コーディネーターの転職レクチャー4-2 面接時の持ち物と服装
持ち物と服装の準備は前日の日中までに
余裕をもって面接に臨むためにも、持ち物と服装の準備は前日の日中までに済ませましょう。
いずれも面接前日の夜になって準備するのはおすすめできません。なるべく余裕をもってチェックしておかなければ、「履歴書を入れる封筒がない」「職歴書をプリンターで出そうと思ったらインクが切れていた」「靴のかかとが物凄く磨り減っていた」など焦ったまま、いきなり面接当日を迎えることになり、本来のあなたの良さを伝えることができないかもしれません。
そうならないためにも、持ち物・服装は準備万端にしておきたいものです。必要なものを机の上などに並べてチェックし、後はかばんにしまう・着用するだけの段階まで済ませてしまいましょう。
面接時の持ち物例
記載内容を移動時間や面接前の時間に確認できるよう、応募書類をコピーして持参しましょう。
また面接は、採用担当者が履歴書や職務経歴書の内容を見ながら質問しますが、自己PRや志望動機について聞かれた時に自分の手元にも同じ書類があることで、スムーズな回答につながります。
面接に臨む企業が何を求めているか、面接前にチェックするために、募集要項も応募書類と同様コピーして持参しましょう。
充電は満タンにしておき、面接会場への道順、応募企業の連絡先、路線情報等も控えておく事をお薦めします。
万が一遅刻する場合や道に迷ったなどの緊急事態に備えて、携帯電話での情報管理は必要ですが、バッテリーが無くなったり携帯電話自体を紛失した時は大変なことになります。念のため現地までの地図や緊急時の連絡先などで参照できるものを、携帯電話以外に用意しておきましょう。
スケジュール管理を携帯電話で行う人が増えていますが、いつから勤務可能か、次の面接はいつかなどの話になった際に、必要事項をさっと入力するのは意外に難しいものです。スケジュール帳は準備するようにしましょう。
捺印はどこで求められるかわかりません。必須アイテムとして用意しておきましょう。
セキュリティの強化により、オフィスへの入館時などに入り口で提示が必要な企業も増えています。念のため持参しておくと良いでしょう。身分証明書として通用するものは、免許証・資格証・パスポート・健康保険の保険証・年金手帳などが挙げられます。
かならず持参しましょう。何かを書く必要が生じた時に面接してくれた企業側に借りる事のないように気をつけましょう。
ペースを乱さず自分らしく臨むことが大切な面接日において、急に雨が降ってきて傘を買おうとコンビニを探す、などというロスはしたくないものです。社会人の必須アイテムとして、天気予報の結果に関わらずかばんの中に入れておく事をお薦めします。
面接時の服装チェック
面接時の服装や身だしなみは、薬剤師も一般企業も変わりません。しかし薬を扱う現場や医療機関で働くのですから、全身から感じられる清潔感はとても大切になります。男女ともにブラックやネイビー、グレーなどの落ち着いた印象を与えるカラーのスーツがよく用いられ、インナーはホワイトやブルーなどを中心としたカラーが好まれます。身体に合ったシンプルなスーツを着用するようにしましょう。
また個性は大切ですが、おしゃれを意識した装いは医療関係の面接では歓迎されません。おしゃれは転職後の通勤スタイルの楽しみとし、面接時に相応しい服装を選びましょう。
身だしなみチェックポイント【女性編】
身だしなみチェックポイント【女性編】
ブラック・ネイビー・グレー・ベージュといったベーシックカラーの、シンプルで清潔感のあるデザインのものを選び、ジャケットのボタンは基本すべて留めましょう。男性の場合にはジャケットの一番下のボタンを留めない「アンボタンマナー」がありますが、女性は全部留めるのが一般的です。
スカートスーツの場合は、起立時にひざが半分ほど隠れ、着席時にはひざ上5cm以内になるものを選んでください。極端なスリットが入ったもの、広がりやすいフレアスカートは避けるようにしましょう。
パンツスーツの場合できちんとした印象にするためには、靴を履いて丈を確認することをおすすめします。起立時、フレアパンツではヒールの真ん中にパンツの裾がくること、ストレートパンツではヒールのかかとが隠れるくらいにするとすっきりします。またベルトループのあるパンツの場合は、靴と同色のベルトを着用しましょう。
ホワイト・薄いブルーやピンク・クリーム色などが好印象です。かっちりした白シャツ+ブラックスーツの組み合わせは、新卒の就活生が着用することが多いため、ベテラン層の方は年齢にあった社会人らしい雰囲気を出せるようにジャケットとスタイリングしましょう。胸元が開いていなければ、年齢によってはスーツ用Tシャツやカットソーの着用でもきちんと感を演出できます。濃い色や柄物、胸元が強調されたりフリルやドレープが華美なものは避けましょう。
ストッキングは原則、自然な肌色に近い無地のベージュを選びましょう。タイツや装飾入りのタイプはカジュアルアイテムのため、面接時は避けましょう。
ブラックのプレーンなパンプスで、ヒールはローヒール(5cm程度)の太めのものを選ぶとベターです。スーツと合わせても違和感がないような、きちんとした印象のあるものであれば、多少の装飾が付いたものでも構いません。ピンヒール、オープントゥ、サンダルやミュール、ブーツ、スニーカーは避けてください。
面接数日前にはチェックし、かかとのすり減りがあれば修理に出すなどのケアをしておきましょう。またしっかり磨き艶を出しておきましょう。靴擦れを起こしては痛みで面接どころではありません。新しい靴は避けましょう。
携帯電話を時計代わりにしている方は多いと思いますが、受付前に電源を落としておくことがマナーになります。ビジネスシーンでは時間を確認するツールとして、ブラックやブラウン・ベージュ、シルバー等の、スーツに合うデザインの腕時計があるとベターです。
ブラック・ブラウン・ネイビーなどのベーシックカラーで、書類を折らずに収納できる、A4サイズのシンプルなビジネスバッグが基本です。できれば面接中に座席の横に置いて手を離しても自立するものを準備しましょう。リボンなどがついた可愛らしいもの、一目でブランド品と分かるようなロゴの目立つものはNGです。ビジネスシーンに合うものを準備しておきましょう。
医療人にふさわしい清潔感を意識しましょう。髪の長い女性はしっかり束ねておいて下さい。お辞儀する際に襟に髪がかからない束ね方だときちんとした印象になりますので、髪を結ぶ位置は低めがベターです。華やかすぎるカール、染色が明るすぎるなどはNGです。
ナチュラルで健康的に見えるメイクが基本です。社会人として適切にメイクをしていることは大切で、ノーメイクはマナー違反となります。派手なつけまつげなどは外し、アイシャドウにライトグリーンやパープルなどの派手なカラーは控えましょう。グリット感の強いラメも避けた方が良いでしょう。口紅は肌の血色がよく見えるものを選び、つやを出すグロスもほんの少量程度にしておきましょう。
面接で好感をもたれるメイクと、よく雑誌などで特集されている自分を魅力的に見せるメイクは根本的に違うものです。面接は「薬剤師として仕事をする自分」を売り込む場ですから、そのイメージを損ない印象を下げてしまわないよう気をつけましょう。
薬剤師で薬局・ドラッグストア・医療機関での勤務を志している方には少ないですが、目立つネイルはご法度です。シンプルなジェルネイルも面接までにはオフしておきましょう。爪は短く切りそろえ、結婚されている方以外の指輪などのアクセサリーは外しておきましょう。ネックレスも可能であれば外しておくのが良いでしょう。
身だしなみチェックポイント【男性編】
身だしなみチェックポイント【男性編】
ブラック・ネイビー・グレーといったシンプルで濃い色がお勧めです。またワイシャツは白が基本のため、ジャケットとのスタイリングで年齢にあった雰囲気を出せればベターです。スタンダードなシングル二つボタン・三つボタンタイプのジャケットは一番下のボタンは「飾りボタン」として仕立てられているため、留めずに着用するのが基本です。
またアメリカン・トラディショナルと呼ばれる、襟が第1 ボタンの下まで折り返っている三つボタンタイプのジャケット(=段返りタイプ)は、真ん中のボタンのみを留めるのが通例です。ポケットの蓋であるフラップは、屋外では外に出し室内ではしまうのが、正式なマナーになります。
身体に合ったサイズを着用し、スチーム・アイロン等でかならず皺をとりましょう。
ホワイトが基本です。襟はネクタイとのバランスを取りやすいレギュラーカラーを選びましょう。袖口は、スーツの袖から1〜1.5センチほど出るバランスが理想です。出る分量を多くし過ぎてだらしない印象にならないよう気をつけましょう。また袖口のボタンがしっかり止まっているか、ボタンが割れたり、ほつれて糸がぶら下がっていないかも確認しましょう。
無地、またはレジメンタルストライプやチェックなどのシンプルかつ一般的な柄が好まれます。ネクタイは上半身では大変意識されやすい位置にありますので、面接時だからとただ地味にするのではなく、「青系で冷静さを」「エンジ系で熱意を」など自己アピールのアイテムと考え、演出したい印象に合わせて上手に選んでみましょう。スーツや靴と合わせて違和感がないかも確認しましょう。
バックルのデザインが華美でないシンプルなものを選び、靴が黒ならベルトも黒・靴が焦げ茶ならベルトも茶系と、色味を靴と合わせましょう。革の状態がぼろぼろになっていないかを確認し、必要に応じ手入れをしておきましょう。
靴下は黒、またはスーツと同系色に揃えましょう。
黒または焦げ茶が一般的です。茶系でも明るいキャメル系であったり、個性的な装飾や尖ったつま先のものは避けた方がよいでしょう。かかとのすり減りのない靴を準備し、しっかりと磨いて艶を出しておきましょう。また靴擦れを起こしては、痛みで面接に集中できません。新しい靴は避けましょう。
携帯電話を時計代わりにしている方は多いと思いますが、面接時に突然電話がなったりメールの着信音がしたりするのを避けるため、受付前に電源を落としておくことがマナーです。特に男性のビジネスシーンでは腕時計の着用がひとつの様式美ともなっています。時間を確認するツールとしては腕時計の着用をおすすめします。
靴と同じ色の皮製・ナイロン製でA4サイズの書類が入るものが良いでしょう。できれば面接中に座席の横に置いて手を離しても自立するものを準備しましょう。社会人らしいデザインのものにし、トートバッグやリュックなどのカジュアルな印象を与えるものは控えましょう。
医療人にふさわしい清潔感を意識し整えましょう。目に前髪が掛かっている、襟足を過度に伸ばしすぎている、整髪料で過剰にツンツン立てたりはねさせたりしている、染色が明るすぎるなどはNGですので、気を配りましょう。
髭はきれいに剃りすっきりとした印象にするのがベストです。例えスタイリングされた髭であっても面接時は控え、清潔な印象を与えられることを優先しましょう。
指先は意外と見られているものです。爪は短く切り揃え、内側に汚れがないようにしておきましょう。
仕事がら薬剤師の面接ではにおいに関するNGシーンが殆どみられませんが、余計な匂いを醸し出さないことが大切です。朝食や昼食などの食べ物のにおいがスーツに付いたまま面接しないよう気をつけましょう。また、たばこ・香水等も、一旦スーツを着たら面接が終わってから嗜みましょう。