「白衣の下には何を着ればいいんだろう?」と悩んでいる薬剤師の方もいるのではないでしょうか。
薬剤師の服装は、勤務先によって求められる基準は異なりますが、共通して重要なのは清潔感です。患者さんからの信頼を得るためにも、医療従事者としての自覚を持った服装選びを心がけましょう。また、就職・転職時の面接でも特に身だしなみに気を配り、専門職としての意識の高さを表現するのが大切です。
この記事では、薬剤師が白衣の下に着る服装のおすすめ、その他の服装規定、薬剤師の服装を勤務先別に紹介します。
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薬剤師が身につける白衣には、さまざまな種類があります。薬剤師が白衣を着て働くのには、以下のような目的があります。
● 患者さんからの信頼感を高める
● 医療従事者としての清潔感を表現する
● 薬品などによる汚れを早期に発見できるようにする
白衣のデザインは、ボタンで留めるタイプ、ジップアップ式、また長袖・半袖などさまざまですが、多くの場合、職場で指定された白衣を着用することが求められます。この規定により、医療現場での統一感と専門性が保たれています。
薬剤師が白衣の下に着る服装のおすすめ
ここで説明するのは、薬剤師が白衣の下に着る服装3つについてです。
● 女性薬剤師×ロングコートタイプの場合
● 男性薬剤師×ロングコートタイプの場合
● 半袖ショートタイプの場合
勤務先に着ていく洋服選びの参考にしてください。
女性薬剤師×ロングコートタイプの場合
ロングコートタイプの白衣を着用する女性薬剤師は、胸元が開きすぎていないインナーを選ぶことが大切です。ブラウスやTシャツ、多機能キャミソールなどが一般的な選択肢となります。職場の規定で許可されている場合は、首元にレースやフリルの付いたシャツで可愛らしく着こなすこともできます。
ボトムスは、パンツもしくはスカートを選択できますが、デニムやコーデュロイなどカジュアルすぎる素材は避けましょう。立ち仕事や頻繁な移動があるため、ストレッチの効いたスキニーパンツなどが実用的です。足元は動きやすい靴やナースシューズが基本で、特に靴音への配慮も必要となります。
NG例としては、キャミソールのみの着用、ミニスカート、深いスリットの入ったスカート、ヒールの高い靴などがあげられます。
男性薬剤師×ロングコートタイプの場合
男性薬剤師がロングコートタイプの白衣を着用する場合、オフィスカジュアルなワイシャツやTシャツがスタンダードな選択になります。職場によっては、ワイシャツとネクタイの着用が必須となっているケースもあるようです。
毎日着ることを考えると、メンテナンスしやすい服装を選ぶことが大切です。このような場合には、形状安定加工が施されたワイシャツや、シワになりにくい素材のTシャツは活躍します。
ボトムスは、スラックスを基本とし、清潔感とともに動きやすさも重視します。靴は、スニーカーなど機能性の高いものを選びましょう。
NG例としては、派手な柄のシャツ、カーゴパンツ、ダメージジーンズなどがあげられます。また、サンダルなどの開放的な履物も避けましょう。
半袖ショートタイプの場合
半袖ショートタイプの白衣には、首元がタートルネックの「ケーシー」とVネックの「スクラブ」という2種類があります。これらの白衣に合わせるインナーは、透けにくいベージュなどの色を選ぶことがおすすめです。
特に注意が必要なのは、首元や袖口のゆとりです。薬剤師の仕事では、屈んだり手を上げたりする動作の多いので、胸元や脇が見えてしまう可能性があります。体にフィットするインナーを着用し、不必要な露出を防ぎましょう。
また、生地の厚さも適度なものを選び、快適さと機能性のバランスを取るのが大切です。透け感のある薄手のインナーや派手な色や柄のインナー、ゆるすぎるサイズの着用、胸元の開いたインナーは避けた方が良いでしょう。
薬剤師の服装規定に関するその他
ここでは、薬剤師の服装規定に関するその他について、4つ説明します。
● 靴下/靴
● ネイル
● メイク
● 髪型
業務中の洋服に気をつけることで清潔感が得られるだけでなく、患者さんや業者の信用、上司からの評価が高くなる可能性があります。
靴下/靴
派手な色や柄の靴下だと、ズボンの裾から見えてしまうので、シンプルで無地の靴下を着用しましょう。というのは、薬剤師はカウンター外に出て、患者さんやお客さんと直接接して働くこともあるので、足元を見られる機会があるかもしれないからです。
靴は職場によって異なり、ナースシューズの着用が必須の場合もあります。
一般的には、動きやすく疲れにくい靴を選び、靴が床を鳴らす靴音にも配慮が必要です。清潔感のある靴を心がけましょう。
ネイル
仕事中のネイルは、職場によりルールがさまざまですが、「マニュキュア禁止」の場合が多いようです。
マニキュアOKの場合でも派手なパーツ付けや長すぎる爪は、好まれないことが多く、清潔感を出せるベージュやクリアなどシンプルな色を選ぶと印象が良くなります。
清潔な手指を保つため爪は定期的に切り、短い状態を保つようにしましょう。爪が長いと業務しづらいばかりでなく、PTPシートや薬の包装に引っ掛かり破ってしまうことも起こり得ます。
メイク
メイクは職場の規定に従いつつ、ナチュラルで清潔感のあるものを心がけましょう。特に派手なアイメイクやつけまつげ、濃いリップカラー、ラメ入りコスメは避け、薬剤師としての信頼感を損なわないよう注意が必要です。また、汗や薬品などで化粧崩れしにくいメイク法を取り入れると良いでしょう。
マスクを着用する機会も多いため、マスクに付きにくいファンデーションやリップを選ぶのもポイントです。長時間のマスク着用でも崩れにくいように、工夫しましょう。
髪型
髪型についても、細かい決まりは会社ごとに違いますが、あまり厳しい規定がない場合が多くなっています。
髪型は、清潔感と機能性を重視し、肩より長い髪の場合は、まとめるのが基本です。後れ毛やはみ出した髪が薬剤に触れないよう、髪留めも派手過ぎずしっかりと固定することが大切です。カラーリングは、職場の規定を確認し、明るすぎない自然な色を選択しましょう。前髪がある場合は、視界を妨げないよう適度な長さに整えましょう。
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👉薬剤師の転職相談はこちら(無料)薬剤師の服装を勤務先別に紹介
ここでは、薬剤師の服装を勤務先別に紹介します。紹介するのは、以下の3つです。
● 病院薬剤師の服装
● 調剤薬局薬剤師の服装
● ドラッグストア薬剤師の服装
勤務先によって、少しずつ特徴があるので、自身はどうすればいいのか考えながら読んでみましょう。
病院薬剤師の服装
病院薬剤師は、まず医療機関の服装規定をきちんと守る必要があります。規定がない場合でも、医療スタッフの一員として、医師や看護師と同様の清潔感のある身だしなみを心がけましょう。服装規定が緩やかな病院もありますが、患者さんからの視線を意識し、医療従事者としての自覚を持った服装選びが重要です。
特に白衣は、他の医療スタッフと同様の基準で着用し、清潔に保つことが必要不可欠です。時間をかけてもシワを伸ばしましょう。
調剤薬局薬剤師の服装
調剤薬局の薬剤師は、一般的に白衣の着用が基本となります。患者さんと対面で接する機会が多いため、白衣は常に清潔に保ち、シワや汚れがないか職場内で相互に確認することが大切です。清潔な白衣は、患者さんに安心感を与えるだけでなく、職場全体の雰囲気にも良い影響を及ぼします。
服装規定は病院ほど厳格ではありませんが、専門性と親しみやすさのバランスを意識しましょう。定期的な白衣の交換も忘れずに、予備を用意して実施しましょう。
ドラッグストア薬剤師の服装
ドラッグストアの薬剤師は、動きやすさを重視した服装選びが重要です。調剤や医薬品販売だけでなく、食品や日用品など様々な商品の品出し、レジ業務も任されることがあるためです。服装規定は病院や調剤薬局と比べて緩やかですが、患者さんと接する機会も多いため、身だしなみへの配慮は欠かせません。
広い店舗での業務に対応できるよう、清潔感のあるオフィスカジュアルがおすすめです。動きやすさと清潔感の両立を意識しましょう。
薬剤師の服装の基本は清潔感
薬剤師の服装で最も重要なのは、清潔感を保つことです。これは、医療従事者として患者さんの健康と安全を守る立場にあるためです。白衣は常に清潔に保ち、シワや汚れがないよう心がけましょう。
また、白衣の下に着用する服装も、清潔感のあるものを選び、カジュアルすぎる服装は避けます。アクセサリーや化粧も控えめにし、患者さんに不安を与えないよう配慮することが大切です。薬剤師の服装は、患者さんの安心感にもつながるのです。
就職・転職時にも薬剤師の服装は重要
薬剤師の就職・転職の面接時は、スーツの着用を基本とします。色は黒・紺・グレーなどの落ち着いた色を選び、清潔感のある身だしなみを心がけましょう。
「私服で」と指定された場合でも、オフィスカジュアルを基本とし、カジュアルすぎる服装は避けることが重要です。薬剤師は患者さんと接する医療従事者として、面接時から信頼感のある印象を与えることが大切です。
より詳しい面接時の服装のポイントは「薬剤師の面接時の服装について」をご覧ください。
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薬剤師が白衣の下に着る服装のおすすめ、その他の服装規定、薬剤師の服装を勤務先別に紹介してきました。
薬剤師の服装は、勤務先によって求められる基準は異なりますが、共通して重要なのは清潔感です。患者さんからの信頼を得るためにも、医療従事者としての自覚を持った服装選びを心がけましょう。
また、就職・転職時の面接でも特に身だしなみに気を配り、専門職としての意識の高さを表現するのが大切です。日々の服装から意識を高めましょう。転職先で服装規定がはっきりしない場合には、初出勤時に聞いてみましょう。