企業訪問レポートクラフト株式会社
選ばれる薬局として
リトルチャレンジが薬局を変える
クラフト株式会社
1983年に板橋区に1店舗目をオープンしてから、30年以上の歴史を持つクラフト株式会社。
まだ医薬分業が進んでいない時期より、調剤薬局として拡大を続け、現在、北は北海道〜南は佐賀県と広い範囲で展開し、今後も店舗数が増えていく事は間違いありません。
薬剤師の活躍の場も総合門前、マンツーマン、オフィスビル内と、多種多様な形態がひとつの会社で経験できる事は大手と呼ばれる規模の魅力のひとつではないでしょうか。
本社所在地 | 東京都千代田区丸の内1-1-1 パレスビル10F |
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業種 | 調剤薬局、ドラッグストア(調剤併設) |
事業所運営エリア | 北海道、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県、茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、新潟県、富山県、石川県、福井県、山梨県、長野県、岐阜県、静岡県、愛知県、三重県、滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県、岡山県、香川県、高知県、佐賀県、長崎県、熊本県、宮崎県 |
人事インタビュー
1枚からスタート
今年で30周年を迎えますので、医薬分業が始まる前から調剤薬局を行っています。今でこそ、1日35000〜40000枚の処方箋を受けていますが、本店のオープン時は3日目にしてやっと1枚、来たそうです。
そこから大手と呼ばれるようになったのは創業者の大きな会社にしたいという思いをコツコツと、真面目に取り組み続けてきた結果だと思います。一時期はドラッグ併設もありましたが、今は完全に調剤専門薬局として全国に368店舗(2012.8月時点)を展開しています。会社として新しいことが好きなので、今後、新規事業をする可能性もありますし、店舗を増やしていきます。
ビルドアップだからこそ
大手としてのメリットともいえると思いますが総合、マンツーマン、商業施設内と様々な形態を展開しているので、経験はもちろんのこと、業務それぞれの特徴・違いを知ることができる環境があります。
会社の規模が大きいからこそ、エリアを小さく分け、現場にアンテナを張り、人・医薬品・物・情報の共有をしながら業務改善に努めています。それはトップダウンではなく、ビルドアップだからこそではないでしょうか。
採用は幅広く
常勤・パートともに幅広く募集しています。未経験者・経験者の方、どちらも可能です。1回の面接のみですが場合によっては2回になる場合もあります。お聞きする内容は職務経歴やスキル面ですね。人柄重視の採用をしています。
明るく、人が好きな方、話が好きな方、コミュニケーション力・仲間意識が強い方は対人スキルも自然と高いので是非、そういった方に来て頂き現場を盛り上げてほしいと思います。
役職が人を育てる
人事からみて活躍している方は、フットワークが軽く、バイタリティーがあり、薬局長やマネージャーなどの調剤だけでない統括業務についている方が多いですね。医療に貢献したい、という意識の高さがある人は必然的に成長していると思います。
もともと、そういった意識が低かった方でも周りに刺激され、今では薬局長となりマネージャー候補にもなっています。役職が人を育てる良い例ですね。前向きになれる環境が全体的に整っていると思います。
自身が目指す薬剤師へ
中途採用の方に関しては、年2〜3回集合研修というものをしています。毎回10〜15名程度の方にご参加いただいています。中途の方は同期がいない可能性もありますので、こういった場で交流をしていただければと思います。
その他、ご自身で受けていただく研修もありますし、外部の研修機関への参加もしてもらっています。内部のみならず外部研修は好評を頂いているようなので是非活用を続けてほしいですね。
そして、ご自身が目指す薬剤師になり、患者さまのために、一緒に働くスタッフの力になれるようになってください。
『一緒につくっていってほしい』
患者さまや同僚のために出来る事はないか?患者さまを想い、一緒に働く同僚を想い、自らの考えを行動に移せることが「リトルチャレンジ」の原点です。
リトルチャレンジが薬局を変えるといっても過言ではありません。
一緒に薬局をつくっていきたいという方、お待ちしています。
現場インタビュー
大手と呼ばれるところで働くことを決めていました
転職をしようと思ったのは、前職は医薬品市場調査でデスクワークをしていたのですが、薬剤師の資格を持っているのに調剤業務に関わったことがないという点に、自分の中で後ろめたさがあったことが一番の理由だと思います。調剤は体力勝負とも思っていたので、20代のうちに転職したかったということもありますね。
私の場合は福利厚生面や研修、新しい機械など、個人薬局では揃えることが難しいのでは?という思いと様々な薬局を経験したいとい考えがあり大手の調剤薬局に入ろうと決めて、数社に絞って活動していました。
クラフトを含め2社、面接を受けていたんですが、もともとクラフトには「明るい」という印象を持っていて面接を受けてもそれは変わりませんでした。他社さんも条件面や福利厚生面はあまり変わらなかったですが、最初のイメージでクラフトへの入社を決めました。細かすぎず、ざっくばらんにお話いただける部分も私には合っているかなと(笑)。
入ってみて良かったところはイメージ通りだったこと
面接前も思っていましたが、明るいですね。そして元気もあります。今までに数店舗で勤務していますが、どこに行っても同じ印象を受けます。一言で言ってしまえば、「人が好きな人」が多いんですよね。現場で働いている人だけではなく、上層部の人と会っても同じなので、会社の特徴のひとつですね。
新しい機材の導入や先駆けて様々な取り組みをしているという点は、大手調剤薬局の会社として薬局業界を牽引している部分でもあると思います。それに新しいことを取り入れることが早く、また好きな会社だと思います。大手ならではと思うのですが、システム化にしてもしっかりとした内容で安心して働けますね。
これまでの勤務先店舗は外国の方が多く見え英語力が必要な店舗、大学病院門前、クリニック門前の少人数店舗、首都圏だけではなくほかのエリアでの勤務など、様々な所で働いてきました。私自身の都合での店舗異動にも快く対応してくれたり、会社を変えないで働けるのは大きなメリットです。
いろいろな薬局へ異動できるのも薬剤師としての経験を積めますし、薬局によって全く違う環境になるので、刺激を受けながら仕事に取り組めます。
あとは、マネージャーがマメに連絡をくれます(笑)。この規模だと、連絡をくれるイメージはあまりないと思われる方も多いと思いますが、そんなことはありません。風通しもよく、自分が上に行きたいと思えば、引っ張ってくれる環境ですね。
心がけている事はみんな一緒
どこの店舗でも、患者さまは病院で一度、待たされていると思うんです。具合が悪い中、病院へ行って薬局に寄って、また待たされるというのは大変な事だと思うので、極力お待たせしないように、そして気持ちよくお帰りいただけるように「親切・丁寧・正確」を心がけて業務を行っています。
待ち時間の取り組みとしては会社全体で品目数の少ない処方の場合は特急調剤を行っている店舗もあり、かごで色分けして時間内にお渡ししています。10分でお渡しできるので忙しい方にも好評ですね。
こういった意識はどこの店舗でも共通認識です。
患者さまからもスタッフからもやりがいをもらっています
最近、薬剤師の仕事が認知されてきていると実感しますね。いろいろなことを患者さまが聞いてきてくれるので、それに応えていかなければと思います。頼ってもらえるのはとても嬉しいですし、やりがいにもつながりますね。
私の場合、薬局長を経験してから、また勤務薬剤師に戻り、再度薬局長になりました。最初薬局長をしていた時は本当に管理業務でいっぱいいっぱいで様々なことがうまく出来なかったように思います。薬局長を経験した後に勤務薬剤師に戻り、お互いの立場、考えていることなど改めて考えさせられる部分がたくさんありました。再度薬局長になった今は上から物を言うのではなく、みんながどうしたいのかを聞き、話し合いながら進めていくようにしています。どちらの気持ちも分かるので、やりがいもより一層深まりましたね。
積み重ねが良い方向へ向かってくれる
今後、というかずっとですが、目標として会社が良くなるように私の出来る範囲で貢献していきたいと思っています。
接遇面や調剤を正確に行うということは基本ですが、そういった部分の積み重ねが会社の成長につながっていくと思うんです。例えば、質問されて回答がすぐに出来ない場合もありますがその時、その日に出来ることをきちんとお伝えしています。患者さまも分かってくれるので伝わってると実感しますね。
私は現場が好きなので、患者さまとの信頼関係をもっともっと築いていけるように頑張っています。
『人生が楽しめる職場です』
私は「年2回、海外旅行に行く!」と公言しちゃってます(笑)。で、ちゃんと行けるんです。店舗の人と調整しながら、気持ちよく送り出してもらっています。今年はアジアとヨーロッパなんですが、短い連休と1週間くらいの連休をいただきました。
店舗によってはシフトを組んで調整しているので残業は少なくオンオフの切り替えがしやすいですね。個人的にはアクティブなほうなので、普段はテニスやジムに行って体を動かしています。年間休日が126日と多いのでオンオフの両立がしっかり出来き、人生が楽しめると思います(笑)。大手ならではの良さというものがたくさんありますので、ご興味がある方は是非のぞいてみてくださいね。
クラシスからの視点
松ヶ枝エンゼル薬局とさくら薬局貿易センタービル店の2店舗にお邪魔させていただきました。全く異なる形態の薬局でも、働いている薬剤師さまたちの雰囲気はどこか共通のものがあり、会社のカラーという物を感じられました。
薬剤師だけではなく、医療業界は転職回数の多い方がたくさんいます。その理由として「他のところで勉強したい!」という声が大半です。そういった理由で転職を考えられる方は「異動ができること」「様々な形態の勤務先がある」を転職先のポイントとして考えてみてはいかがでしょうか。数年単位ではなく、数十年単位で働ける環境がきっとあると思います。
取材日:2012年12月2日