病院薬剤師に転職するには|メリット・デメリットや成功のコツ

病院薬剤師に転職するには|メリット・デメリットや成功のコツ

病院薬剤師に転職するには|メリット・デメリットや成功のコツ

病院薬剤師は医療現場の最前線で活躍する人気の職業です。一度病院の求人が出ると、すぐに採用枠が埋まってしまうこともあります。高い倍率を勝ち抜き、病院薬剤師になるためには、転職のポイントを押さえておきましょう。

この記事では、病院薬剤師に転職するときに知っておきたいポイントや、薬局薬剤師との違いについて詳しく紹介します。

薬局薬剤師から病院薬剤師へ転職するとどうなる?

薬剤師といっても、薬局と病院では仕事内容が大きく異なります。薬局薬剤師が病院に転職すると「うまく働けるのか」と不安に思うことが多いのではないでしょうか。

業務範囲や必要な知識が増える

病院薬剤師になると、業務範囲や必要な知識は確実に増えます。調剤業務のほか、病院薬剤師は以下の業務に携わります。

・注射調剤業務
・救命救急業務
・治験業務
・製剤業務

たとえば、病院薬剤師の場合、注射薬や点滴の調剤を扱う機会が頻繁にあります。ガウンを着てN95マスクを着用し、安全キャビネットで抗がん剤の調剤を行うこともあるでしょう。薬局薬剤師は注射剤が入った容器「アンプル」をほぼ扱わず、このような調剤には慣れないかもしれません。

病棟を担当する場合は、担当病棟に合わせ、専門的な知識を習得していく必要があります。担当患者のカルテから必要な情報を得るため、腎機能や肝機能などに関する数値の見方も覚えておく必要があるでしょう。

救命救急担当になった場合は、注射薬の監査や治療薬物モニタリング(TDM)、持参薬の確認などを担います。患者さんと会話ができない状況では、薬歴や既往歴をもとに、適切な薬を提案しなければなりません。高度な知識と判断力が必要とされる仕事です。

このように書くと、病院薬剤師は大変だと感じるかもしれません。しかし、チーム医療に携わり、さまざまな臨床経験を積めるのは、病院薬剤師ならではの魅力です。

病院によって当直や夜勤が求められる

病院は時間帯問わず救急搬送される患者さんや、入院する患者さんの対応をする必要があり、夜間帯の勤務が求められる機会が多くあります

よほどの理由がない限り当直や夜勤は断ることはできず、基本的には交代で担当することになります。夜間帯は薬剤師の数が少なく、自分ひとりしかいない場合もあります。

いつ何が起きるかわからない状況で、すべてひとりで対応するのは、プレッシャーに感じるかもしれません。調剤から監査までひとりでこなすケースもあり、大きな責任を負うことになります。

ただし、緊急性のある処方せんが来ることはあまりなく、看護師や医師からの飲み合わせの確認や、点滴の配合変化に関する質問がほとんどです。

病院の求人情報を探す際は、夜勤や当直が月に何回程度なのかを確認し、体に負担なく働けるかどうかを事前に確認しましょう。病院によって頻度や業務内容、手当の額はさまざまなため、事前の情報収集がとても重要です。

病院への転職で失敗したくない人は、ぜひ以下の記事をチェックしてみてください。

薬剤師の転職失敗例と原因を解説!転職失敗を回避するポイント

【注意】病院薬剤師への転職は難易度が高い

薬局やドラッグストアへの転職と比べると、病院薬剤師への転職は簡単ではありません。応募者が多く、難易度は格段に上がります。

かつて薬剤師の転職市場は「売り手市場」といわれ、応募すればどこかに採用される状況が続いていました。現在は、新型コロナウイルス感染拡大によって、多くの医療機関が外出自粛や受診控えの影響を受けています。徐々に買い手市場へと移行していくことが見込まれ、薬剤師全体で転職の難易度は高まっているのです。

その中で、病院薬剤師は依然として人気の高い職業です。最先端の医療に触れながら薬剤師として成長していけるため、多くの人が応募する状況が続いています。

ただし、しっかりと対策をすれば、病院への転職も不可能ではありません。まずは転職を成功させるための一歩を踏み出しましょう。

病院薬剤師への転職を成功させるには

病院への転職を成功させるためには、次の4つのポイントを押さえることが大切です。これらのポイントは病院以外に転職するときに役立つものもあります。ぜひ今後のために確認しておきましょう。

1.自分に合った病院を探す

病院とひと口にいっても、さまざまな種類があります。まず確認したいのは、急性期病院、慢性期病院のどちらを選ぶか、という点です。

急性期病院には病気を発症しておよそ14日以内の患者が、慢性期病院には急性期病院での治療が終わり、状態が安定している患者が入院します。

急性期病院の患者は経過が早く、幅広い知識と判断力が求められます。救急業務や抗がん剤投与、手術への立ち会いなどに携われることもあり、薬剤師としての専門性を高めたい人におすすめです。

一方、慢性期病院は患者一人ひとりとじっくり向き合い、医師に最適な薬剤療法を提案します。残業や夜勤が少ない傾向があるため、自分のペースで働きたい人に向いているでしょう。

そのほか、国公立病院か民間病院かでも異なります。

国公立病院は公務員として働くことになるため、有給や育休を取得しやすく、福利厚生が充実していることが特徴です。待遇が良く、倍率も高い傾向にあります。

民間病院は病院によって待遇が異なりますが、国公立病院よりも空きが出やすいので狙い目です。

2.希望条件を見直す

転職活動をする際は、まず転職先に求める希望条件を挙げてみましょう。仕事内容のほか、給与水準や勤務時間帯、福利厚生など、理想の働き方やキャリアを踏まえて検討します。

希望条件を定める際は、優先順位を決めておくことも重要です。すべての条件を満たす求人を見つけるのは難しく、限られた中から転職先を選ぶ必要があります。重要度のほか、必須条件と妥協できる条件を明確にしておくことで、スムーズに求人を絞り込むことができます。

3.求人が増える時期を狙う

薬剤師の求人数は、2~3月もしくは9月に増える傾向にあります。2~3月は4月の年度初めの入社、9月は10月の秋入社を見据えて退職者が続出することから、空きを補充するために求人をかける病院が増えるのです。

できるだけ多くの病院を比較して条件にマッチする職場を見つけるためにも、求人が増える2~3月、9月を狙って転職活動をしましょう。

4.薬剤師専門の転職エージェントを利用する

病院は求人数が少なく、求人が出たとしてもすぐに埋まってしまうことが多々あります。

理想の求人を見逃さないためにも、薬剤師専門の転職エージェントを利用するのがおすすめです。希望の求人情報が入った際、すぐに電話やメールで知らせてくれます。残業の多さや人間関係など実際に働いてみないとわからないような内部事情を調査してくれるのもポイントです。

薬剤師専門の転職エージェント「ヤクジョブ」では、専任のコーディネーターが、求人紹介から面接対策までフルサポートしております。

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病院への転職を成功させたい人は、ぜひヤクジョブへご相談ください。

まとめ

薬局から病院に転職すると、新しい薬を覚え、これまでになかった調剤をこなすなど、多くのことを学んでいく必要があります。最先端の医療に触れられることから、病院は非常に人気が高い職場です。転職は簡単ではありませんが、自分に合った病院はどのようなところかを考え、求人が増える時期を狙えば転職しやすくなります。

「病院薬剤師になりたい」「良い求人情報を見逃したくない」という人は、ヤクジョブのご利用をおすすめします。満足のいくよう、転職活動を全力でサポートいたします。

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