企業訪問レポートベガファーマ株式会社

ベガファーマ株式会社ベガファーマ株式会社

経営者との近さ = 風通しの良さ!! 
就業環境の良さが「より良い薬局」を創り出す

ベガファーマ株式会社

ベガファーマ株式会社

1980年11月に設立したベガファーマ株式会社。

現在の代表:久野様は病院の事務部長職から転職され、草創期からベガファーマを見守ってきたメンバーです。
ご苦労されたことはおありでしたか、という問いへ、「苦労かぁ…うーん、苦労とはまたちゃうんですけど」と久野様。「採用の難しさ」や「出店の立地」など20年以上走り回ってきたことを笑顔で返していただきました。そこには、「良い薬局をつくるためにはどうしたらいいか」「患者さまにとっての良い薬局とは?従業員にとっての良い薬局とは?」を真剣に考えるから、苦労とは感じておられなかったのでしょう。
近畿に展開するチェーン薬局が目指す「良さ」とは。

本社所在地 大阪府藤井寺市野中2-123-1
業種 調剤薬局
事業所運営エリア 大阪府、兵庫県
Interview

本社インタビューからは代表取締役:久野様、現場インタビューからは荒川様よりコメントを通じて魅力を掘り下げます。

本社インタビュー

久野社長と現場のみなさんで一枚!!

久野社長と現場のみなさんで一枚!!
「社長もいっしょに写りましょうよ」とお声がかかり、しぶしぶ(?)の写真(笑)。家族みたいな近さを感じました。

患者さまが抱える背景を思いやる薬局

体調を崩されている方も多い中、「早く帰りたい」と感じておられる方もいらっしゃるんですよ。
患者さま全員が同じことを思っているなんてありえませんから、「患者さまがどう思っているか」を応対する薬剤師に読み取ってもらいたいと思います。
他人様の気持ちをのぞくことはできませんから、せめて立場にたつ気構えとか、気遣いをすることが大切ですね。例えば来局された時の表情や処方せんを渡していただくときの声の調子、待合席でのご様子など、色々なところから読み取れるサインがあると思います。
痛みや辛さが分からなくても、相手の立場にたって考える気持ちがあれば、きちんと薬剤師が汲み取れると思います。薬では体のケアをするので、メンタル的なケアもできる薬局を目指したいですね。

薬局作りの基礎的な要素

社員に守らせていることが2つあります。
ひとつめは、社員間の挨拶。コミュニケーションの大切な要素だと考えています。職場での社員のやりとりがうまくいかないと、業務の連携はやはりぎこちなくなります。例えばちょっとした協力に対する「ありがとう」のひと言がなかったりすると、やがては雰囲気が悪くなり、結果として患者さまの前での態度に出たりすると思いますので、そうした互いへの感謝や思いやりの気持ちは、店舗作りには欠かせないものだと考えています。
ふたつめは、清掃と整理整頓です。業務の連携もそうですが、「気持ちよく仕事ができる環境」を整えることが薬局づくりのひとつだと思います。
気持ちよく仕事ができる環境、気持ちよくコミュニケーションが取れる環境が実現できれば、良い雰囲気をつくれますね。

あなたの健康生活のベストアドバイザー

HPのトップに記載させていただいているように、患者さまには薬のことだけでなく「健康」にかかわるあらゆることに関して、薬局の機能を上手く提供できるようにしていきたいですね。以前は、医師と一緒に地域の健康相談フェアに出展したこともあります。
まだまだアイデア段階ですが、今後は店舗で健康相談会などのイベントも実現しながら、薬局の機能を高めたいと考えています。
たくさん現場から、良いアイデアが出てくるといいですね(笑)。

ベガファーマ株式会社 代表取締役 久野様

薬局機能の更なる可能性を実現していきたいとのことでした。

期末、私は全店舗にいって、全社員と面談をします。

期の終わりには、必ず全社員と面談をします。
一つは、1年の振り返りをお話させていただくため。もう一つは、社員がどんな想いを持ってこれから進んでいきたいかを確認するためです。
特に生活背景が変わったり、目指すべきものがはっきりすると、自分がどうあるべきかという希望がうまれます。一緒に働いていく仲間なので、希望をしっかり聞いた上で最適な選択を一緒にしていきたいと考えています。
良い職場づくりは、社員が笑顔で働けることだと考えていますので、業務の振り返りと同じタイミングで全社員の話を聞きにうかがいます。
先日も、会社の定年間近の社員と話をしたところ、「そろそろ定年ですから」という話が出てきました。「体調に問題ないんやったら、70歳まで頑張ったらええやん」と面談してきました(笑)。

Message

『気持ちをあわせて職場に立ってください!!』

会社として、社員にいろんなきっかけを作ってあげたいと考えています。
以前、名古屋でバイタルチェックの講習会が開催され、希望者を参加させました。定員があったので全員は無理でしたが、講習会で学んだことは現場に持ち帰って皆で共有するようにしています。
そうした場で学んだ知識や情報は、ベガファーマの今後の財産になると考えているので、もっと社外に出て色んなものを吸収してきてほしいですね。きっと良い刺激にもなると思います。
例えば、自分と同年代の薬剤師でも働く環境が違えば考え方も違うので、他の方が何を考えているのかを改めて発見するチャンスにもつながります。
また若手の意見でも「年下だけどこんな質問ができるんだ」という気づきが、あらたな可能性につながると思います。
会社はそのためのバックアップをしっかりできる体制を整えていますので、前向きに色んなアイデアを出し合いながら、良い薬局づくりを目指して気持ちを合わせ現場に立ってもらいたいと思います。

現場インタビュー

くるみ薬局 野中店:荒川様
くるみ薬局 野中店:荒川様

新卒では卸でMRを経験され調剤へ転向。
ベガファーマでは出産前に管理薬剤師の経験もあるベテランスタッフです。

ベガファーマに籍を置かせてもらって、10年以上が経ちました。

最初、正社員で就業をスタートして、管理薬剤師を少しした後、出産のために一度退職したんですね。
そのころ、どの職場でも産休・育休制度はあってないようなものでしたから、当時は当社も同じ状況でした。
今は制度もしっかり利用実績もあり、出産ラッシュだった時期も。1店舗で数名が産休に入ったこともあり、大変でしたが喜ばしいことなのでみんなで頑張って帰りを待っていたそうですよ(笑)。

子育てもある程度、目処がつくようになったんですが、いざ復職しようと思った時にはベガファーマ以外には考えていませんでした。一度退職している身なので、連絡を取るのにも結構引け目になっていたんです。いざ電話してみると、あっさり決定しました(笑)。会社の懐が深いのか、私が気を遣いすぎてたのか(笑)。
私のライフスタイルに合わせていただき、週1日のパートから復帰し、今は週30時間の準社員として勤務させてもらっています。

処方せん通りの業務は面白くないんです

復職するとき、気負いがあったこともあり、他の職場も検討したんですけど、私が一番魅力に感じていた部分に、素直に従いました(笑)。
ベガファーマの社員は、志が高いんです。
処方せんが渡ってきたら、別にそのまま渡しても効き目や成分が変わることはないです。でも、渡し方一つ、話し方一つ工夫するだけで、患者さまが笑顔になったり、今抱えていらっしゃる不安を相談していただいたり出来るようになります。
それが当たり前の職場なので、ベガファーマに復職して正解でした!!

管理薬剤師時代

レセコン入れて下さいとか、機材ないと困りますとか、上司に文句ばかり言ってました(笑)。言える環境でもあったんで…反省しています(笑)。
でも、ちゃんと耳を傾けてくれて、検討をしてくれるんです。検討してくれるというのは、社長まで声が届くということですから、立場や職位、社歴も関係なく色んなアイデアや意見を会社が受け止めてくれる環境です。
いろんなことにチャレンジできる可能性も幅広いですし、一般企業として見てもやりがいがもてる環境じゃないでしょうかね。
この店舗でも、数は少ないですが在宅を行っています。つい先日も患者さまから「薬が見当たらなくて」という連絡をもらって、ご自宅までいって一緒に探しました。あって本当に良かったとおもって、患者さまと思わず「やったー」と、嬉しくて声をあげました(笑)。
業務は好きですし、もっと余裕ができれば営業にも回ってみたいですね。

風通しのよさと、個性豊かなメンバー

意見が通りやすいだけではなく、店舗間での連携も取れている会社です。
合同勉強会や新年会など一同に会するレクリエーションもありますので、そこで顔見知りになれます。いざヘルプとなっても、仕事はしやすいですね。
また、個性が豊かな職場ですが、同じ方を向きながら仕事に取り組める調和の取れる環境だと思います。

ベガファーマ株式会社 荒川様

店舗の中での連携が、患者さまへの最高のサービスにもつながります!!

良い自由度のある職場

何でもかんでも好きに出来る職場という意味の自由ではありません。自分で目指したいことを自分で決められる自由があります。
会社がこれをしなさい、あれをしなさいという将来を決めるようなことは決してしません。だから、手を抜こうと思えば抜けるんです。
店舗づくりも店舗のアイデアを優先しますし、やりたい事には会社全体で「これでもか」というくらいサポートしてくれますから、目標感を持っている人には、すごく働きやすい職場だと思います。
他、ママさん薬剤師もたくさんいますので、ライフプランに合わせて仕事ができる環境でもあります。自由ですね(笑)。

若手を育成

今まで実地で身につけてきたことを、後輩にしっかり伝えていきたいです。
人に何かを教えるのは、教わる以上に難しいです。私が新卒の頃、薬剤師のほとんどは女性で、結婚や出産で退職されて、パートで復職してというケースがほとんどでした。
今は半数近くは男性ですし、若い薬剤師もたくさんいます。年齢も性別も性格もそれぞれ違うので、どうすれば伝わるか、どうすれば導けるか、教える相手の立場で考えるようにしています。

Message

『将来の希望さえあれば大丈夫』

転職にはさまざまな希望があふれ返っていると思いますが、ベガファーマは意見を聞いてくれる姿勢だけではなく、バックアップもちゃんとしてくれる環境があります。
経験が浅いとか、調剤は興味あるけどコミュニケーションにはちょっと自信がない、という方も今までたくさん入社しています。
漠然としていても、将来こうなりたいという希望があれば、お仕事を始めれば不安はすぐに解消されると思います。
色んな個性が活躍できる会社なんです!!

クラシスからの視点

クラシスからの視点

経営者との距離が近い理由

久野様へのインタビュー終了後、現場インタビューのため併設されている薬局に降りました。
久野様もスタッフさんと気さくに世間話をされておられ、かなりフラットな雰囲気は「まるで家族」という印象がありました。久野様のお人柄もあると思いますが、おそらく会社の個性なのでしょう。
よい薬局とはよい環境から、というのは会社の大方針です。久野様が一人ひとりと面談をするのも、よい環境を会社がどのようにバックアップすればいいのかを常々考えておられるために他なりません。その膝をつき合わせてコミュニケーションを取れる環境も、経営者との距離の近さにつながっているのでしょう。

集合写真を撮らせていただきました。「ほら、社長も入ってくださいよ」と、背中を叩かんばかりという光景でした。久野様からはおっしゃられませんでしたが、社員のことを大切に考えているからこそ、現場も会社に歩み寄っていけるのだろうと感じました。定着率の良さも、うなずけます。
よい薬局づくりは、よい職場づくりから。言葉で表現できるのはここまでですが、ベガファーマ株式会社が持つ「社員を大切にする姿勢」と「社員が会社に歩み寄る姿勢」が、社員が安心して働けて、患者さまが安心して立ち寄れる、どこの薬局にも負けない雰囲気を作り出すのではないのでしょうか。この個性は、「数値なんかでは決して表すことができない大きな魅力」の一つと言えるでしょう。

取材日:2013年3月13日

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