですが、自分の働きかけで患者の診療を改善することができるなど、やりがいや達成感は大きい仕事だといえます。担当する医薬品の領域、担当地域などは定期的に変わるため、必ずしも希望する業務内容や勤務地にならない点、転勤や配置換えが多い点には注意が必要です。

コントラクトMR

「医薬品販売業務受託期間機関(CSO)」に所属し、契約によって各製薬企業へ派遣されてMRの業務をおこなうのがコントラクトMRです。

全MR数に対するコントラクトMRの割合は、2009年には3%でしたが、2023年には過去最高の8.2%まで増加しており、ヘルスケア業界の市場が拡大している現状を反映した結果となっています。全体の約40%の企業がコントラクトMRと契約をしており、広く活用されています。

活躍の場は、新薬をリリースする、大規模なプロジェクトを実施するなど、製薬企業に人員が必要な場合に派遣されるだけに留まりません。
近年は、CSOの持つ独自のノウハウで営業やマネジメントを請け負うなど、サービス内容の専門性が高まってきています。

MR職の主な仕事内容

MR職の主な仕事内容

MR職の主な仕事内容として、ここでは2つご紹介します。

薬剤師として勤務経験のある方は、イメージしやすいかもしれません。医薬品の販売前〜販売後まで、MR職は医療従事者に対してシームレスなサポートをしています。

医療従事者への情報提供

医療関係者(医師・薬剤師・看護師等)に対して、医薬品の効果や副作用・有効性・安全性・品質などに関する情報を提供します。新薬だけでなく、既存の医薬品について医療従事者へ継続的にアプローチすることも重要です。

MR職は企業の営業職ではありますが、直接顧客(病院や薬局)に販売しないこと、値引きをしないことなどは一般的な営業職と異なります。

どのように患者の治療に貢献できるのか、海外での使用状況や成績などに基づき、適切に情報提供を実施しなければなりません。

情報収集

販売開始後は、使用実態や副作用情報の収集をするのもMR職の役割です。実際に使用してわかった効果・副作用の情報を集め、また、疑問点・問題点がないかなど医療従事者のサポートも継続的におこないます。

医療従事者と密に連携するためには、コミュニケーション能力はもちろんですが、医薬品についての十分な知識があることや、それに基づいた信頼関係が重要です。薬剤師としての知識が、情報収集の場面でも活かされます。

こうしたMR職の活動が、医薬品による健康被害を最小限に抑えることや、医薬品の品質向上・新薬開発へとつながっていきます。

MR職の魅力とは?

MR職は、医療の現場で働きつつも、直接患者と接することはありません。その仕事の魅力はどこにあるのでしょうか?代表例として4つご紹介します。

多くの患者の治療に貢献できる

新たな治療の選択肢を提示することで、多くの患者の治療に介入できる点が、まず大きな魅力です。

直接患者の治療や効果の確認をおこなえるわけではありませんが、自分の医薬品情報の提供によって多くの患者の治療や生活の質を変えることができ、大きなやりがいを感じられるでしょう。

最先端の医療を先導できる

新薬の登場によって、特定の分野の治療成績が大きく変わり、治療ガイドラインも刷新されるということは、決して少なくありません。

近年であれば、免疫チェックポイント阻害薬やSGLT2阻害薬がガイドラインを大きく変えました。このように、最先端の医療を先導し、治療の常識を変える瞬間に関われるという点は、MRならではの魅力と言えるでしょう。

専門性を高められる

MR職は、担当する医薬品の知識だけを持っていればよいわけではありません。領域の治療ガイドラインや、他社の医薬品との違いなどについても、幅広い知識を持つことが大切です。

担当領域についての専門性を高めていくことで、医師をはじめとした医療従事者により必要とされる情報を届けることができ、MR職としてのやりがいやキャリアアップにも繋がります。

在宅勤務ができる場合も

現状、薬剤師として在宅勤務をする道はほとんどありません。ですが、MR職では、WEBや電話での対応のみをおこなうMRも、全MRの1%程度と少ないながらも一定数おり、企業によっては在宅勤務が可能になってきました。

今後、オンライン上での情報提供のニーズが高まっていけば、WEBや電話での対応のみをおこなうMR職の割合も増えていくと予想されます。

 

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MR職の志望動機を作成する際のポイント

MR職の志望動機を作成する際のポイント

MR職への転職を目指す場合、志望動機の作成にあたって注意したいポイントを4つお伝えします。作成の際に参考にしてみてください。

MR職の業務を理解する

MR職は医療業界の「営業職」ではありますが、医療従事者に正確な医薬品情報を提供し、適正使用を促すという重要な使命を担っています。志望動機を作成する際には、この役割や責任をきちんと理解していることを示すことが不可欠です。

たとえば「医師の診断・治療を支えられる存在になりたい」「患者の安全に寄与する情報提供をおこないたい」といった表現を用いると、MR職の役割や業務内容を理解していることや、責任感を効果的に伝えることができるのではないでしょうか。

自分の経験や強みをどう活かせるか記載する

志望動機では、自分の経験や強みをMRの業務にどう活かせるのか具体的に示すことが重要です。MRには、高いコミュニケーション能力や論理的な説明力、継続的に信頼関係を築く力などさまざまな力が求められます。

たとえば「薬剤師として働きながらの研究活動で得た継続力」「ガイドラインや論文を元にした医師への提案力」など、実体験を交えて強みを示しましょう。

MRの業務と自分の適性が合っていることをはっきりさせることで、企業にとっての有望な人材だとアピールできます。

企業の情報を正しくリサーチする

MR職は、情報を扱う専門職であり、正確性や高いリサーチ力が求められですます。そのため、リサーチ力を表すためにも、志望する企業の理念や注力している医薬品、開発中の医薬品などについて十分に調べた上で、それに基づいた情報を志望動機に盛り込んでみましょう。

たとえば、「貴社が力を入れているがん領域について深い関心がある」「新規作用機序の医薬品開発に力を入れている点に惹かれた」など、的確な情報を入れることで、その企業で働きたいという熱意や適性を伝えることができます。

志望にあたってのストーリーを入れる

志望動機には、自身の経験や価値観とMR職を結びつけるストーリーを盛り込むと、志望動機にも説得力が増します。

たとえば「担当患者の病状が、新薬を追加したことで大きく改善した経験がある。新薬開発やその処方拡大の重要性を実感でき、自分もより広く貢献したいと思った」のように、自分だけの背景からMRを志した理由を盛り込みましょう。

MR職について理解していることに加え、本気度や熱意も伝わります。「なぜMRなのか」を明確に説明できる応募者の方が、企業側へポジティブな印象を持ってもらいやすいです。

MR職の志望動機 例文4選

MR職の志望動機を作成する際のポイント

では、お伝えしたようなポイントを踏まえ、MR職の志望動機を作成してみましょう。ここでは、パターン別に4つの例文をご紹介しますので、参考にしてください。

病院薬剤師からの転職の場合 1

私はこれまで◯年間、病院薬剤師として勤務してきました。2022年〜2024年にかけて担当していた内分泌内科病棟では、SGLT2阻害薬やGLP-1受容体作動薬の登場によって糖尿病治療が大きく変わり、コントロールの難しかった患者様の病態が実際に落ち着いていく経過を経験しました。患者様やご家族の明るい笑顔を見て、新薬開発やその普及の重要性を実感しました。

医薬品の進歩が患者様へ与えるインパクトの大きさを目の当たりにしたことが、MR職を目指そうと考えたきっかけです。目の前の患者様だけでなく、より多くの患者様やご家族に選択肢を提示できるような仕事をしたい、治療の最先端を担う仕事がしたいと考えました。

治療の常識を変えるような新薬開発を積極的におこなっている貴社で、医療の発展に尽くしたいです。

病院薬剤師からの転職の場合 2

私は、新薬を心待ちにする希少疾病の患者様に貢献したいと考え、オーファンドラッグの開発に尽力する貴社を志望します。

私は、神経難病の患者様が多く入院する病院で、薬剤師として勤務してきました。著効する治療薬がほとんどない中で、対症療法をおこないながら「いつか新薬が出てくるはず」と期待を寄せる患者様やご家族の想いを身近に感じ、オーファンドラッグのニーズの強さを実感しました。今後は、薬剤師としての経験を糧にしながら、オーファンドラッグの普及に尽力したいです。

希少疾病の診断・治療薬の開発、認知度の向上など、希少疾病にまつわるさまざまな取り組みをおこなっている貴社の熱意に感銘を受けました。MRとして、貴社の理念を体現して行きたいと思っています。

調剤薬局やドラッグストアから転職の場合

私はこれまで調剤薬局で在宅医療に携わり、医師や看護師と連携しながら、患者様一人ひとりに最適な薬物療法を提案してきました。とくに、複数の持病を抱える高齢患者に対し、処方提案や副作用管理などをおこなうにあたり、医師との信頼関係を築きながら治療に深く関われた経験は、私の大きな強みです。

日々の業務を通じて「情報提供の質が、患者の治療成果を左右する」と実感し、より広い視野で医療に貢献できるMRという仕事に強い魅力を感じました。これまでの経験を活かし、医師のニーズを正確に捉えた情報提供や、治療方針への有益な提案ができるMRを目指したいと考えています。

貴社は非常に幅広い領域の医薬品を扱っており、さまざまな患者様に医薬品を届けられる点が魅力だと感じます。信頼される情報提供を通じて、より多くの患者様の健康に寄与していきたいです。

MR職から他企業のMR職へ転職の場合

領域に特化したMRとして専門性を高められるというキャリアステップに魅力を感じ、貴社を志望します。

私はこれまでも、製薬会社のMRとして◯年間勤務してきました。現職では、循環器領域、中枢神経領域、オンコロジー領域を経験しました。近年、オンコロジー領域は著しく変化を続けており、新規作用機序の医薬品もさまざま登場しています。オンコロジー領域を担当した際、その進歩の早さ、患者様の人生に与えるインパクトの大きさ、専門性の高さに非常にやりがいを感じ、この領域を極めて社会へ貢献していきたいと考えるようになりました。

貴社では、疾患領域別の担当制を採用していると伺いました。貴社でより一層専門性を高め、ニーズの高い情報提供をおこない、医療の発展に寄与していきたいと考えております。

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未経験からMR職に挑戦したい、MR職から他企業のMR職へ転職したい、いずれの場合でもMR職は非常に人気が高く、しっかりとした準備が必要不可欠です。

希望の企業へ転職を成功させるため、薬剤師専門の転職エージェント「ヤクジョブ」を活用してはいかがでしょうか?求人探しだけでなく、志望動機の添削や面接練習も可能です。薬剤師の経験やキャリアを理解しているエージェントだからこそ、あなたの魅力を引き出し、転職を成功に導くことができます。

転職を迷っている方、時期が明確でない方も、まずはご相談ください。ご自身が理想とするキャリアを目指しましょう。

 

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まとめ

今回は、MR職へ転職を成功させるカギとなる「志望動機」を作成するポイントをご紹介しました。MR職の業務内容をよく理解するとともに、これまでの経験からMR職を目指した理由を明確にし、志望動機に盛り込むことが大切です。

今回ご紹介した4つの例文を参考に、自分の魅力をアピールできる志望動機を作成しましょう。志望動機の作成に困る方は、転職エージェントの活用もご検討ください。

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