ドラッグストアの面接でよく聞かれる質問10選!面接の流れや仕事内容も紹介

ドラッグストアの面接でよく聞かれる質問10選!面接の流れや仕事内容も紹介

ドラッグストアは医薬品から日用品まで幅広い商品を扱う小売業態として、私たちの生活に欠かせない存在です。人々の健康意識の高まりや高齢化社会の進展に伴い、ドラッグストア業界は着実に成長を続けています。

この記事では、ドラッグストア業界の仕事内容や魅力、面接対策までを徹底解説します。未経験からのキャリアアップ方法や、面接でよく聞かれる質問とその回答例も紹介しますので、ドラッグストアへの就職・転職を検討している方はぜひ参考にしてください。

 

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ドラッグストアの仕事とは?

ドラッグストアの仕事とは?

ドラッグストアは、医薬品・化粧品・日用品・食品などを総合的に幅広く取り扱う小売業です。年間市場規模は約9兆円に達し、少子高齢化や健康志向の高まりを背景に、「地域のヘルスケアステーション」としての役割がより重要視されるようになりました。

ドラッグストア全体の売上は、2021年から増加傾向にあり、また、店舗数も毎年約500〜800店舗ずつ増加しています。このことからもドラッグストアのニーズの高まりがうかがえます。

大手チェーンは全国に店舗網を広げていますが、「ウエルシアホールディングス」「ツルハホールディングス」「コスモス薬品」「サンドラッグ」「マツキヨココカラ&カンパニー」の特徴を、表にまとめました。

【ドラッグストア大手の特徴】

社名店舗数特徴
ウエルシアホールディングス2,825店舗調剤併設率が高い。介護と深夜営業も売り。
ツルハホールディングス2,653店舗北海道・東北を中心に全国展開、プライベートブランド商品が充実
コスモス薬品1,490店舗西日本中心、コンビニエンス並みの利便性を追求。
サンドラッグドラッグストア事業1,080店舗
ディスカウントストア事業393店舗
関東中心、プライベートブランド商品の開発・強化、地域特性に合わせた出店
マツキヨココカラ&カンパニー3,464店舗都市部中心、インバウンド需要に強い

それぞれ特色あるサービスを展開しています。

参照元:
経済産業省「商業動態統計調査_長期時系列データ(主要統計表)_ドラッグストア商品別販売額等及び前年(度、同期、同月)比(XLS/302KB)」、ウエルシアホールディングス「2024年2月期決算短信」、ツルハホールディングス「2024年5月期決算短信」、コスモス薬品「2024年5月期決算短信」、サンドラッグ「2024年3月期決算短信」、マツキヨココカラ&カンパニー「2024年3月期決算短信」

働く魅力と将来性

ドラッグストアで働く魅力は、安定した雇用環境と明確なキャリアパスにあります。具体的なメリットは以下のとおりです。

● 充実した福利厚生:大手チェーンでは退職金制度や社宅制度、従業員割引などの福利厚生を整備
● 教育研修制度:認定薬剤師の取得サポートのほか、社内認定制度などによるスキルアップ支援
● 多様な働き方:営業時間の幅が広いため、パート・アルバイトでも様々なシフトや時間帯で働ける柔軟性
● キャリアアップ:管理薬剤師・エリアマネージャーなど、実績次第で管理職への道もある
● 業界知識の習得:医薬品や健康食品などの専門知識を身につけられる

2023年度の厚生労働省の調査による有効求人倍率は、医薬品販売/登録販売者3.77、薬剤師3.41と全体の1.28倍より、高いものとなっています。

参照元:
厚生労働省「一般職業紹介状況(令和6年3月分及び令和5年度分)について」、「厚生労働省job tag_医薬品販売/登録販売者」、「厚生労働省job tag_薬剤師」

未経験でも活躍できるポイント3つ

ドラッグストアは未経験者でも活躍できる業界として知られています。その理由は以下の3つのポイントにあります。

● 充実した研修制度
● OJTによる段階的スキルアップ
● 全国に多数出店している成長力

多くのドラッグストアチェーンでは、入社後に集合研修を実施し、商品知識からレジ操作、接客マナーまでを学べます。企業によっては、eラーニングと実地研修を組み合わせた体系的なプログラムを提供しているところもあります。

店舗では先輩社員がマンツーマンで指導するOJT制度が一般的です。最初はレジや品出しなどの基本業務からスタートし、少しずつ商品説明や発注業務など高度な業務へとステップアップしていきます。

ドラッグストア業界では、新規出店や調剤併設化の勢いが続いており、薬剤師を募集している店舗が多いことから、未経験の方でも挑戦しやすいという傾向にあります。

1日の具体的な業務の流れ

調剤併設型ドラッグストアでの1日の業務は、開店前の準備から始まり、閉店時の片付けまで多岐にわたります。以下は一般的なタイムスケジュールです。

【一般的なタイムスケジュール】

時間帯/業務内容具体的な内容

開店準備
8:30 出勤、朝礼(当日の売り出し商品や特売情報の共有)
8:40 開店準備(店内清掃、商品陳列の確認、レジ準備)
9:00 開店、処方箋受付開始
9:00〜10:00 納品された医薬品の検品・棚入れ、期限チェック
午前
調剤業務のピーク
10:00〜12:00 処方箋応需のピーク時間帯(病院の診察時間に合わせて混雑)
・薬剤師:処方箋鑑査、調剤、服薬指導
・調剤事務:処方箋受付、レセプト入力、会計
・OTC担当:来店客への商品案内、説明販売
午後
店舗業務と在庫管理
13:00〜14:00 昼食交代
14:00〜15:00 陳列棚の整理、品切れ商品の補充
15:00〜16:00 発注業務(医薬品・日用品の在庫確認と発注入力)
16:00〜17:00 夕方の処方箋応需増加に対応
夕方〜夜
クロージング業務
17:00〜19:00 夕方の来店客増加に対応(仕事帰りの顧客が多い時間帯)
19:00〜19:30 店内清掃、商品整理
19:30〜20:00 売上集計、レジ締め、翌日の準備、閉店作業

調剤業務では、処方箋の受付から会計までの流れをスムーズに行うことがポイントです。

また、OTC医薬品エリアでは、顧客の症状や要望に合わせた適切な商品提案ができるよう、常に知識のアップデートが求められます。在庫管理も重要な業務です。

役立つ資格と取得方法

ドラッグストアで働く薬剤師にとって、専門性を高め、キャリアアップにつながる資格はたくさんあります。以下は、薬剤師が取得すると役立つ資格とその取得方法です。

【薬剤師が取得すると役立つ資格と取得方法】

 概要取得方法
研修認定薬剤師継続的な研鑽を証明する基本的な認定資格日本薬剤師研修センターの研修受講(3年で40単位以上)。3年毎更新制。
漢方薬・生薬認定薬剤師漢方薬に関する専門的知識を持つ薬剤師の認定日本薬剤師研修センターの認定試験。3年毎更新制。
健康サポート薬局研修修了薬剤師地域住民の健康サポートに関する専門知識を証明日本薬剤師会などが実施する研修プログラム(e-ラーニングと集合研修)。3年毎更新制。
在宅療養支援認定薬剤師在宅医療における薬学的管理の専門家日本在宅薬学会認定。実務経験3年以上。所定の研修と症例報告。

多くのドラッグストアチェーンでは認定取得支援制度を設けており、研修費用の補助や研修時間の確保、資格手当の支給などのサポートをしています。

研修認定薬剤師は基本的な資格として多くの薬剤師が取得しており、これをベースに自分の興味や店舗の特性に合わせた専門資格を取得していくことで、差別化とキャリアアップが可能になります。
資格取得による給与やキャリアへの影響は企業によってさまざまですが、専門性に応じた業務配置や昇給、管理職への登用といったキャリアパスが開けるだけでなく、顧客からの信頼獲得や、医師・看護師など他職種との連携強化にもつながります。

参考:
公益財団法人日本薬剤師研修センター「研修認定薬剤師制度(制度の概要)」、公益財団法人日本薬剤師研修センター「漢方薬・生薬認定薬剤師制度とは」、公益財団法人日本薬剤師会「日本薬剤師会・日本薬剤師研修センターが行う 「健康サポート薬局研修」について ~研修受講から修了までの流れ~」、一般社団法人 日本在宅薬学会「在宅療養支援認定薬剤師ー新規申請手続き方法」

 

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面接の流れを徹底解説!

面接の流れを徹底解説!

ドラッグストアの面接プロセスは、応募する職種(正社員・パート)や企業規模によって異なりますが、一般的には複数段階の選考が行われます。

大手チェーンでは、エントリー→書類選考→筆記試験→一次面接→二次(最終)面接という流れが標準的です。
中小規模のドラッグストアでは、書類選考後に1回の面接のみというケースも少なくありません。

選考のポイントは、医薬品や健康に関する基礎知識、接客姿勢、チームワーク力です。
下記で職種別に見てみましょう。

パート面接の進行ステップ

パート・アルバイト採用の面接は、正社員採用に比べて簡略化されていることが多く、通常は1回の面接で採否が決まります。面接時間は15〜30分程度で、店長または採用担当者が面接を担当します。

【パート面接の一般的な流れ】
1.受付・案内(5分):面接会場に到着したら、受付で名前と予約時間を伝え、案内を待つ
2.自己紹介(5分):面接官の質問に応じて、簡潔に自己紹介する
3.質疑応答(10〜15分):志望動機や希望シフト、過去の接客経験などについて質問される
4.店舗説明・条件確認(5分):仕事内容や給与条件などの説明を受け、質問があれば尋ねる
5.今後の予定説明(5分):合否連絡の時期や方法について説明する

パート面接では、特に「シフトの融通が利くか」「長期間働けるか」「接客対応ができるか」という点が重視されます。未経験でも「学ぶ意欲がある」「柔軟に働ける」ことをアピールすれば、採用される可能性は高まるでしょう。

正社員面接のタイムスケジュール

正社員採用の面接は通常、複数回実施され、より詳細な評価がなされます。以下は、一般的な正社員面接のタイムスケジュールと各ステップでのポイントです。

<第一次面接(60分程度)>

13:00~13:05 受付・案内
13:05~13:15 会社説明(10分) 企業側から会社概要や募集職種の説明
13:15~13:30 自己紹介(15分) 学歴、職歴、志望動機などの基本情報
13:30~13:50 質疑応答(20分) 職務経験や専門知識、対人スキルの確認
13:50~14:00 質問タイム(10分) 応募者からの質問を受け付け

<第二次(最終)面接(90分程度)>

10:00~10:10前回面接の振り返り(10分)
10:10~10:40 深掘り質問(30分) 具体的な業務適性や価値観の確認
10:40~11:00 <グループディスカッション/ロールプレイ(20分)
11:00~11:20 役員面接(20分) 幹部との対話で人柄や将来性を評価
11:20~11:30 条件確認・今後の予定説明(10分)

正社員面接では、特に「なぜドラッグストアなのか」「なぜ当社なのか」という志望動機の深掘りがなされます。業界研究や企業研究を十分に行い、具体的かつ説得力のある回答を準備しておくことが重要です。また、多くの企業では将来的に管理薬剤師を任せられるかどうかも考慮するため、リーダーシップやマネジメント能力についても質問されることが多いようです。

新卒採用の選考プロセス

新卒採用は、中途採用と比べてより体系的かつ長期的に行われます。大手ドラッグストアチェーンの標準的な選考フローは以下の通りです。

1.エントリー・説明会参加(3〜6月)
会社説明会(対面またはオンライン)に参加・エントリーシート提出
2.一次選考(6〜7月)
筆記試験(SPI、一般常識、適性検査など)・グループディスカッション(5〜6人のグループで与えられたテーマについて議論)・一次面接(20〜30分程度の個人面接)
3.二次選考(7〜8月)
グループワーク(店舗改善案の提案など実務に近い課題)・二次面接(部門責任者との面接)
4.最終選考(8〜9月)
役員面接(社長や役員との面接)・内定(9〜10月)

就活マナーを徹底し、集団面接では他の就活生と比較されるため、印象に残る自己PRを準備しましょう。
業界研究も十分にし、「なぜ小売業か」「なぜドラッグストアか」「なぜ当社か」という3段階の志望理由を明確にしておきます。

新卒採用では、即戦力よりも「成長可能性」「素直さ」「学習意欲」が重視される傾向があります。自己PRでは学生時代に力を入れたことと、それを通じて得た能力や気づきを具体的に説明し、それがドラッグストアでどう活かせるかを明確に伝えましょう。

ドラッグストアの面接でよく聞かれる質問10選

ここでは、ドラッグストアの面接でよく聞かれる質問について、回答例を示しつつ、紹介します。よく聞かれることに対して、事前に回答を準備しておくと、落ち着いて答えられます。

【ドラッグストアの面接でよく聞かれる質問10選】

Q1. なぜドラッグストアで働きたいのですか?
A.健康に関する専門知識を活かし、地域住民の方の健康維持に貢献したいと考えています。医薬品だけでなく、日常生活に必要な商品も扱っているため、幅広く健康をサポートできる点に魅力を感じました。
Q2. 当社を志望した理由は何ですか?
A.貴社の「地域に密着した健康パートナー」という理念に共感しました。また、社員教育プログラムが充実している点も、自己成長できる環境として志望理由の一つです。
Q3. 接客経験はありますか?困難なお客様への対応経験を教えてください。
A.学生時代に飲食店で3年間接客担当のアルバイト経験があります。一度、注文と異なる料理を提供してしまった際、お客様からのご指摘に対して、まず誠意を持って謝罪、速やかに正しい料理をお出ししました。お客様に向けた真摯な姿勢が伝わったことが、接客のやりがいに繋がっています
Q4. チームワークを発揮した経験はありますか?
A.前職で季節ごとの売り場変更作業をチームでしていました。特に夏のセール時には、限られた時間内で大規模な棚替えが必要でしたが、私はチームメンバーの強みを活かした役割分担を提案し、効率的に作業を進められるよう工夫しました。結果、予定より早く作業を完了させ、完璧な状態で店舗を準備できました。
Q5. ストレスが多い環境でも働けますか?どのようにストレスに対処しますか?
A.ストレスを感じた際は、優先順位を明確にし、一つずつ確実にこなしていくよう心がけています。プライベートでは運動や趣味の時間を確保し、ストレス解消と気分転換を意識的にしています。
Q6. 体力に自信はありますか?長時間の立ち仕事ができますか?
A.前職では1日8時間以上の立ち仕事をしていたので、体力面での不安はありません。また、日頃からジョギングを習慣にしており、持久力には自信があります。
Q7. 最近の医療や健康に関するニュースで気になったことはありますか?
A.セルフメディケーション税制の拡充と、それに伴うスイッチOTC医薬品の増加に注目しています。患者さんが自分自身の健康に積極的に関わるという流れは、ドラッグストアの役割をより重要なものにしていると感じます。
Q8. 5年後にどのようなキャリアを描いていますか?
A.5年後までには何らかの認定薬剤師を取得し、将来的には管理薬剤師としてマネジメントに挑戦したいと考えています。お客様に信頼される薬局・ドラッグストアづくりに貢献したいです。
Q9. シフト勤務や土日祝日の勤務は可能ですか?
A.どの柔軟に対応できます。店舗業務は顧客が来店しやすい時間帯に合わせることが重要だと理解しています。特に繁忙期には積極的にシフトに入り、チームに貢献したいと考えています。
Q10. 新卒で入社した職場を辞めて転職する理由は何ですか?
A.薬剤師としてのスキルアップを考えたのが一番大きな理由です。病院での経験は貴重でしたが、入院だけでなく退院後などのトータルサポートが重要であると強く感じ、地域医療に貢献したいと考えたのが退職理由です。

以下で、志望理由や自己PRの伝え方について解説します。

志望理由の伝え方と具体例

【効果的な伝え方のポイント】
● 業界志望理由→企業志望理由→職種志望理由の順で説明する
● 具体的なエピソードや数字を交える
● 企業の強み・特徴と自分の強み・価値観を関連付ける
● 「〜したい」という意欲と「〜できる」という貢献を両方伝える

【具体例】
大学の実習で訪れた地域の薬局で、医薬品の提供だけでなく、患者さんの生活や健康状態まで気にかけてサポートしている姿に感銘を受けたことから、薬の専門家として地域医療に貢献できるドラッグストア薬剤師を志望するようになりました。貴社を志望した理由は、「かかりつけ薬局機能」を重視し、処方箋調剤と一般用医薬品販売の連携に力を入れている点です。私は大学の卒業研究でポリファーマシー(多剤併用)問題に取り組み、OTC医薬品と処方薬の相互作用についても学びました。この知識を活かし、貴社の『安心して相談できる薬局づくり』に貢献したいと考えています。

自己PRで活かせる経験談

自己PRは、ドラッグストア業界で求められる能力や資質を自分の経験から具体的に示すことが重要です。抽象的な自己評価ではなく、実際のエピソードを交えながら、ドラッグストアでどう活かせるかまで説明できると説得力が増します。

【具体例】
私の強みは、忙しい環境でも冷静に優先順位をつけて業務をこなす処理能力です。学生時代のファミリーレストランでのアルバイト経験で培いました。週末の繁忙時には、注文を受けるほか、料理提供や会計、テーブル清掃など複数の業務を同時にこなさなければならない状況がよくありました。お客様の状況(待ち時間、食事の進み具合)を常に把握し、「今すぐ対応すべきこと」「少し待ってもらえること」を瞬時に判断して行動するのを心がけました。この経験は、処方箋の混雑時や複数のお客様が同時に来店するドラッグストアの現場でも活かせると考えています。

筆記試験の出題傾向と対策法

【筆記試験の出題傾向と対策】
ドラッグストアの筆記試験は、一般常識から専門知識まで幅広く出題されます。職種や企業によって難易度や内容は異なりますが、主な出題傾向と対策を理解しておくことで、効果的な準備が可能になります。

【具体的な勉強方法】
● 計画的な学習スケジュールを立てる:面接日から逆算して、分野ごとに学習計画を立てる
● 苦手分野を重点的に学習する:特に数的処理や薬事法規など苦手意識のある分野は重点的に
● 記述式問題は必ず手を動かして練習する:頭の中だけでなく、実際に書く訓練をする

企業研究も筆記試験対策の一環です。志望企業の経営理念、事業展開、最近のニュースなどを調べておくと、小論文や面接でも役立ちます。また、筆記試験は単なる知識チェックではなく、学習意欲や基礎的な理解力を見るものなので、幅広い知識を身につける姿勢が重要です。

 

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面接準備チェックリスト|服装と持ち物

面接準備チェックリスト|服装と持ち物

面接の第一印象は、あなたの身だしなみや準備の良さで決まります。

服装チェックリスト
 スーツ(ダークネイビーやグレーなど落ち着いた色)
 清潔でシワのないワイシャツ・ブラウス(白または淡い色)
 控えめなネクタイ(男性)
 肌の露出が少ないブラウス(女性)
 清潔な靴下・ストッキング
 手入れされた革靴
 控えめなアクセサリー(時計、結婚指輪程度)
 清潔な爪と髪型
 控えめな化粧(女性)
 香水は使わない
持ち物チェックリスト
 履歴書・職務経歴書(予備含め複数部)
 面接通知・案内状
 筆記用具(ボールペン2本以上)
 手帳やスケジュール帳
 会社研究のメモ(確認用)
 質問リスト(確認用)
 ハンカチ・ティッシュ
 身分証明書
 眼鏡・コンタクト(必要な方)
 薬剤師免許証のコピー
 ポートフォリオ(実績がある場合)
 筆記試験対策用の電卓(必要に応じて)
 マスク(必要に応じて)
 交通系ICカード・お金(コイン含む)

面接当日は、会場に余裕を持って到着できるよう計画を立てましょう。 交通機関が遅延することもあるので、予定時刻の15〜20分前には到着するのが理想的です。
また、面接官から見えるところに物を広げ過ぎず、コンパクトなバッグやカバンを選ぶと良いでしょう。

好印象を与える服装のポイント

ドラッグストアの面接では、「医療や健康に関わる仕事をする人」として信頼感と清潔感を演出する服装が重要です。業界研究をしっかり行い、その企業の社風や雰囲気に合った服装を選ぶことも大切ですが、基本的なポイントを押さえておきましょう。

男性の注意点
 スーツは濃紺・グレー・黒の無地を選び、清潔感のある印象に
 ワイシャツは白か淡いブルーの無地が基本で、汚れやシワがないか確認
 ネクタイは派手な柄を避け、スーツに調和する落ち着いた色柄を選択
 靴は黒か濃茶の革靴で、必ず磨いておく
 髪型は清潔な印象の短髪で、前髪が目にかからないようにする
 髭は当日朝に剃り、清潔に保つ
 アクセサリーは時計と結婚指輪程度にとどめ、ピアスなどは外す
 爪は短く切り、清潔に保つことを忘れない
女性の注意点
 スーツは濃紺・グレー・黒のパンツスーツかスカートスーツ(スカート丈は膝が隠れる程度)
 ブラウスは白か淡い色の無地で、胸元が開きすぎないデザインを選ぶ
 ストッキングは肌色の伝線していないものを着用(予備を持参するとよい)
 靴は黒の3〜5cmヒールのプレーンパンプスが適切
 髪型は長い場合はまとめ、顔にかからないようにする
 メイクはナチュラルを心がけ、派手な色は避ける
 マニキュアは透明か薄いピンクなど控えめな色か、つけない選択も
 アクセサリーは時計や結婚指輪程度にとどめる

必須の持ち物リスト

面接をスムーズに進めるためには、必要な持ち物を過不足なく準備することが重要です。
以下は、ドラッグストアの面接に必須の持ち物リストです。

【必須の持ち物リスト】

持ち物詳細・使用目的
書類・履歴書・職務経歴書:面接官が準備していない場合もある
・面接通知・受験票:最終確認、メール画面ではなく紙があると安心
筆記用具・メモ・ボールペン・メモ帳
・企業研究メモ:直前の用、面接中は出さない
身だしなみ関連・ハンカチ・ティッシュ
・携帯用鏡
証明書・交通手段・身分証明書:本人確認
・交通系ICカード・現金:交通費や不測の事態に備える
その他・スマートフォン:緊急連絡用、マナーモードにしておく
・:不測の事態や職場見学に備える

これらの持ち物をきちんと準備すると、不要な不安や焦りを減らし、面接に集中できるようになります。

持ち物のチェックポイント
 前日に全てを揃えておく:当日の忘れ物を防止
 バッグは大きすぎないものを選ぶ:A4サイズの書類が入る程度の大きさが適切
 必要なものをすぐに取り出せるよう配置しておく
 特に重要書類や筆記用具は予備を準備する
 電子機器はマナーモードにしておく

面接での注意点|失敗しないコツ

ドラッグストアの面接で良い印象を残し、内定を勝ち取るためには、準備だけでなく面接当日の立ち振る舞いも重要です。面接での主な注意点は以下のとおりです。

● 遅刻しない
● 明るくあいさつし、言葉遣いはていねいにする
● 質問は相手の意図を理解し、的確に答える
● 自己PRは具体的にする
● 逆質問は事前に準備しておく
● 面接の途中であわてることがあっても「誰にでもある」と自分に言い聞かせる

さらに、緊張を和らげる3つの方法とオンライン面接成功の秘訣もお伝えします。

緊張を和らげる3つの方法

面接前の緊張を和らげるには、以下の方法を試してみましょう。

● 深呼吸する
● ポジティブな自己暗示をかける
● 事前に完全シミュレーションをしてみる

緊張は呼吸が浅くなることが原因の一つです。深呼吸を意識的に行い自律神経のバランスを整え、心身をリラックスさせましょう。意識的にポジティブな言葉で自分を励ますことで、自信を取り戻せます。面接の流れを細部まで想像し、シミュレーションしておくことで、当日の不安を軽減できます。

【実践例】
面接当日の朝、「私の経験とスキルは必ず役立つ」「患者さんからの感謝の言葉をもらった経験が私の強み」と声に出して繰り返したところ、自然に笑顔になり、面接でも堂々と自己PRができたそうです。

オンライン面接成功の秘訣

新型コロナウイルスの影響もあり、ドラッグストア業界でもオンライン面接を導入する企業が増えています。対面とは異なる環境で行われるオンライン面接を成功させるためのポイントを紹介します。

オンライン面接特有の注意点
● 資料共有の可能性がある場合は、デスクトップの整理や不適切なファイル名を変更する
● 面接中に通知音が鳴らないよう、スマホはマナーモード、PCは通知をオフに設定
● 接続トラブルが発生した場合の対応方法を事前に確認しておく
● 画面共有や資料提示を求められる可能性もあるため、必要書類はデジタルでも準備
● 自分の映り方の明るさや角度などをプレビューで確認しておく
● バッテリー残量を確認しコンセントを準備する
● 万が一の接続トラブルに備えて、企業の連絡先を手元に用意する

対面と異なる独自の難しさがありますが、事前準備をしっかり行い、自然体で臨むことが大切です。技術的な不安がある場合は、前日までに確認しておきましょう。

また、オンライン面接では非言語コミュニケーションが伝わりにくいため、言葉で明確に自分の考えや熱意を伝えることを心がけましょう。

合格者に学ぶ!面接成功のポイント

ドラッグストア業界の面接を突破した先輩たちは、どのような準備と心構えで臨んだのでしょうか。

内定者はまずドラッグストア業界全体の理解から始め、次に、志望企業に特化した詳細な研究をしていました。志望企業の情報収集では企業の公式ウェブサイトのみならず、有価証券報告書や決算資料(上場企業の場合)、SNSや口コミサイトでの評判も見ています。
それらから、自分の強みとドラッグストア業界への適性を結びつける作業をし、さらに予想される質問とその回答を準備していました。

ここでは、内定者の具体的な準備手順と面接直前の確認ポイントをお伝えします。

内定者の具体的な準備手順

内定者が実際に行った面接準備の手順は、以下のとおりです。

1.企業研究を徹底する
2.業界特有の課題を理解する
3.接客経験を具体的にアピールできるようにしておく
4.健康・美容への関心を表現できるようにしておく
5.長期的なキャリアビジョンを提示できるようにしておく

「その企業だけの特徴を理解すること」の重要性が指摘されています。「ドラッグストア業界全般」ではなく、志望企業特有の強み、経営理念、出店戦略、調剤併設率などを詳細に調べ、「なぜこの企業なのか」を具体的に説明できるよう準備し「なぜドラッグストアなのか」だけでなく、「入社後どのように成長し、貢献したいか」という長期的なビジョンを描き、説明できるようにしておきましょう。

接客経験がない場合にも、ボランティアや研究発表など他人とのコミュニケーションがうまくとれた経験を話せるようにしておくと役立ちます。

面接直前の確認ポイント

面接当日、特に直前の時間は緊張のピークを迎えがちです。しかし、この時間を有効に活用し、最終チェックをして、より自信を持って面接に臨みましょう。

【面接直前の最終チェックポイント】

項目内容
身だしなみ・服装の乱れ(シワ、ボタンのかけ違い、襟の汚れなど)
・髪型(寝癖、乱れ、長髪の場合はまとめているか)
・靴の汚れ(特につま先部分)
・爪の長さと清潔さ
・アクセサリーの適切さ(控えめか)
・メイクの適切さ(女性:派手すぎないか、男性:髭剃りは完璧か)
・マスク着用の場合は清潔なものか
自己アピール・志望動機の要点
・自己PRの核となるエピソード
・転職理由・退職理由(中途採用の場合)
・アピールしたいスキルや経験

最終確認をすることで、「準備は万全」という自信が生まれ、面接での緊張が和らぎます。

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薬剤師の皆様のキャリアアップを全力でサポートする「ヤクジョブ」は、ドラッグストアへの就職・転職を検討されている方に最適な転職エージェントです。業界に特化した専門知識と豊富な求人ネットワークを活かし、一人ひとりの希望に合った転職をトータルサポートします。

薬剤師としてのキャリアを考える上で、自分に合った職場環境や働き方を見つけることは非常に重要です。ヤクジョブは、単なる転職支援に留まらず、薬剤師の皆様の「理想のキャリア実現」をゴールとして、きめ細やかなサポートを提供します。ドラッグストアでのキャリアをお考えの方は、ぜひヤクジョブにご相談ください。
会員登録は無料です。Webサイトから簡単に登録できます。キャリアアドバイザーとの面談は、対面でもオンラインでも可能です。

 

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まとめ

この記事では、ドラッグストア業界の仕事内容や魅力、面接対策までを徹底解説してきました。
ドラッグストアは医薬品から日用品まで幅広い商品を扱う小売業態として、私たちの生活に欠かせない存在です。人々の健康意識の高まりや高齢化社会の進展に伴い、ドラッグストア業界は着実に成長を続けています。

ドラッグストアで働く魅力は、充実した福利厚生や明確なキャリアパス、医薬品や健康に関する専門知識が身につけられることにあります。未経験者でも体系的な研修制度やOJT、資格取得サポートにより段階的にスキルアップできる環境が整っているのも特徴です。

面接準備においては、業界・企業研究が特に重要です。
単に「ドラッグストア業界」というくくりではなく、志望企業特有の強みや特徴を理解し、自分の強みとどう結びつくかを明確に説明できることが内定獲得のカギとなります。

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