コーディネーターの転職レクチャー1-1 転職の目的を整理する

1-1 転職の目的を整理する

転職を成功させる為には

まず「自分はなぜ転職するのか」という問いかけに答えられるよう、情報を整理しましょう。「なぜ転職を考えたのか(=退職の理由)」「自分が何を望んでいるのか(転職の目的)」を段階的に整理し優先順位をつけることで、何をもって転職成功とするかが明確になります。

転職を希望した背景にはポジティブなものだけではなく、ネガティブなものもあるかと思います。しかしいずれもあなたにとって大事な理由であったことに変わりはなく、本音の理由を掘り下げなければ次に進むべき正しいステップは見えてきません。

退職の理由と転職の目的は表裏一体です。在職中で退職を検討している方は、現在の職場を辞めて別の会社で働き出すことにより、抱えている問題が本当に解決するかどうか、掘り下げてください。転職を決意するに至った事情や理由をあらためて整理し、転職の目的はこれらをクリアするものと位置づけましょう。

「転職の理由」を“見える化”する

まずは転職を考えたきっかけを“見える化”しましょう。

退職を即決できる人は少ないのではないでしょうか。違和感を少しづつ感じはじめ、その気持ちが徐々に大きくなり、本格的に検討に至ると思います。これらを頭の中だけで筋道をたてて上手に正解まで導きたいところですが、なかなか難しいのが現実です。

頭の中だけで終わらせずに一つひとつ書き出すようにしましょう。書くことで頭の整理につながり、後で振り返ることもできます。退職しようと考えた理由を頭の中から出して“見える化”し、「自分はこう考えていたのか」と客観的に確認してみましょう。
以下に転職検討理由の洗い出し例を掲載しました。参考にしてみて下さい。

転職成功チェックシート 1/2

転職を考えたきっかけは?

給与・評価・待遇に関する理由から

給与に不満がある:現在
/
昇給が少なくこの先不安である
/
同じ仕事をしているのに給与・ボーナスに差がある
/
会社の評価制度に不満がある
/
福利厚生に不満がある
/
社内教育制度が充実していない
/
転居を伴う異動がある
/

業務内容に関する理由から

今とは違う仕事に興味がある
/
現在のポジションに不満がある
/
仕事の幅が狭い、量が少ない
/
仕事の幅が広すぎる、量が多すぎる
/
仕事のレベルが高くない
/
求められる仕事のレベルが高い
/
特技・資格・経験(英語力・認定資格)が活かせない
/

勤務日数・時間に関する理由から

残業が多い
/
年間休日数が少ない
/
2連休が取得できない
/
長期の休暇が取得できない
/
フルタイムが難しくなった
/
通勤時間が長い
/

勤務地に関する理由から

勤務地の希望がある
/

職場環境に関する理由から

同僚・先輩・後輩との相性が良くない
/
上司との相性が良くない
/
プライベートな付き合いがあるが苦手
/
職場の雰囲気が合わない
/
機器等の設備投資が少ない
/
サービス残業がある
/

社風に関する理由から

組織の将来性が不安
/
理念・経営方針・社風に共感できなくなった
/
組織の風通しが良くない
/
ノウハウが古いままで不安
/

「転職の目的」を書き出し優先順位をつける

次は転職の目的を絞りましょう。先ほど“見える化”した転職理由をクリアすべきものと位置づけ、転職の目的としてこだわる条件から優先順位をつけてみましょう。こうすることで漠然としていた転職へ対する希望条件がはっきりしてくると思います。

条件を整理していると「これもこれも譲れない」と迷うこともあるかもしれません。そんな時は優先したいものから順番をつけてみましょう。
以下に先ほどの転職理由と対応する形で転職の目的例を掲載しましたので参考にしてみて下さい。

転職成功チェックシート 2/2

今回の転職でかなえたい目的と
優先順位は?

給与・評価・待遇について

優先順位

給与が上がる 希望
優先順位 / /
昇給規定または過去の昇給実績が安心できるものである
優先順位 / /
会社の給与規定が納得いくものである
優先順位 / /
会社の評価制度が納得いくものである
優先順位 / /
福利厚生が納得いくものである
優先順位 / /
社内教育制度が充実しているなどスキルアップの場がある
優先順位 / /
転居を伴う異動がない
優先順位 / /

業務内容について

優先順位

興味のある仕事にチャレンジできる
優先順位 / /
ポジションがあがる
優先順位 / /
仕事の幅が広くなる
優先順位 / /
仕事の幅が狭くなる、量が適度になる
優先順位 / /
仕事の難易度が今より高くなる
優先順位 / /
難易度が無理のないものになる
優先順位 / /
特技・資格・経験(英語力・認定資格など)が活かせる
優先順位 / /

勤務日数・時間について

優先順位

残業が少ない
優先順位 / /
年間休日数が多い
優先順位 / /
2連休が取得できる
優先順位 / /
長期の休暇を取得できる
優先順位 / /
時間・曜日の希望がかなう
優先順位 / /
通勤時間が短かくなる
優先順位 / /

勤務日数・時間について

優先順位

勤務地の希望がかなう
優先順位 / /

職場環境について

優先順位

同僚・先輩・後輩と良い関係が育める
優先順位 / /
上司とよい関係が育める
優先順位 / /
プライベートな付き合いが少ない
優先順位 / /
職場の雰囲気が合っている
優先順位 / /
機器等の設備が揃っている、または導入に積極的である
優先順位 / /
サービス残業がない
優先順位 / /

社風について

優先順位

組織の将来性に安心できる
優先順位 / /
理念・経営方針・社風に共感ができる
優先順位 / /
組織の風通しが良い
優先順位 / /
新しいノウハウの構築に積極的
優先順位 / /