企業訪問レポートひまわり調剤薬局株式会社
社員の夢を叶える会社!!
チャレンジ、ライフスタイル、自己実現を目指して
ひまわり調剤薬局株式会社
1998年8月、川崎市に設立された調剤薬局です。
「良いことはやってみよう」というスタイルを、社長様自ら声がけし、業務、店舗、事業にまで個々人がアイデアを出し合い、新しいものを創っておられます。
地域医療を実践する中、日々の業務の中での社員さんの気付きを実現させ、新しい事業を立ち上げるに至り ました。
アイデアを出し合える自由度の高い社風は、今まで出来なかったことにでもチャレンジできる会社という魅力ある価値をお持ちです。
社員の夢を叶える会社とは?その魅力に迫ります!!
本社所在地 | 神奈川県川崎市幸区大宮町12-7 TMビルⅡ6F |
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業種 | 調剤薬局 |
事業所運営エリア | 神奈川県 |
現場からは、管理薬剤師兼採用や教育に携わっていらっしゃいます石森様、本社からは、取締役総務部長で同じく採用・教育にも携わっていらっしゃいます田口様にインタビューしてきました。
本社インタビュー
ひまわり調剤薬局の委員会活動!!
スキルアップ、リスクマネジメント、接遇、OTC販売など、多岐に渡る委員会活動をしているのが活動です。
職能分野の他、得意分野を発揮いただける会社独自の組織体系で、職種や雇用形態に関わらず参加していただいております。
現在はさらに専門性を高めるために体系を変え、職種が関わる深さによって、担当を決めています。
例えば、スキルアップも薬剤師チームと、事務チームとでは業務への関わり方が違うので、職種の視点により特化したチームをつくり、さらに活動をブラッシュアップできるように進めています。
職種独特な視点を活かしながら、自己の専門性を高められるのが大きな魅力です。
働きやすい環境を考えます!!
女性が多い職場なので、子育てしながらお仕事を継続できる環境というのが大きなポイントです。
安心して働けますという声を聴くと、やはり嬉しいですね。他、多岐に渡る委員会活動や全体会議などで、社員の顔合わせを行う中、社員同士がよい情報交換が行えているところでしょうか。それが、会社全体の仲の良さにつながっていると思います。
患者さまはドクターが好きなんです
体調が悪い時って、まずは気になるところを診てもらうため、医療機関を探します。薬局から探す事って、まずありません。
薬局は医療機関の意向を汲み、連携して患者さまへ薬局や薬剤師の機能を提供することが大切だと考えています。
しっかり連携をとっているからこそ、「いいなり」という印象になることは決してありません。
医療機関からも対等に話せる関係を築いてこそ、薬局が地域医療へ貢献できるようになるのです。
医療機関と薬局にギャップをなくし、患者さまへ質の高い医療を提供することが、薬局がするべき仕事なのではないでしょうか。
『採用の目線』
当社の内定を受けていただく理由として、「現場を実際に見て」という社員が多いですね。
お話だけじゃ業務の実際は分からないので、ひまわり調剤薬局の業務や業務中の風景を感じ、入ってもらえていると思います。
面接の場では、姿勢を見ています。素直な気持ちで話を聴けているか、対する人の話が終わるまで傾聴している、そんなところです。
業務にもつながるところなので、普段からそういった姿勢ができている方に、当社を選んでもらえると嬉しいですね!!
現場インタビュー
良いことはどんどん提案、やらないと損な会社なんです
薬局事業の他、平成22年に保育事業も始めました。調剤薬局事業をしている会社の中では、されているところは少ないと思います。
実は現場の何気ない声からスタートしたんです。子育てをしている社員が「うちの会社で保育園やらないんですかね」という、その一言が発端でした。
当社の社長の姿勢は、やりたいことに対してちゃんと耳を傾けてくれること。
スタートする基準は「社員や患者さまにとって良いものかどうか」でいつも判断します。保育園があれば社員の生活の不便がなくなる、というシンプルな理由なんです。
思いつきやアイデアを、実際に現場で声にする事が難しい雰囲気ってあると思いますが、ひまわり調剤薬局には一切ないんです。
上手くいくかどうかではなく、「やりたい事があるかどうか」を大切にしています。
全社員が書き込む日報を用意しています。
社員は「また回ってきちゃった」と言うわりには、要望やアイデアをしっかり書きます(笑)。社長は必ず目を通します。こんなにも社員がやりたいことあるんだと、色んな夢を語っています。
傍にいるだけでもいい、在宅の深さとは?
現在5店舗で在宅業務を稼動しています。ありがたいことに、たくさんのケースを経験させていただいております。
最近では新卒の方も興味をもたれている方が多いですね。6年制になり薬理や病態への理解度が一層深くなり、やる気さえあれば早い段階でと業務に関わっていけると思います。
病態を知らなくて調剤業務はできますが、患者さまの状態を見る業務なので、在宅には知識や理解の深さが必要となってきます。その点、専門性と感じる部分です。
しかし現場での戸惑いも様々で、ドクターとナースの会話が専門用語に偏り、困ったこともありました。学ぶ意欲や他職種の方とのコミュニケーションも重要なので、総合力も求めらる現場です。
大変ですが、間違いなく成長とやりがいを感じる分野と思います。
対患者さまのケースですが、やはり話を聴く姿勢が大切だと感じています。
病気は薬で対処できても、心理的な対処は知識では解決できません。何をしてほしいのか、患者さまでもお気づきでないことだってありますから。
少しでも話を聴いてほしい、話をしなくても誰か傍にいてもらいたい、薬学の知識では叶えられないことは、仕事の深さを感じる一端となるでしょうね。
新たな刺激が引き出す、患者さまのニーズ。
在宅も長く関わらせていただいております。優秀な社員が数多くおりますが、長く業務に携わっているからという理由だけが、患者さまの満足を引き出せるわけじゃないんだ、と思うエピソードがあります。
高齢の患者さまで頻繁の外出が難しくなり、ご自宅に服薬指導に行かせていただきました。口数も少なく、コミュニケーションを取れているかどうかが少し不安でした。
ある日実習生を連れてご自宅に行ったときの事ですが、いつもの薬剤師ではなく、実習生とお話をたくさんされたそうです。実習生なので、実務を行う目的で行ったわけではないのですが。
環境が変われば刺激になりますね。その患者さまが求めていることが、少し見えた瞬間でした。
もちろん在宅であれば、そのご家族が求めるものによってニーズの広さが増します。そこへの気付きも、在宅の醍醐味だと思います。
現場が作りたい店舗が、現場にとっての良い店舗
BGMにジャズが流れる薬局、内装を店舗に所属する社員が考えた薬局と、当社は店舗毎に特徴があるんです。最前線で働く社員達が働きやすいかどうか、それを一番正確に判断できるのは現場の社員だけなんです。
本社があれをしなさいと言わなくても、「店舗をこうしたい」と考えられる現場です。
稼動している店舗での話しですが、階段だけだったところにスロープをつけてバリアフリー化をした事例もあります。
現場づくりや店舗づくりは、そうあるべきというのが、ひまわり調剤薬局の基本的な考え方です。
ひまわり調剤薬局という会社が好きなんです
自分が向いている仕事を、会社が把握して、必要だったら用意してくれるところだと思っています。
保育園事業をスタートして、薬局事務の方が異動したケースでは、本人が元々保育園の仕事に興味があるという希望を会社は難なく叶えました。
事務としても優秀な社員だったので、薬局の方では少し寂しかったと思いますが、それでも一緒に働く仲間は喜んで送り出しました。
自分の目標を達成すると、誰でも仕事は楽しく感じると思います。それを実感できる現場ですし、周りに喜んでもらえれば嬉しさもひとしおだと思います。
明日の仕事が楽しくなる職場が、ひまわり薬局の良いところだと思います。
考え方がぶれない薬剤師
調剤業務を日々行う中、考え方がぶれないようにお仕事をしていただきたいと考えています。
薬局のお仕事は、言うまでもなく患者さまへ薬局の機能を提供することです。
今の現状が、患者さまの100%の満足を引き出せているかと言えば、おそらくそうではありません。業務の中に色んな気付きがあると思いますが、それを皆に伝えて提案できる環境があるので、うまく使っていってもらいたいですね。
育成面では、新卒者にフォーカスした研修体制を考案中です。
『ここが薬剤師力じゃないでしょうか?』
病院に一番近い薬局ってそれだけでメリットはあります。とある病院の門前薬局の話ですが、大手と競合する中でも遠い位置にある当社の薬局に患者さまから多くご支持をいただけていると感じることがあるんです。
当社の中でも、指折りの投薬上手の薬剤師が働いています。様子を見ていると、その薬剤師と話をしたくて来ていただいていました。
立地のメリットは競合にあっても、患者さまのニーズの中に「丁寧な投薬」だったり「話を聴いてくれる薬剤師がいるから」だったり、コミュニケーションの取り方を求めていることも実際にありました。投薬の評判も口コミで広がったようで、さらに患者さまにご支持をいただいている、そんな店舗です。
業務改善の一環として、患者さまからアンケートをお応えいただいていますが、幸い感謝の言葉が多くて嬉しい限りです。実地では、たまにクレームを受けますが、次につながるお声なので、その時こそ皆で知恵を出し合って業務改善へ取り組んでいます。
写真左:
聴こうとする姿勢が、どうやらコミュニケーション力につながっているようです。今、コミュニケーション力は薬剤師の武器になりつつあります!!
写真右:錠剤監査システムを導入し、業務効率と安全性を高めています。
クラシスからの視点
インタビューの冒頭、石森様が仰られていた「良いことはやらないと損」、その言葉が企業の姿勢です。
夢とはまた違った形でも、自分が思いついたアイデアや提案をすれば、それが自己実現に繋がっているんだよと、まるで会社が社員ひとり一人に語りかけているかのようでした。
経営者がその音頭をとって実践させているのは、経営者自らの想いなのだそうです。
「うちの会社で保育園ってやらないですかね」という、どこか雑談めいたアイデアを実現してしまう速さは、その想いを裏付けています。
日報に日々目を通し、経営者がそれを共有する。「また日報書かなきゃ」と言いつつ、ついつい書き込んでしまう姿は、社員にもその想いが伝わっているからなのでしょう。会社経営をするにあたり、やろうと思ってもなかなか出来ないことだと思います。
患者さまをはじめ、ひまわり調剤株式会社と関わる方に、良い影響を与えると思えるアイデアを百出できるスタイルは企業の強さといえるでしょう。
利己的な利益だけを追求したいからというスタートではなく、実地での経験から生まれるアイデアが周囲に良い影響を与え、結果として全体の利益につながる企画や事業へと発展するのだと思います。
やりたいことが実現できる現場を持つ企業、それがひまわり調剤薬局なのです。
取材日:2013年2月8日