企業訪問レポート株式会社ヤマグチ薬局
働きやすさをいつでも考える本社!!
薬剤師の資格を活かせる職場!!
株式会社ヤマグチ薬局
1983年、神奈川県相模原市に1号店が産声をあげました。
M&Aに頼ることなく、ドクター紹介での新店舗立ち上げで、30年を目前にして70店舗以上まで成長。
神奈川県下を中心に店舗展開をしておられるヤマグチ薬局さん。
ドクターと信頼関係を築き、手を携えて店舗を運営。本社は現場を考え、現場は患者さまを第一に考え、医療機関と共に地域医療を実践していらっしゃいます!!
本社所在地 | 神奈川県相模原市緑区橋本2-9-6 |
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業種 | 調剤薬局 |
事業所運営エリア | 茨城県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、山梨県、滋賀県 |
人事インタビュー
規模と展開エリアが持つ、不思議なメリット!!
現在、70店舗強の店舗展開をしております。
ホームページをご覧いただければ分かるようように、全国展開はしておりません。これにより、何らかのケースで異動があっても、わざわざ転居をすることが無い様にスタッフを配置することが可能です。
自宅からの通勤圏で、色んな店舗を経験できるのは、当社の特徴の一つです。
患者さまへのサービスもさることながら、一番の魅力はたくさんの処方せんのケースに出会えることだと思います。
実際にドクターによって、処方内容は変わります。自宅からの通勤圏で、色んな処方意図を学べる環境は、そうそうないと思います。
クリニックごと、病院ごとに数え切れないほどの処方意図が存在します。
「なぜこの薬を処方しているのか」「あえて併用させる」と、同じ病気に対してドクターの解釈もそれぞれ違います。
薬の成分や種類は、本で学ぶことはできます。しかし、医療機関が持っている独自の考え方は、実践でしか学ぶことが出来ないんです。
異動もそうですが、ヘルプで他の店舗で業務を行う際にも、そこを意識して業務に当たってもらえれば、全てのケースが実になります。数多く実感していただけると有り難いですね。
紹介のみの出店です!!
薬局と処方せん元は、手を携えて患者さまの病態と関わっていかないといけません。当社の特徴の一つは、ドクターの紹介による新規出店。
ご縁のあったドクターや、当社が信頼できるドクターと、一緒に地域医療に向かっていくスタイルは、当社の自慢でもあるんです。
例えば総合病院のケースを取ってみれば、一つの疑義照会に物凄く手間取ったり、曜日によってドクターが違ったりする事はよくある事です。決して悪いことばかりじゃないですが、それでも患者さまに負担をかけてしまうケースも多くなってきます。
地域医療を実現するために、患者さまとも医療機関とも、近いところに存在したいというのは、当社の基本的な医療に対する考え方なんです。
コミュニケーションの一歩先へ!!
どの薬局さんでも、同じことだと思いますが、患者さまや医療機関と信頼関係なしに業務を円滑に進めることは出来ません。
信頼できる関係とは、相手を理解し、自分を理解してもらえる状態のことです。最初は、ドクターであること、薬剤師であることという資格が信頼の入り口になります。
そこから先に進むのは、正確な業務と、コミュニケーションがあってこそ。どちらが欠けても、先に進むことはありません。
特にコミュニケーションは、対面した時に発する言葉だけじゃないと思っています。
表情を気にかけたり、仕草を見て「あ、急いでらっしゃるんだろうな」と考えることも、コミュニケーションの一部じゃないでしょうか。
『本社機能は、つまり現場のためにある!!』
実は在庫管理は、本社一括で行っています。
各店舗にどれくらいの備蓄があるかの確認を本社で行い、本社の人間が処理します。正確な業務や、患者さまへの応対といった、現状のお仕事に集中していただけるよう、今の仕組みになりました。
現場で気づいたことや、必要なことはどんどん本社に伝えてもらいたいと考えています。
ヤマグチ薬局の主役は、現場で働く方に他なりません。店舗づくりの裁量は、全て現場にお任せしています。
キッズスペースや具合が悪い患者さま用のベッドといったインフラを導入することも同じだと思っています。
業務の進め方には、大まかなグランドルールはありますが、マニュアルは一切ありません。
どこかを変化させなきゃいけない場合、本社サイド一辺倒なやり方をしてしまうと、店舗を良い方向へ牽引できなくなってしまいます。裁量をお任せしているので、必要なことがあれば本社に何でも相談してもらいたいですね。
本社も患者さま目線、現場目線を尊重するスタイルです!!
また、外部研修に参加する機会があれば、会社が費用を負担します。
そんな想いを持った会社です。
店舗の売上ノルマはありません!!
まずは利益の方を向かず、自分のことを優先するのではなく、患者さまの方を向いてお仕事をしていただきたい、そう考えています。
現場インタビュー
本社の体制、現場の体制
お薬が足りなくなったら、いつも本社に連絡します。
本社では備蓄を管理しているので、備蓄状況と届く時間がすぐに予測でき、患者さまに「お届けできる時間」を素早く告知できるんです。
患者さまにもストレスなく時間を自由に使っていただけますから、ものすごく助かっていますよ!!
現場でいえば、例えば他店舗応援などヘルプに融通が利きます。
店舗内のシフトで対応できない場合は、本部間、また店舗間での配置をすぐに行っているんですよ。
この全員が助け合えているという雰囲気は、個人的に大好きです!!ヤマグチ薬局の社風ともいえると思います。
新天地は「?」だらけでした!!
就職先の候補としては、まずは病院を挙げました。何と言っても前職が病院なので。
もう一つは、調剤薬局。同期の友達も薬局で勤めていましたし、業務も通じるものが多かったので、その二つが候補でした。
転職活動をしている中で、たくさんの「?」が出てきたことを今でも覚えています。
病院はどちらかといえば、機械的な作業が多く、医療機関でお仕事しているというマインドでしたが、調剤薬局は保険点数への関わりや在庫や備蓄方法など、違ったところが多かったですね。
ただ、何となくではあったんですが、興味はありました。
病院は病院のよさがあり、医療人として活躍できる職場です。一方で調剤薬局は、会社として運営しているので、プラス企業的なマインドが必要になってくる職場です。
今まで実地で経験していない分、言葉では表現するのは難しいですが「興味」を抱いていた事を今でも覚えています。
最終的にヤマグチ薬局の内定を受けたポイントは、店舗展開や規模感から安定している職場だということと、コンプライアンスがしっかりしているので、安心してお仕事できると感じたところです。
他、入職の店舗も希望を受け入れていただいたんです。病院では実現できない、入職条件だったので新鮮な印象もありました!!
手を早く動かして、じっくりとコミュニケーション
ポートサイド店は、一気に患者さまが込み合ったりするピークがそんなにないですね。色んな時間帯で満べんなく訪れていただけるといった感じでしょうか。
ですので、一つの処方せん、一人の患者さまに集中できる環境だともいえます。
調剤薬局の業務は、何一つおろそかにできないものですから、変に「バランスよく」ということは考えていません。
正確に素早くお薬を渡せること。素早く渡せれば、その分患者さまとの対話を大切にできる気持ちの余裕が出てきます。
でも、ただ接客で時間を取れば良いということでもなく、「患者さまの状況にスピードを合わせる」ここを大切にしています!!
他店舗を経験するということ。
色んな機会を「ああ、成長できるんだな」と感じていただける方は、ヤマグチ薬局に向いていると思います。
恐らく、薬剤師さんだったら誰しも思っていることかも知れませんね。
例えば、他店舗へのヘルプもそうですが、私はものすごく勉強になると感じています。
病院時代はメンバーが変わることはありませんでした。悪く言えば機械的、というイメージですね。出す薬も大きく変わることはないですし。
その点、ヤマグチ薬局の店舗はほとんどがクリニックの門前。ですので、店舗ごとにカラーは違います。
特にお薬に対する解釈は、ドクターの指示によって様々なので、ある店舗だったら「細かくだして経過を見る意図をもった処方せんだったり」、また違う店舗では「薬局ではあえて副作用は説明せず、ドクターが事前説明していたり」、調剤薬局でお仕事していれば「なぜ」の連続で、薬剤師として良い刺激になります!!
職場、大好きなんです!!
もう一つの家みたいですね。本当に(笑)。
今の上長(管薬さん)には、いつも的確なアドバイスをもらいながら、仕事をしています。
スキルもコミュニケーション力も、目標にしている存在ですね。一言でいえばお母さん、みたいな人です!!
会社の特徴と言えるかも知れませんが、協働ということを皆で実践できている現場だと思います。
特に、私が所属している店舗が、ということではなく他の店舗にヘルプで行ってもそう感じます。
大げさな言い方をすれば、患者さまのため。それはそうなんでしょうけども、もっと根本なところで考えると、チームワークがよければその分良い仕事ができますから、単にそれを実践しているだけ、という感じもします。
業務の範疇内で、ちゃんとカバーをし合いながら、店舗を作っていっています。
『自分にあった職場探しを!!』
転職には時間が限られています。何十店舗も様子をうかがえる時間もありません。
お仕事は一生つづけていける人生の一部だと思っています。
転職は、それを決める大切な場面なので、悩める時間でしっかり悩むことだと思います。私もすごく悩みました(笑)。
自分が本当にやりたいことが、この職場にはあるのか!!これに尽きるんじゃないでしょうか。
私にとって、ヤマグチ薬局はやりたい仕事の土台がちゃんとありました。
また仕事を続けてきた中で、例えば漢方への知識を深めたいという目標も得られたと思います。今は転職時と違って、やりたい事もどんどん増えていますし、身につけたいこともたくさんあります。
転職中の方にとって、ヤマグチ薬局がそういう職場だと感じていただければ嬉しいですね!!
クラシスからの視点
インタビュー中も、笑顔で対応いただきました!!
病院か調剤薬局か…悩まれる転職者の方は大勢いらっしゃいます。その中でも、病院から調剤薬局へ移り、いろんな「?」に直面しながら、梶原様は色んな事を吸収していらっしゃる薬剤師さん、そんな印象を受けました。
その一つは、他店舗での経験。
ヤマグチ薬局様の強みでもある、転居なしでも他店舗を経験できる体制は、神奈川県を中心に展開しているということと、ドクターとの信頼関係を築いた状態で出店している展開体制が、「調剤薬剤師として就業する面白さ」を実現させているのではと思います。
よく、異動はちょっと、という薬剤師さんもいらっしゃいます。家庭の事情で避けたい方もいらっしゃると思いますが、もちろん無理な異動はさせないのが最低限のルールになっています。
ただし、異動やヘルプで他の店舗で業務をすれば、新たな経験が出来る貴重な場面に必ず出くわします。もし、これが日本全国、どこにでも店舗がある企業だったら、転居をしなければダメだったりすることもゼロではありません。
転居をしなくても、色んな店舗での就業ができるのは、ヤマグチ薬局さんが持っている「薬剤師として、実践の中で成長ができる体制」のアドバンテージだと思います。
取材日:2012年7月31日