薬剤師が派遣で単発の仕事をするには?効率良く収入を得る方法も解説

薬剤師の単発派遣とは、30日以内の短期間で契約を結び、調剤薬局やドラッグストアなどに派遣される働き方です。以前は新型コロナウイルスの影響で、単発派遣の求人数が減少傾向にありました。しかし、現在はコロナ禍と比べて求人数は2~3倍に増えており、市場は回復傾向にあります。

単発派遣の求人は時給が高く、自分のライフスタイルや都合に合わせて働くことができるため、スキマ時間で収入を増やしたい人にはおすすめです。

この記事では、薬剤師が単発派遣で働くメリット・デメリットと単発派遣で効率良く収入を得るためのポイントを解説します。

薬剤師の単発派遣とは?

単発派遣とは、30日以内の短期間で契約を結び勤務する働き方です。自分のライフスタイルに合わせて最短1日、数時間から働けます。

単発派遣で働く場合、雇用主は勤務先ではなく派遣会社です。派遣会社と雇用契約を結ぶため、職場でトラブルが起きたときには派遣会社が対処してくれます。また、派遣先によらず福利厚生は派遣会社のものになります。

そのほか、単発派遣の薬剤師の時給の相場は3,000円前後と、パート薬剤師よりも高い点も魅力です。

薬剤師の単発派遣でできる仕事内容

薬剤師の単発派遣は勤務期間が短いため、基本的には複雑な業務を任せられることはありません。

ただし、単発派遣の求人を出している職場は人手不足であることが多く、即戦力を必要としているため、ある程度のスキルや薬剤師としての専門的知識が求められます。そのため、調剤未経験の薬剤師がいきなり単発派遣で勤務することは難しいでしょう。

薬剤師の単発派遣の主な派遣先は、調剤薬局とドラッグストアです。

調剤薬局での業務は、調剤・投薬が中心です。薬局によって処方箋の内容や取り扱っている医薬品の種類などは異なるため、自分のスキルやキャリアプランを考慮して勤務先を選びましょう。

一方、ドラッグストアの主な業務内容は、調剤業務や医薬品の管理・販売などです。店舗によっては、レジや品出しなどドラッグストアの店員としての業務を行うこともあります。

薬剤師が単発派遣で働くメリット・デメリット

ここからは、薬剤師が単発派遣で働くメリット・デメリットについて解説します。

薬剤師が単発派遣で働くメリット

薬剤師が単発派遣で働くメリットには、時給が高いことや自由度の高い働き方ができることがあげられます。

高時給の求人が多い

薬剤師の単発派遣では、高時給の求人を多く取り扱っています。

調剤薬局やドラッグストアが単発派遣の求人を出す理由は、スタッフの急な退職や病欠などですぐにでも即戦力となる人材を確保したいからです。

募集側として切羽詰まった状況であることが多いため、単発派遣の求人の時給はパート薬剤師の時給に比べて高く設定される傾向があります。

自由度の高い働き方ができる

単発派遣なら、正社員よりも自由度の高い働き方が実現できます。

単発派遣は1日および数時間単位で働けることから、ライフスタイルに合わせて働きやすいでしょう。育児の合間に働きたい人、ダブルワークとして空いた時間に働いて収入アップを目指したい人にとっておすすめの働き方です。

さまざまな職場で経験を積める

単発派遣では、短期間でさまざまな職場を経験することができます。

薬剤師としてのキャリアプランに迷っている人はさまざまな経験を積むことで、キャリアプランのヒントが見えてくるかもしれません。

薬剤師が単発派遣で働くデメリット

単発派遣は、時給や働き方の自由度が高いといったメリットがある一方で、次のようなデメリットもあります。

短期契約のため人間関係を築くのが難しい

単発派遣では働く期間が短いことから、長期雇用と比べて人間関係を築くのが難しいでしょう。ただし、人間関係を構築するのが面倒に感じる人にとってはメリットともいえます。

また、長期間の勤務に比べて患者との信頼関係を築きにくい傾向にあります。

勤務を通じて職場の同僚や患者と良好な関係を長期にわたって築きたい人には向いていないかもしれません。

スキルアップしにくい

単発派遣は短期間の勤務のため、基本的には調剤業務や投薬がメインとなります。

処方箋調剤を淡々と繰り返すなど業務範囲が限られているため、薬剤師としてスキルアップしていきたい人にとっては、物足りなく感じるでしょう。

薬剤師が単発派遣で働くための条件は?

薬剤師の単発派遣は希望すれば誰でもできるわけではありません。2012年10月に労働者派遣法改正があり、単発派遣や日雇いなど短期間での労働契約が禁止になりました。

ただし、一部例外があり、次の4つの条件のいずれかひとつに該当していれば単発派遣で働くことができます。

・学生(雇用保険に加入していない)
・60歳以上
・本業の年収が500万円以上
・世帯年収500万円以上で、主たる生計者ではない

とはいえ、自分が単発派遣の対象者かどうか判断できない人もいるでしょう。まずは派遣会社に問い合わせて、単発派遣の対象かどうか確認することが大切です。

薬剤師が単発派遣で効率良く収入を得るには?

単発派遣で働くためには派遣会社に登録する必要がありますが、効率良く収入を得るためには、数多くある派遣会社の中から適切な派遣会社を選ぶ必要があります。

派遣会社に登録する際には次のポイントに注意しましょう。

・複数の派遣会社に登録する
・求人数が多く、実績のある会社を選ぶ
・サポート体制が整った派遣会社を選ぶ

1.複数の派遣会社に登録する

派遣会社によって持っている求人情報は異なるため、複数の派遣会社に登録することで自分の希望に合った求人に出会える確率が高くなります。

しかし、多くの派遣会社に登録してしまうと担当者とのやり取りに時間がかかってしまうため、まずは2社程度登録することをおすすめします。

2.求人数が多く実績のある会社を選ぶ

実績のある派遣会社は、派遣先とのつながりが強く、勤務日や勤務時間の交渉をしやすくなります。また、求人数が多いほうが自分の希望に合った求人情報をスムーズに探せます。

さらに、求人数が多く実績のある派遣会社は大手であることが多いため、万が一派遣先でトラブルが起こってしまった場合も柔軟に対応してくれます。

3.サポート体制が整った派遣会社を選ぶ

サポート体制が充実している派遣会社であれば、希望条件に合った求人が見つかりやすくなります。

単発派遣の求人情報は日々更新されるため、スピーディーに求人情報を紹介してくれる派遣会社を選びましょう。単発派遣の求人情報を探す際は、派遣会社の担当者とやり取りをすることが多くなるので、メールや電話がつながりやすいかも確認しておくと良いでしょう。

まとめ

単発派遣は高時給の求人も多く、希望する勤務日、勤務時間のみ働けるため、スキマ時間を活用して収入アップを目指したい人におすすめの働き方です。

薬剤師専門の転職エージェント「ヤクジョブ」では、単発派遣の求人も取り扱っています。勤務地・時間など、希望条件に合う求人があるかどうか問い合わせてみましょう。
また、単発派遣の登録をすると、週2回メールマガジンで最新の求人情報を受け取れます。単発派遣で働きたい人はぜひご登録ください。

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