コーディネーターの転職レクチャー5-1 円満退職の流れ

5-1 円満退職の流れ

無理のないスケジュールで円満退職

退職に際しては、会社や医療機関が後任者を異動したり採用したり、あなた自身が後任者へ業務を引き継ぎする期間も必要であったり、さまざまな事情が絡み合います。スマートに退職を進めるため、仕事内容や現場の状況などを考慮した上で、無理のないスケジュールを立てましょう。

1. 退職の意思表示をする(退職1〜2ヶ月前)

退職の意思を、まずは直属の上司に伝えましょう。伝える時期は退職の1〜2ヶ月前がマナーです。法律では2週間前に退職を申し出れば辞めることができると定めていますが、申し出の期間に会社独自の規定を設けている企業もありますので、事前に就業規則を確認しましょう。

主にやるべきこと
  • 就業規則で退職の条件や手続きを確認
  • ある程度の貯蓄があることを確認
  • 家族に転職する旨を伝えて了承を得る
  • 直属の上司に退職の意思を伝えて了承を得る
  • 有給休暇も考慮に入れ、最終出勤日と退職日を上司と相談し決定する

2. 退職願(退職届)を提出する(退職1ヶ月前)

退職日が決定したら書面に起こし、直属の上司に手渡しで提出します。退職願(退職届)は法的に必要なものではありませんが、会社側が記録として保管しておきたい場合が一般的です。言われなくても準備しましょう。

主にやるべきこと
  • 直属の上司に退職願を提出する
  • 公的手続きについて「いつまでに」「どこで」「何を」するか確認
  • 資料を作成し後任者へ引き継ぎを開始する
  • 取引先へのあいさつと後任者の紹介をする
  • 自分宛の郵便物の送付先を後任者に変更する
退職願の書き方
退職願の書き方

3. 支給品の返却や必要書類の受け取りをする(最終出勤日10日前〜退職当日)

かならず最終出勤日から逆算し余裕をもって、返すもの・受け取るものの手配や片付けを済ませていきましょう。

やるべき事を頭の中でだけで考えていると、「あれを返し忘れていた」「これを受け取り忘れていた」となり、また会社に出向いたり郵送のやり取りが発生します。そうならないためにもTODOリストを作成しましょう。

主にやるべきこと
  • 貸与された備品をすべて返却する
  • 身分証明証を返却する
  • 通勤定期券の返却、清算をする
  • 雇用保険被保険者証を受領する
  • 会社が保管している場合は年金手帳を返却してもらう
  • PC内の書類を整理する
  • 自分宛の郵便物の送付先を後任者名に変更する
  • デスク周りやロッカーなどを清掃する
  • 最終出勤日にお世話になった方に挨拶をする