転職活動で自分に合った求人が見つかったら、応募書類である履歴書を作成します。しかし、転職活動に慣れていない方や久しぶりに転職する方は、どのように履歴書を作成すればよいか悩んでしまうのではないでしょうか。
この記事では、薬剤師の方に向けた、履歴書の書き方とポイントを解説します。
他の求人と見比べてみませんか?
👉最新の求人情報をGET!【薬剤師】履歴書へ記載する項目と見本
履歴書を書く場合、どのように書いたらよいのか迷ってしまうものです。履歴書にはある程度決まった書き方があるので、きちんと押さえておきましょう。ここでは、履歴書に記載する項目と書き方を紹介します。
項目1. 日付
日付は、履歴書を郵送する場合はポストに投函する日、面接に持参する場合は面接日を記入します。履歴書全体で西暦(2024年)か元号(令和6年)かいずれかに統一して記入しましょう。
項目2. 個人情報
ここでは、氏名や住所といった個人情報を記載する方法やポイントについて紹介します。
氏名
氏名を記入する際は、姓と名の間にスペースを設けて読みやすくしましょう。氏名に「ふりがな」と書かれていたら平仮名、「フリガナ」と書かれていたらカタカナで記入します。氏名の横に押印欄のある履歴書を用いる場合は、忘れずに押印しましょう。
住所
志望先企業が同一都道府県内であっても、住所は都道府県から書くのが基本です。アパート・マンション名や部屋番号、ふりがなも省略せずに記載しましょう。
電話番号
電話番号は、固定電話・携帯電話のどちらでもかまいませんが、連絡の取りやすいほうを記入しましょう。固定電話を記載する場合は市外局番から記載します。
志望先企業から連絡がきても問題ないように、非通知番号から着信拒否設定している場合は解除しておくか、志望先企業の電話番号を登録しておきましょう。
項目3. 写真
履歴書の写真は縦40mm×横30mmサイズが基本です。駅前などの証明写真機で撮影するほか、写真スタジオでプロに撮影してもらうのもよいでしょう。撮影時は、スーツやジャケットを身につけるのが基本です。また、原則3ヶ月以内に撮影したものを貼り付けます。
履歴書の写真は、スナップ写真やスマートフォンなどで撮影した写真を用いないようにしましょう。髪型も整え、印象の良い写真を選びます。
なお、履歴書の写真は書き損じのリスクを踏まえて、最後に貼り付けるのがおすすめです。万が一、写真が剥がれてしまっても誰かわかるように、写真の裏面には氏名を記入しましょう。
項目4. 学歴
学歴と職歴は分けて記載します。1行目の中央に「学歴」と記載し、最終学歴のひとつ前の学歴(卒業年)から記入するのが一般的です。学校名は正式名称で記入し、「〇〇高校」ではなく「〇〇高等学校」と書きましょう。学部や学科も忘れずに記入します。
項目5. 職歴
職歴は学歴の最終行から1行空け、中央に「職歴」と記入しましょう。その次の行から時系列で記載します。会社名は「株式会社」や「有限会社」なども略さずに正式名称で書きましょう。また、役職についていた場合は、「〇〇部門課長」といったように記載します。
以前勤めていた会社が合併や買収により法人名が変わっている場合は、「株式会社〇〇(現〇〇株式会社)」のように現在の会社名も記載しましょう。
退職理由は、自分から退職した場合は「一身上の都合により退職」、会社都合の場合は「会社都合により退職」と記入します。在職中の場合は「現在に至る」「現在在職中」と記入します。
「転職回数が多いとマイナスなイメージをもたれるのでは?」と思う方がいるかもしれませんが、薬剤師の場合、転職回数が多いのは珍しいことではありません。職歴はすべて記載しましょう。
また履歴書に職歴をすべて書ききれない場合は、「職務経歴書に記載」と書き、職務経歴書も用意します。
項目6. 免許・資格
取得した免許や資格は、取得した時期が古い順に記載します。ただし、運転免許は一番上に記入することで、ほかの資格と分けられて丁寧です。
資格欄には、基本的に業務に関連性のある資格を記載します。資格名は略さず、正式名称で書きましょう。資格名の右側にはスペースを空け、「取得」「合格」と記載します。取得に向けて勉強している資格があれば、「取得に向けて勉強中」と記載するのもよいでしょう。
履歴書に薬剤師免許は何月と書く?
薬剤師免許の取得年月日は、免許に記載の「薬剤師名簿登録年月日」を正確に記載しましょう。新卒の場合は、「◯◯年 取得見込み」と取得予定年を記載しておけば問題ありません。
項目7. 志望動機
志望動機に決まった書き方はありません。しかし採用の決め手になりうる重要な項目なので、以下のポイントを押さえて書きましょう。
・転職の理由
・志望先企業を選んだ理由
・自分の強み
・入社後にどのように貢献したいのか
転職理由は人それぞれですが、前職の悪口やネガティブな内容を記載すると、マイナスなイメージを与えかねないので避けましょう。
志望先企業を選んだ理由は、志望先企業独自の特徴や強みをピックアップして書くのがポイントです。くれぐれも給与や待遇面を記載しないようにしましょう。
自分の強みは、過去の経験により得たスキルや性格などを中心に盛り込むことが大切です。自分の強みを入社後にどのように活かしていきたいか記載しましょう。
項目8. 本人希望
本人希望欄は、就業にあたって「譲れない条件」がある場合に記載します。主に職種や勤務地、勤務時間などです。給与に関しては面接時に相談するほうがよいでしょう。特になければ「貴社規定に従います」と記載します。
転職活動でお悩みの方へ
👉転職成功に導くコツを教えます【薬剤師の転職】履歴書を作成するときのポイント

履歴書を作成する方法には、手書きとパソコンの2種類があります。どちらの方法でも気をつけておきたいポイントがあるため、きちんと押さえておきましょう。ここでは、履歴書を作成するときのポイントを5つ紹介します。
黒のボールペンで記入する
履歴書を手書きで書く場合は、必ず黒のボールペンを使用しましょう。鉛筆や筆ペン、消せるボールペンなどはNGです。パソコンで作成する場合はフォントを統一し、見やすい文字サイズに調整しましょう。
すべての記入欄を埋める
履歴書は基本的にすべての記入欄を埋めましょう。書くことがない欄は、「なし」「特になし」と記入します。空欄のままだと、記入漏れを疑われてしまうため注意しましょう。
間違えた場合は一から書き直す
手書きの場合、ミスをしてしまうケースもあります。間違えた場合は、必ず新しい履歴書に一から書き直しましょう。そのままにしたり、修正テープを用いたりするのはNGです。やむを得ずミスを修正する場合は、二重線と訂正印を用いましょう。
手書きの場合の注意点
手書きで作成する場合は、読みやすいよう丁寧な文字で書きましょう。文字の大きさを揃えるほか、誤字脱字に気を付け、誠実さが伝わるように書くことが望ましいです。相手に好印象を与えるため、ミスなく丁寧に取り組むことが重要です。
パソコンで作る場合の注意点
パソコンで作る場合は、文字サイズやフォントを統一させ、見やすいレイアウトにこだわることが大切です。誤字脱字の確認はもちろん、不要な記号や空白が入っていないかどうかも確認しましょう。ディスプレイ上と印刷時では印象が変わる可能性があるため、印刷した状態での見直しも行いましょう。
職務経歴書を書く場合のポイント
転職の場合、履歴書とは別に「職務経歴書」の用意が必要になることがほとんどです 。職務経歴書を作成し、より詳しく自分の経験や経歴をアピールしましょう。記載にあたり押さえておきたいポイントを5つご紹介しますので、参考にしてください。
職務要約の書き方のコツ
職務要約では、今までに経験した職種や業務、期間などを3~4行に、自分の経験をまとめます。応募する企業で活かせるような職務経験がある場合は、その内容を中心にすると良いでしょう。
職務経歴の書き方のコツ
携わった業務と期間、獲得したスキルを記述する項目です。
具体的な数値を入れると、薬剤師としての力量をアピールしやすくなります。調剤薬局であれば処方箋応需科目や応需枚数・かかりつけ薬剤師指導料の算定件数、病院であれば診療科目や病床数・指導件数 などを記載しましょう。
マニュアル作成、後輩教育などの経験も、転職でアピール材料になります。
経験や知識など活かせるものを書く
応募先の業務で活かせるような経験や知識があれば、薬剤師の専門的なものに限らず記載しておくことが重要です。専門薬剤師の資格があれば、アピールになるだけでなく、給与交渉にも有利に働くことがあります。管理薬剤師の経験や、経営に関わった経験なども、転職でのステップアップに繋がるでしょう。
近年は外国人旅行者や居住者も増えてきているため、外国語のスキルも重宝されます。TOEICなど具体的なものがあれば、記載しておきましょう。
退職理由はどう書く?
退職理由は、実際には給与や人間関係など、ネガティブな理由であることが多いでしょう。ですが、なるべくポジティブに、新しい職場への意欲が伝わるように記載してください。
薬剤師数が少ないために残業が多く、シフトの希望も通りにくかったため、退職を考えています。
薬剤師として自己研鑽する時間を確保しながら、実際に臨床で活かすことができるような職場で働きたいと考え、退職を考えています。
効果的な自己PRとは
志望先の公式サイトを確認し、企業理念や業務内容、事業の方向性、求められている人物像などをふまえた上で、「強み」や「熱意」をアピールしましょう。志望理由にもつながりますので、じっくり考えてみることをおすすめします。
自己PR は、文章か箇条書きで記載します。どの企業に応募する場合でも、箇条書きのときは3つ程度、文章のときは5行以内が目安です。
こちらの記事でも詳しく解説していますので、ご覧ください。
転職するにあたって、職務経歴書の書き方に悩んだり、「職務経歴書をしっかり書くと有利に転職できるか」と考えたりしている薬剤師の方もいらっしゃるかもしれません。 薬剤師を採用する企業・薬局は、どこの大学を出たかより、どのような職場でどのよ[…]
転職でお困りのことはありませんか?
👉転職に関する不安を解消するまとめ
履歴書は採用の可否に関わる重要な書類ですので、この記事で紹介したポイントを押さえて作成してみてください。
転職で悩んでいる薬剤師の方は、薬剤師専門の転職エージェント「ヤクジョブ」をご利用ください。「ヤクジョブ」では業界に精通したコーディネーターが、応募者に合った求人の紹介や応募書類の添削など、転職活動をサポートいたします。