企業訪問レポート株式会社千葉薬品

株式会社千葉薬品株式会社千葉薬品

4つの調剤事業とドミナント展開にフォーカスした、トータル医療のトップランナー!!

株式会社千葉薬品

株式会社千葉薬品

昭和35年に設立された、千葉県と茨城県を中心にドミナント展開されている株式会社千葉薬品。

ヤックスという屋号で、地域のユーザーからご支持をいただいております。店舗運営の思想は、地域密着型の実践です。医薬品を中心に、日用品、食料、生活雑貨も取り扱っておられ、一方では介護・看護などの在宅サービスも運営。「地域の生活に密着した」事業を展開されております。

ヤックスが行う調剤事業には4つの大きな業態に分かれます。調剤専門、併設型店舗、施設調剤、在宅(個宅)調剤、これらを網羅し地域医療へ貢献されていらっしゃいます。
ユーザーの中には、産まれてからずっとヤックスを利用されている方も多く、生活全般だけではなく人生に欠かせないドラッグストアとしてもご利用されていらっしゃるそうです。
また、ヤックスのユーザーから社員になられた方もいらっしゃるほど、生活に密着されておいでです。
ドミナント展開されている薬局だからこそ、できる事が千葉薬品にはあります。

本社所在地 千葉県千葉市中央区問屋町1-35 ポートサイドタワー28F
業種 調剤薬局、ドラッグストア(調剤併設)、ドラッグストア(OTCのみ)
事業所運営エリア 茨城県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県

人事インタビュー

取締役在宅医療部長:藤掛様
取締役在宅医療部長:藤掛様

薬剤師としての視点で事業運営に携わっておいでです。

ヤックスにしかできない、ヤックスだからできること

地域密着というキーワードは、ドミナント展開する事業の中では当たり前だと思っています。
一般的な調剤薬局は、“処方せん”というツールがあって患者と薬局がつながっています。しかし、地域密着型で薬局を機能させるには、もっと身近で、ツールを必要としない環境が必要となります。
暮らしに必要な商品を取り扱うドラッグストア内に薬局を併設する事で、“かかりつけ薬局”として地域医療貢献が出来ると確信しています。

在宅医療についても、この“かかりつけ薬局”の機能の一部という捉え方をしています。これらの体制を整備する事で、地域の方々は、医療依存度が高くなっても、在宅療養を希望されても、同じ“かかりつけ薬局”をご利用頂ける安心感が提供出来ると考えています。
また、無菌調剤室を現時点で10店舗稼動させており、調剤薬局事業を行っている企業の中でも多くの実績があります。
在宅の介護・看護のサービスもご提供できるので、地域の医療福祉の面をトータルにサポートできるという強みを持っています。

例えば、在宅を希望するドクターが何も持たずに開業されても、コメディカルチームをヤックスで提供することが可能なのです。
ドミナント展開しているからこそできる、地域の生活に密着した事業だと考えております。

地域のニーズに応えられる環境づくり

ニーズの反映は、何も商品のラインナップばかりではありません。当社では、組織にも焦点を当てています。
例えば、薬剤師としての大きな役割を2つに分けて考えているのですが、まず一つはホームケアの担当です。
これは、在宅分野への専門性を高め、患者さまはもちろん、医療機関や介護職の方との連携、またご家族のケアまでできることを目的としています。
もう一つはプライマリケアの担当で、来店されるお客様や患者さまへのお薬の処方だけではなくセルフメディケーションの段階までカウンセリングができることが目的となります。

それぞれ高い専門性を有しています。薬剤師が持つべき知識や技能だけではなく、患者さまはもちろん、それ以外にも業務に関わる方とのコミュニケーションの取り方、業務に対する正しい理解等も必要になってきます。
何気ないニーズの変化、またニーズの拡大に素早く応えられることによって、自然と地域からご支持をいただけていると思います。

マネージャー職を目指している方へ

マネジメント業務は、色んな分野、業務で培った能力を発揮できるポジションなので、興味ある方にはどんどん目指してもらいたいと思っています。キャリアプランもそのために制度化しております。
まずはトレーニング期間で、薬剤師の基礎をしっかり身につけていただき、新人指導を担っていただくインストラクター期間を経て、薬局長としては店舗運営に携わっていただきます。
店舗のマネジメントなので、運営管理や人材管理などマネージャー前段階の単位でのマネジメント経験していただき、エリアマネージャーに昇格します。

要求されることは高度になりますが、現場にも会社づくりにも参加でき、やりがいのあるお仕事だと思います。
言われたことをやるだけではなく、ご自分のビジョンをしっかり持っていただき、実現できるように運営していただきたいですね。
会社にもビジョンはありますが、そこに「自分のビジョンを組み込む」という気概を持って臨んでいただきたいですね。

もっと誇りと自信をもって仕事を!

もっと自信をもちながら業務に取り組んでもらいたいです。専門性が高い資格職ほど、自分の位置づけが分からなくなると思います。
業務一つとっても、専門的な教育を受けているからできることなのですが、専門的な業務も毎日していると「専門性や高度な知識・技能」に気づかなくなると思います。私も薬剤師なので気持ちは分かります。
患者さまのために「薬剤師にしかできないこと」「薬剤師だからできること、活かせること」はたくさんあります。そういう事例をたくさん経験していただいて、自信をもって業務に取り組んでもらいたいですね。そして、良い事例は外に発信して、共有できればもっといきいきとした現場になれると思います。

当社では、人事評価制度を導入しており、従来の年功序列型の昇進形態を取っておりません。スキルアップと共に職位が上がりますし、職位がジャンプアップすることもあります。
中途入職した男性薬剤師の事例になりますが、入社当初から頑張って業務を習得し、20代で薬局長へ就任しました。当社でもかなり早い事例です。成長のスピードが早ければ、キャリアアッププランをジャンプアップして、実力相当の業務を担っていただきます。

現場ひとり一人の意識の高さが、現場作りにつながり、患者さまへのサービスを向上させます。
自信を持って、誇れるお仕事をしていただきたいと、藤掛様談。

Message

『千葉薬品のココがポイント』

地域の生活に密着しているので、お客さまのニーズを素直に受け止める姿勢があり、またその対応力が早いのも特徴です。
そして、本社では現場の前向きなアイデアを取り入れる風土です。例えば、最近では「地産地消コーナー」を設け、お客さまにも好評でした。自分の住んでいる土地なので、安心して購入いただけたと思います。

また、経営者と社員の距離が非常に近く、安心して働いていただくために「現場の利益は現場に還元」という姿勢を取らせていただいております。本部は本部として機能できれば良いので、現場づくりや福利厚生等でスタッフに還元できるよう努めております。

現場インタビュー

ヤックス 印旛日本医大駅前薬局 インストラクター:石丸様
ヤックス 印旛日本医大駅前薬局 インストラクター:石丸様

入社後、メキメキと実力を発揮し、短期間で薬局長に就任。

転勤の多さから、地域に根ざしたサービスへ

前職はOTC店での勤務でした。生活雑貨などの一般販売業も行っておりましたので、私も売場に出ておりました。
転職のきっかけは、転勤の多さ。すでに家族もおり、住んでいるエリアからどうしても動けず、ドミナント展開されている薬局を考えていました。

転職のポイントは、大きく4つになります。
・安心して業務するための研修が充実していること。
・専門性を活かし「様々な調剤ができる」を主とした展開をしている。
・前職を行かせるOTCもあること。
・転居を伴う転勤がないこと。

条件が揃っている大前提があったので、内定をいただいたときに、すぐ受ける結論を出すのには難しくありませんでした。新天地でのお仕事にも早い段階でなじめ、安心してスタートできたと思います。

4つの特徴を全て経験できる

あらゆる院外処方せんを応需できる体制が整っているのが、弊社の特徴です。主に「調剤専門薬局」「Dgs併設薬局」「施設調剤薬局」「在宅調剤薬局」、この4つで展開しております。
このように患者さまのあらゆるニーズに対して、専門性を活かし、様々な調剤を経験することができます。

私が勤務する店舗は、総合病院前にある調剤専門薬局です。当薬局は、専門性の高い医療を受けておられる患者さまが多く来局されます。
このような患者さまのために、薬剤師の専門的な知識を活用し、薬物療法をより安全に、安心して受けて頂くことがやりがいの一つです。

医療連携の起点になる立場

総合病院の門前という環境にもつながる話です。他科受診、また他病院を含めた複数科受診をされた患者さまも頻繁に来局されます。
相互作用、重複投与などに対し、疑義照会を積極的に行っております。複数の科目に受診されても、薬局の機能を提供し、患者さまに安心・安全に服薬していただけるよう努めています。

先日来局された患者さまのケースにもあったのですが、複数の処方せんをお持ちされたんですが、一方では痛み止めの処方、もう一方では他の疾患での薬が処方されていました。
痛み止めが患者さまの身体に負担がかかるものだったので、状況説明をしてドクターから新たに処方をしていただきました。

また、これらの経験を新人薬剤師にも指導しております。医療機関ともしっかりとフォローしあいながら、患者さまへ適切な処置ができたときには、薬剤師としてのやりがいを感じますね。

薬剤師としての役割は

患者さまの健康の確保・維持・増進、この一言に尽きると思います。単純に処方せんと向き合うだけではできないです。
例えば、病態の知識がなければ、健康へのアドバイスはできないのと同じです。

また、患者さまに最初にお声がけするときは、処方解析をしっかりした上で対応します。
何でそのお薬がでているのか、薬の種類からどの症状で悩んでいらっしゃるのか、そして症状から話します。
薬剤師から「今日はどうされましたか」とうかがっても、さっき病院のドクターに告げたことをまた薬剤師にも言うことになります。

患者さまのお身体の状態を考えると、限られた時間の中で薬剤師としてスキルや知識を提供するのに、無駄な手間は省いたほうがより密な対応ができるんです。

いざ、薬局長へ

2013年2月から、薬局長を任せてもらえることになりました。今まではインストラクターという、新人を教育する担当をしておりましたが。
薬局長として、今までの知識やスキル面だけじゃなく、スタッフの働く環境も整えていかないといけません。また、患者さま一人ひとりの対応という一薬剤師の職能から、薬局の経営をみる仕事も加わります。

今までは自分を高めることに専念してきましたが、これからは店舗全てのボトムアップにつながる仕事になります。
もっと色んなことを経験して工夫を重ね、患者さま、スタッフに喜んでもらえる店舗にしていきたいですね。

Message

『 利便性以外にも好評の声をいただくドライブスルー型 』

車でお薬の受け渡しができるので、利便性は高いと思います。
しかしそれ以上に、体調がすぐれなかったり、重篤な患者さまであれば、歩くのも辛いケースがあります。その場合に、よくご利用いただいているんです。
他の患者さまの目も気にならないので、意外とコミュニケーションが取りやすいのがドライブスルー型なんです。

ドライブスルー受付お薬をお渡しする際、しっかり服薬指導。

写真左:ドライブスルー受付
こちらの店舗には2つの窓口が用意されています。

写真右:
お薬をお渡しする際、しっかり服薬指導。
マンツーマンでのやりとりなので、深いコミュニケーションが取れます。

クラシスからの視点

クラシスからの視点

地域医療の一貫体制を提供する強み

今回インタビューさせていただいた中で、もっとも関心を受けたことが、地域医療への視点です。
千葉薬品さんの事業は、薬や専門性の提供に終わらないことです。訪問看護・介護も取り込み、自社で地域医療のすべて受け持てるノウハウをお持ちなのです。
藤掛様の言葉にもあったように、ドクターが何も持たずにこの土地に来られても、全てサポートができる体制が整っているのです。

単に医療の知識、薬剤、技能を提供するのではなく、たくさんの機関や職種との連携があって、はじめて患者さまを支えることができる。医療連携のあり方を、研修を通じて薬剤師が学ぶことができる、そこから薬剤師の職能をフルに生かせるのではないでしょうか。

その医療提供の先駆けとして、ヤックスケアタウンを大網にオープンさせました。
外来処方せん、在宅医療、介護、栄養士や保健師が活躍する予防サポート事業、そしてセルフメディケーションとして登録販売者がOTC販売に従事する。
地域医療や健康への安全と安心を、一手に引き受ける存在といえるでしょう。何かあったらヤックスがあると、地域に根強く認知されるのです。
医療の未来へ向かって千葉薬品さんの創造と挑戦は毎日続いています。

取材日:2013年1月23日

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