転職するときに必ず書くことになるのが志望動機です。採用担当者が「この人は当社の採用ニーズにマッチした人材なのか」を見極めるために、志望動機はとても重要な役割を果たします。
しかし、どのように書いたら良いのか分からず、筆が進まない人も多いのではないでしょうか。たった数行の志望動機が転職の運命を決めることもあります。そのため、しっかりとポイントを押さえて書くことが大切です。
そこで今回は、調剤薬局に転職するときの志望動機を書くコツや注意点について詳しくご紹介します。
調剤薬局の志望動機で書くべき内容
調剤薬局へ転職するとき、志望動機に書くべき内容は大きく分けて4つです。
・調剤薬局に興味をもった理由
・なぜその企業で働きたいのか
・自分のアピールポイント
・入社後のビジョン
それぞれの書き方のポイントを解説いたします。
調剤薬局に興味をもった理由
薬剤師の転職先には調剤薬局のほかにも病院やドラッグストア、製薬企業など数多くあります。そのなかで、なぜ調剤薬局を目指そうと思ったのか理由を簡潔に書きます。
採用担当者に「ほかの職種でも良かったのでは?」と思われないように書くことが大切です。「患者様一人ひとりとしっかり向き合い、地域医療に貢献したいと思ったから。」など、具体的な理由を書くことが大切です。
なぜその企業で働きたいのか
なぜその企業で働きたいのか、なぜこの企業でなければいけないのか、理由を志望動機で伝えるようにします。
企業理念や主力事業など、ほかの企業と比べて魅力に感じる点を考えることが大切です。もし働いている人やOB・OGと話せる機会があれば、実際に働いてみて感じた点などを聞いてみるのもおすすめです。企業についてよく調べていることが伝わると、採用担当者へのアピールにもつながります。
自分のアピールポイント
志望先に入社した後に、自分がどのように貢献ができるのか、アピールポイントを書くことも重要です。「入社後はこの仕事を任せたい」「この分野で活躍してくれそう」と、採用側も求職者が実際に働いている姿をイメージしやすくなります。
「これまで◯◯薬局で5年間、管理薬剤師として働いてきました」「ジェネリック医薬品の採用率を◯◯%から◯◯%まで上げました」など、具体的な事例を用いてアピールポイントをまとめることが大切です。
入社後のビジョン
調剤薬局に入社した後にしたいこと、何を達成したいのかを書くこともポイントです。具体的な行動や目標を盛り込めば、仕事に対する意欲や前向きな姿勢を伝えることができます。
「頑張って働きたい」など漠然としたものではいけません。自分が培ってきた経験をどう活かせるのか、どのように薬局に貢献できるのか、具体的に書くことを心がけましょう。
【例文】調剤薬局の志望動機
ここからは、調剤薬局の志望動機の例文をご紹介します。
例文を参考に、ご自身の経験や強みを伝えられる志望動機を考えましょう。
前職の経験を生かしたい
病院薬剤師として5年間働き、日々患者様と向き合って調剤や服薬指導に取り組んできました。働いていくなかで、入院している患者様が回復していく姿を見て、私は退院した後の患者とも薬剤師として関わりたいと考えるようになりました。そこで興味をもったのが貴社の調剤薬局です。
これまでの経験から、処方意図を読み、患者様に寄り添った服薬指導を行うことを得意としております。これまで培ってきたコミュニケーション能力も活かし、患者様に選ばれる薬剤師になれるよう精進していきたいと考えています。
キャリアアップをしたい
貴社を志望したのは、地域に根ざした薬剤師となり、より患者様のそばで回復を支えたいと考えたからです。私はこれまで眼科の門前薬局で5年間働き、在宅医療も経験してきました。往診同行や患者様とのコミュニケーションを経て、より幅広い症例の経験を積みたいと考えたのがきっかけです。
総合病院の門前であり、さらに地域住民の健康をサポートするさまざまな取り組みをしている貴社に大きな魅力を感じています。未経験の科目に関しては、いち早く即戦力となれるよう自ら積極的に学んでいきます。これまでの経験を活かしながら貴社でも頼れる薬剤師として貢献していきたいと考えています。
地元の地域医療に貢献したい
地元の地域医療に貢献したく、患者とのつながりを第一に考えている貴社に魅力を感じ、ぜひここで一緒に働かせていただきたいと考えるようになりました。
これまで調剤薬局で5年間働き、多くの患者様の症状や悩みに合わせて、丁寧かつ正確な服薬指導を心がけてきました。この経験を活かし、患者様に寄り添いながら居心地のよい薬局を作ることが私の目標です。
専門薬剤師の資格を取得しているので、◯◯の分野に関してはより専門的な介入ができます。専門性を発揮して、地域のよりどころとなる薬局作りをしていきたいと考えています。
患者の力になりたい
私が貴社を志望したのは、患者様の力になれる薬剤師になりたいという夢をもっているからです。具体的には「相談したいときに気軽に話せる薬剤師」「治療を円滑に進めるサポートができる薬剤師」になりたいと考えています。
この夢をかなえるために、私はこれまで患者様とのコミュニケーションを重視した服薬指導をしたり、専門薬剤師の資格を取得したりしてきました。この経験を貴社で活かし、患者様に選ばれる薬局づくりをしていきたいと思っております。
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志望動機を実際に書き始めると、あれもこれもと書きたくなるかもしれません。しかし、自分の希望だけを書き、採用側にとってメリットが伝わらない志望動機では、採用担当者に良い印象を与えることはできないので注意しましょう。
調剤薬局の志望動機を書くときに気をつけるべき3つのポイントをご紹介します。
待遇面ばかりを強調しない
給料や福利厚生は誰もが気になる点でしょう。しかし、「給料が高いから」「福利厚生が充実しているから」といった待遇面ばかりを志望動機に書くのはおすすめできません。
薬剤師としての意欲や目標、今後のビジョンなどが伝わりづらくなってしまいます。待遇面の良さに魅力を感じたとあからさまに書くのは避ける方が無難でしょう。
自分都合の書き方をしない
「学びたい」「成長したい」と、仕事への意欲を伝えるときも要注意です。一見すると向上心があるかのように思えますが、採用担当者によっては、「受け身な姿勢の薬剤師」と思われてしまうおそれがあります。
常に学び、成長したいという意欲をアピールしたいのであれば、調剤薬局の業務だけを通して知識を習得するのではなく、自分の力で自主的に学ぼうとする姿勢をアピールしましょう。
どの企業でも通用するような内容にしない
「うちの調剤薬局でなくても良いのでは?」と採用担当者に思われるような、どの企業でも通用する内容は避けるべきです。
なぜ数多くある調剤薬局のなかでその企業を選んだのか、具体的な例を挙げて志望動機を書くことが重要です。
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まとめ
調剤薬局の志望動機を書く際は、次の4つの項目を入れましょう。
・調剤薬局に興味をもった理由
・その企業で働きたい理由
・自己アピール
・入社後のビジョン
待遇の良さに魅力を持ったと伝えたり、自分語りに終始したりするような志望動機では、採用担当者にマイナスなイメージを与えてしまうおそれがあります。自分の長所を具体的に伝えつつ、「この人なら採用したい」と思わせるような志望動機を作りましょう。