薬剤師の休みは多い?土日休みが多い職場や働き方を紹介

薬剤師の休みは多い?土日休みが多い職場や働き方を紹介

薬剤師として働く上で、やりがいや給与も大切な要素ですが、「どのくらい休日があるか」も 重要です。見学や面接の場では、「休みについて直接聞きにくい」と感じる方も多いのではないでしょうか?

長く働くため、ご自分の健康状態や家庭事情に合った休み方ができる職場を選びましょう。今回は、よくある勤務形態、業種ごとに多い働き方、休み方から職場を選ぶポイントなどについてご紹介します。

 

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薬剤師に多い4つの勤務体系

どのように休みを取れるかは、勤務体系に大きく依存します。まずは、薬剤師の勤務体系として代表的な4種類「シフト制・曜日固定制・変形労働時間制・フレックス制」について、違いを理解しましょう。

シフト制の働き方

勤務の曜日や時間帯が一定ではなく、週や月によって変わる勤務体制です。ドラッグストアや総合病院など、固定の休診日・定休日がない職場では、多くの薬剤師がシフト制で働いています。

平日が休みになることも多くなるため、役所や銀行、通院などの平日にしかこなせないタスクを消化しやすい点がメリットと感じる方もいるでしょう。ただし、必ずしも連休にはならない点、生活リズムが一定になりにくい点はデメリットかもしれません。

曜日固定制の働き方

固定労働時間制、固定シフト制などと呼ばれることもあります。1日8時間以内かつ1週間に40時間以内の範囲で、働く曜日や時間帯を固定した働き方のことです。

月曜日〜金曜日の5日間働き、土日は休むという働き方も、曜日固定制の一種といえます。クリニック門前の調剤薬局であれば、診療日に合わせて「木・日休み」のように設定されていることもあります。生活リズムが固定されるため、プライベートの予定を立てやすいのがメリットです。

変形労働時間制の働き方

変形労働時間制は、一定期間を平均して、1週間当たりの労働時間が法定の労働時間(週40時間)を超えない範囲内において、特定の日又は週に法定労働時間を超えて労働させることができる勤務体制です。

一定期間は1週間、1ヶ月、1年と職場により異なります。週40時間の範囲内であれば、1日あたりの労働時間に制限がないため、夜勤や当直のある職場では変形労働時間制が多いです。1週間あたりの休日日数が定まっておらず、休みが多い週もあれば、勤務が連続する週もあります。

フレックス制の働き方

フレックス制は、企業の研究職やMRなどで導入されているケースがある働き方です。医療機関ではあまり広まっていません。
フレックス制は、一定期間を平均して1週間あたりの労働時間が法定の労働時間(週40時間)を超えない範囲内で、始業・終業時刻・労働者を労働者自身が自主的に決められる制度です。家庭の事情に合わせて働きやすい時間を設定できる点は大きなメリットとなります。

薬剤師の休日を業種別に紹介

調剤薬局

調剤薬局の場合は、店舗により勤務形態はさまざまです。完全週休2日制、週休2日制、シフト制など多彩で、最も希望の勤務形態を選びやすい業種と言えるでしょう。

特定の医療機関の近くに店舗を構える「門前薬局」であれば、医療機関の営業に合わせ「木曜・日祝日が休み」のような曜日固定制になることが多いです。いわゆる「面薬局」であれば、シフト制で営業していることもあります。

ドラッグストア

ドラッグストアは、シフト制や週休2日制の企業が多いです。
土日や祝日に調剤・OTC医薬品の販売をしているかどうかによっても勤務形態は異なり、繁華街などの店舗では土日・祝日なども勤務になりやすい傾向にあります。土日・祝日に調剤やOTC販売がなく、薬剤師の勤務がない店舗もあるため、募集要項をよく確認しましょう。

一般的にドラッグストアには定休日がないため、調剤薬局と比較すると「土日を固定で休み」という希望を叶えるのは難しいかもしれません。

病院

病院は、平日・休日に関わらず常に入院患者がおり、また、緊急入院の患者がくることもあります。その性質から、夜間も薬剤師が対応しなければならず、夜勤や当直をしているところも多いです。とくに、急性期病院ではその傾向が強くなっています。「シフト制」「4週6休」などの変形労働時間制が主流です。

病院での勤務を希望するなら、毎週土日を休みたい、夜間勤務をしたくないという条件の場合、選択肢が狭まってしまいます。

製薬会社

製薬会社の多くは、土日・祝日を休みとした完全週休2日制です。薬剤師の資格を活かして医療業界で働きつつ、安定した休みも取りたいという方には、おすすめの選択肢といえます。基本的には夜間勤務もありません。

研究職・開発職であればフレックス制を選択できる企業もあり、勤務の自由度は医療機関よりも高めです。一方で、MR職であれば転勤が比較的多いことや、ノルマが課されていることなどはデメリットに感じる方もいるでしょう。

医薬品卸企業

医薬品卸企業も、製薬会社と同様に、土日・祝日を休みとした完全週休2日制が主流です。お盆や年末年始など、長期休暇も設定されていることが多く、家族との時間もとりやすいと言えるでしょう。

休みの取りやすさは魅力ですが、製薬会社と同様にノルマや転勤のあるケースが多くなっており、向き・不向きはあるかもしれません。

公務員

薬剤師の資格を活かし、省庁や保健所などで働く選択肢もあります。公務員のため、土日・祝日が休みの完全週休2日制が基本です。一般企業と比較すると初年度から有給休暇も多く、休みやすさを重視する方には良い選択肢となりえます。基本的に夜間勤務もありません。安定したリズムで生活することができるのは大きなメリットです。

ただし、コロナパンデミックのような公衆衛生に関わる事態が起きた場合には、残業や休日出勤が命じられる場合があります。

 

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薬剤師も土日休みで働くには

薬剤師も土日休みで働くには

公務員薬剤師を目指す

各省庁、保健所、衛生研究所等に勤務する公務員薬剤師であれば、土日・祝日は基本的に休みとなります。完全週休2日制で、一定のリズムで生活することが可能です。

ただし、地域によっては年齢制限があったり、地方公務員試験に合格する必要があったりと、入職条件が厳しいこともあるため、よく確認しましょう。また、公務員の身分であっても、市立病院などに勤務する場合は土日や夜間の勤務があるケースも多いため、注意してください。

企業を目指す

製薬企業や医薬品卸企業などは、土日・祝日が休みの週休2日制としている企業が多いです。「医療業界で働きたいけど、土日休み・夜間勤務なしの条件は譲れない」という方は、企業への就職を目指してはいかがでしょうか?研究・開発・MR・卸の管理薬剤師など、さまざまな募集があります。
薬剤師としての知識や経験も活かすことができるため、人気の業種です。

土日休みの病院もある

病院で土日休みの働き方を希望する方は、慢性期病院・療養型病院を検討してはいかがでしょうか?急性期病院の場合は変形労働時間制が主流となっていますが、慢性期病院・療養型病院は休日や夜間勤務のないケースも多いです。

急性期病院とは業務の幅や取得できる資格などに差がありますが、働き方・休み方を重視する方には良い選択肢となるでしょう。隔週で土曜に出勤する「4週6休」のような求人もありますので、各募集要項をしっかり確認してください。

正社員以外の雇用形態にする

正社員だと変形労働時間制になってしまうような職場でも、パートや時短勤務、派遣社員などは土日休みの契約ができるケースは多いです。正社員で働くことにこだわらない方は、雇用形態を変えてみることで、理想的な生活を叶えられるかもしれません。

自分に合った休み方ができる職場を探すには

勤務形態を正しく理解する

募集要項に記載される勤務形態に関する言葉を、正しく理解しましょう。「完全週休2日制」と「週休2日制」「夜勤」と「当直」など、似ているものの意味が全く異なる言葉がいくつかあります。正しく理解していなければ、実際に働き始めてから「思っていたより休めない」「勤務形態がつらくて働き続けられない」と困ってしまうことになりかねません。

年間休日日数や有給取得率を見る

毎週の休みだけでなく、年間休日や有給休暇の日数、有給休暇の取得率、平均的な残業時間などで、実際にどの程度休みが取れる職場なのかを考えてみましょう。シフト制で休みが不定期な職場でも、長期連休を取得しやすいなどご自身にとって折り合いのつく条件が見つかるかもしれません。

実情を把握することで、働き始めたあとのイメージを固めることができます。

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まとめ

今回は、長く安定して働ける職場の条件でもある「休み方」に着目し、勤務形態による休日の違い、業種ごとに多い勤務形態などをご紹介しました。

勤務形態は、業種によってある程度の傾向があります。休みを重視したい方は、傾向を理解した上で求人を探すとスムーズに転職活動が進むでしょう。正職員にこだわらない方は、パートや派遣も選択肢となります。勤務形態について正しく理解し、納得のいく職場を探しましょう。転職で失敗しないために、転職エージェントの活用もご検討ください。

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