【人気7選】薬剤師の就職・転職先は?転職で後悔しない選び方を徹底解説!

【人気7選】薬剤師の就職先は?転職で後悔しない選び方を徹底解説!

薬剤師として転職を考えているものの、どのような職場で働くべきか悩んでいる方は多いのではないでしょうか。薬剤師は調剤薬局やドラッグストアが主な就職先ではありますが、ほかにも転職できるところがあるのです。

今回は、薬剤師におすすめの転職先を紹介します。転職先を見つける際のポイントも紹介しているので、これから転職活動を検討している人はぜひ参考にしてみてください。

薬剤師が活躍できる!おすすめの転職先

薬剤師が活躍できる!おすすめの転職先

薬剤師が活躍できるおすすめの転職先は、以下のとおりです。

● 調剤薬局
● ドラッグストア
● 病院
● 製薬会社
● 治験コーディネーター
● 公務員薬剤師
● 医薬品卸企業

それぞれの職種について詳しくチェックしてみましょう。

調剤薬局

調剤薬局は処方箋に応じて薬を調剤し、患者に薬の説明やアドバイスを行うのがメインの仕事です。

調剤薬局は薬剤師が不足している現場が多く、年間を通して求人が豊富にあります。そのため、薬剤師としての経験があれば即戦力として活躍することも可能でしょう。

ただし、調剤薬局は若手の採用をメインにしていることが多いため、ベテランの薬剤師は不利になる可能性があります。特に大手の調剤薬局に転職したいのであれば、30代までに行動するのがおすすめです。

調剤薬局で働くメリットは、休みを取りやすい職場が多く、プライベートの予定が立てやすい点です。また、地域に密着した「かかりつけ薬剤師」として、患者一人ひとりと深く関わり、地域医療に貢献できるやりがいも感じられます。

一方でデメリットとして挙げられるのは、小規模な薬局ではスタッフが少なく、人間関係が固定化したものになりやすい点です。

また、主な業務が調剤と服薬指導になるため、特定の医療機関の処方箋に集中している場合などは業務が定型的なものになりやすく、新たなスキルアップが難しいと感じる可能性もあります。

ドラッグストア

ドラッグストアは調剤薬局と同様に、薬剤師が活躍する主な職場のひとつです。医薬品だけではなく、日用品や化粧品などの販売業務も行います。

ドラッグストアは調剤薬局と比較すると勤務時間が長かったり、土日の出勤もあったりするため、自身のライフスタイルを考慮して転職先を決めるのが良いでしょう。なお、大手のドラッグストアであれば、年収が高い傾向にある点も魅力のひとつです。

メリットとしては、一般用医薬品の販売を通じて、地域住民の健康相談に乗り、セルフメディケーションの推進に役立てる点が挙げられます。人とのふれあいや会話が好きな方にはおすすめの職場です。

また、店舗の売り上げや利益を意識した販売スキル、在庫管理や発注業務などの経営のスキルも身につけられます。

一方、品出しやレジ打ちなど薬剤師以外の業務も多く、専門性が身につきにくいと感じる可能性があります。

病院

病院の薬剤部や薬剤科に所属して、患者の治療に参加します。病院に転職すれば、臨床現場の最前線で勤務できるため、薬剤師としてのスキルアップも見込めるでしょう。

病院薬剤師として働く最大のメリットは、医師や看護師など多職種と連携する「チーム医療」の一員として、患者への治療に深く関われる点です。

カンファレンスへの参加や病棟業務を通じて、最先端の薬物治療に触れる機会も多く、薬剤師としての専門性を高められるでしょう。命の現場で貢献できることに、大きなやりがいや充実感を得られます。

ただし、病院で勤務すると夜勤や当直といった不規則な働き方になったり、身体的な負担が想像より大きくなる可能性があります。

また、多職種との円滑な連携を取る必要性からコミュニケーションスキルが求められたりするため、しっかりと勤務条件などを調べたうえで転職するのがおすすめです。

なお、病院によっては給与水準が低いこともあるため、併せて確認しておくと安心でしょう。

製薬会社(MR・研究開発など)

製薬会社に薬剤師として就職して、新薬の研究や開発に携わります。そのため、未経験だとハードルが高い転職先になりますが、やりがいを感じながら勤務できるメリットがあります。

MRと研究開発職のメリットとデメリットは以下のとおりです。

【職種ごとのメリット・デメリット】

職種メリットデメリット
MR(医薬情報担当者)・高い年収が期待できる。
・コミュニケーション能力や営業スキルが身につく。
・全国転勤の可能性がある。
・営業目標に対するプレッシャーを感じる。
研究開発・社会貢献度の高い仕事に携われ、大きなやりがいがある。
・専門性を深く追求できる。
・求人数が少ない。
・大学院卒以上の高い専門知識や研究経験が求められる。
・転職のハードルは高い。

ほかにも福利厚生が充実しており、かつ年収が高い傾向にあるため、安定して働けるのもポイントです。ただし、製薬会社への求人数は少なく、中途採用が極端に少ないのがデメリットといえます。

治験コーディネーター(CRC)

治験コーディネーターとは、治験を行っている医療機関に所属し、調査や報告を行う仕事のことです。調剤や服薬指導といった薬剤師の業務とは異なり、書類作成や経過観察、被験者への説明といった業務がメインとなります。

医療スタッフや被験者と直接かかわる機会が多いほか、新薬開発に携われるといった点もあり、やりがいを感じやすいのが特徴です。

年収の目安は未経験で300~400万円前後から、経験を積めば600万円以上も可能です。
メリットとしては、新薬の誕生に立ち会える社会貢献性の高さや、基本的に夜勤がなく土日休みなのでプライベートとの両立がしやすい点が挙げられます。

また、デメリットは、書類作成などのデスクワークが多く、調剤業務に携われなくなることのほか、製薬会社・医療機関・被験者との間で板挟みになりストレスを感じやすいこともあります。

CRCとしての経験を積んだ後は、製薬会社側の立場で治験をモニタリングするCRA(臨床開発モニター)への転職や、所属するSMO(治験施設支援機関)や医療機関内での管理職を目指す道があります。

公務員薬剤師

公務員として薬剤師に従事する方法もあります。公務員薬剤師は、都道府県や地方自治体の公務員として薬剤師の仕事を行います。公務員薬剤師になるためには、公務員採用試験の合格が必須となりますが、役所や保健所、研究所など幅広い場所で勤務できるのが魅力です。

また、比較的収入が安定しており、福利厚生も充実しているのも嬉しいポイントです。

公務員薬剤師は、国家公務員、地方公務員、麻薬取締官などに大別されますが、それぞれ仕事の内容が異なります。

国家公務員は厚生労働省などで、国の薬事行政や医薬品の研究・開発に関わります。都道府県庁や保健所、公立病院などで、地域の衛生管理や薬事監視、試験検査、調剤業務などをするのが、地方公務員です。

麻薬取締官は、厚生労働省の地方厚生局に所属し、薬物乱用の防止と取締りを専門にします。

公務員であるため、収入や雇用が非常に安定しており、社会的信用が高いのがメリットです。一方、デメリットとしては、民間企業に比べて年収水準が上がりにくい傾向があることや、募集枠が極めて少なく、採用試験の難易度が高い点が挙げられます。

医薬品卸企業

医薬品卸企業は、製薬会社から仕入れた医薬品を病院や薬局へ安定的に供給するという、医療インフラを支える重要な役割を担っています。

企業に所属する薬剤師の主な業務は、医療機関からの問い合わせに対応するDI(医薬品情報)業務や、医薬品の品質管理・在庫管理を担う管理薬剤師です。医療の最前線ではありませんが、正確な情報提供を通じて医療の質と安全性を支える、やりがいのある仕事です。

年収の目安は500〜600万円程度で、比較的カレンダー通りに勤務できる企業が多く、残業が少ない傾向にあるため、ワークライフバランスを重視する方におすすめです。

メリットは、安定した勤務形態で働けることや、多くの医療機関や製薬会社の担当者と関わるため、幅広い人脈を形成できる点です。

一方、デメリットとしては、患者と直接関わる機会がなくなるため、臨床現場から離れることに寂しさや焦りを感じる可能性があることや、全国展開している大手企業の場合は転勤の可能性があることが挙げられます。

薬剤師が自分に合う転職先を見つけるポイント

薬剤師が自分に合う転職先を見つけるポイント

薬剤師が自分に合う転職先を見つけるポイントは、以下の4つです。

● 転職理由と目的をはっきりさせる
● 求人情報は入念にチェックする
● 転職先の環境や雰囲気も確認しておく
● 長期的な視点でキャリアプランを考える

それぞれのポイントについて詳しく解説します。

転職の軸を明確にするための自己分析

薬剤師が転職する場合は、転職理由と目的をはっきりさせておきましょう。転職したい理由や目的を明確にしておかなければ、自分に合った職場を見つけることが難しいです。

そのため、転職活動を行う際は、自分の将来の薬剤師像や外せない条件などを明確にしておき、それに見合う転職先を探す必要があります。

また、転職を行う場合は自身のキャリアプランも考えておくことで、転職先に何を求めるのか判断しやすくなります。
「なぜ転職したいのか」という問いへの答えは、「年収を上げたい」「専門性を高めたい」「プライベートの時間を確保したい」「人間関係の良い職場で働きたい」など、多くのものがあります。自身が転職で実現したい理由を書き出してみましょう。

その上で、自分の中で最も譲れない条件は何か、優先順位をつけてみてください。例えば、「年収は多少下がっても、土日休みは絶対に譲れない」といったように価値観を整理することで、数ある求人の中から自分に合った転職先を効率的に絞り込めるようになります。

求人情報は多角的にチェックする

薬剤師が転職する際は、求人情報を入念にチェックしておきましょう。自分の求める条件や要望に合うかどうか、しっかり見極める必要があります。

給与や休日といった目先の条件だけでなく、長期的な視点でのチェックも重要です。例えば、「認定薬剤師の資格取得支援制度はあるか」「管理職へのキャリアパスは用意されているか」「研修や教育制度は充実しているか」といった点も比較検討しましょう。

これらは、入社後のスキルアップや年収アップに直結する重要な項目です。子どものいる方や将来的に持つことを考えている方は、出産や子育て支援の充実度も大切なので確認しましょう。

転職先の環境や雰囲気も確認しておく

薬剤師が転職活動を行う際は、転職先の環境や雰囲気も確認しておきましょう。勤務条件が良くても、職場の雰囲気や環境が自分に合わないケースも考えられます。そのため、通勤の方法や職場の雰囲気、人間関係などもしっかりと確認しておくことが大切です。

確認方法としては実際の勤務場所に行ってみたり、顧客として利用してみたりし、口コミを確認することでも、実際の雰囲気を感じ取れるケースがあります。

その他にも勤務してみないと分からないと思われる内部情報を知るには、転職エージェントの活用が有効です。エージェントは、企業の担当者から直接ヒアリングしているため、求人票だけでは分からない職場の人間関係や離職率、有給消化率といったリアルな情報を持っている場合があります。

また、可能であれば、その企業で働く知人を探してOB・OG訪問をして、生の声を聞くのも良い方法です。面接の際に、職場見学させてもらえるか打診するのも有効な手段です。

長期的な視点でキャリアプランを考える

転職はゴールではなく、キャリアを形成していく上での一つのステップです。5年後、10年後に自分がどのような薬剤師になっていたいかというキャリアプランと、結婚や育児といったライフプランの両面から職場を選ぶことが、失敗しない転職のポイントです。

例えば、将来「がん専門薬剤師」などの専門資格を取得したいのであれば、関連病院での勤務経験が積める、あるいは資格取得支援制度が整っている職場を選ぶ必要があります。

同じようにライフイベントとの両立を重視するなら、以下の具体的なポイントを確認しましょう。

● 産休・育休制度の取得、復帰実績
● 時短勤務制度の利用しやすさ
● 子どもの急な体調不良時など、急な休みへのサポート体制

制度の有無だけでなく、実際の利用状況を確認すると、長期的に安心して働ける環境かどうかを判断できます。

薬剤師が転職先を探す方法

薬剤師が転職先を探す方法

自分に合った転職先を見つけるためには、一つの方法にしばられず、複数の方法を併用して多角的に情報を集めることが重要です。それぞれの方法にメリット・デメリットがあるため、理解した上で組み合わせることで、より多くの選択肢を得られ、納得のいく転職に繋がります。

薬剤師が転職先を探す方法は、主に以下のとおりです。

● ハローワークを利用する
● 企業のHPやSNSで見つける
● 薬剤師専門の転職エージェントを利用する

それぞれの転職方法について詳しく解説します。

ハローワークを利用する

薬剤師が転職先を探す場合は、ハローワークを活用するのもひとつの方法です。ハローワークは地元の求人が多く掲載されているため、地元で働きたい人におすすめできます。ただし、一般求人も取り扱っているため、薬剤師の求人は少ない傾向にあります。

ハローワークは公的機関ならではの安心感があり、特に「地元で腰を据えて働きたい人」や「公的なサポートを受けながら転職活動を進めたい人」に向いています。

利用する際の注意点として、求人票の情報が限られている場合があるため、面接の際に労働条件や仕事内容について、はっきりと確認することが大切です。

企業のHPやSNSで見つける

薬剤師が転職を希望する場合は、企業のHPやSNSもチェックしましょう。転職したい企業や興味のある企業があれば、直接応募するのもひとつの方法です。企業の中にはハローワークを介さず、自社のHPやSNSで求人募集をしているところもあります。

また、採用情報を掲載していなくても問い合わせをしてみると取り合ってくれるケースもあるため、一度連絡してみるのがおすすめです。

直接応募するメリットは、企業理念や社風を直に感じ取れる点や、入社意欲を強くアピールできる点です。一方、求人を探す手間がかかることや、第三者からの客観的な情報が得にくい点がデメリットといえます。

近年では、Xやinstagramなどの公式アカウントで、実際に働く薬剤師が情報発信することが増え、職場のリアルな雰囲気や情報を得られるようにもなりました。ただし、SNSの情報は個人的な見解も含まれるため、信憑性については慎重に見極めなくてはなりません。

薬剤師専門の転職エージェントを利用する

薬剤師が転職をするのであれば、薬剤師専門の転職エージェントの利用がおすすめです。薬剤師の転職に特化した転職エージェントには、さまざまな業種の求人が集まっています。転職サポートの実績が豊富にあるところであれば、的確なアドバイスをもらうことも可能でしょう。

薬剤師専門の転職エージェント「ヤクジョブ」なら、業界最多級の求人数を取り扱っています。個人の転職活動では出会いにくい非公開求人も多数取り扱っているため、ハローワークや自力では良い転職先が見つかっていない方には、なおさらおすすめです。

また、ベテランの専任コーディネーターがライフスタイルやキャリアプランに合わせた求人を紹介しています。給与交渉や面接サポートも行っているため、1人での転職活動が不安な人でも心強いでしょう。薬剤師の転職には、ぜひヤクジョブの利用をご検討ください。

転職エージェントのサポートが転職に有利な理由は、専門家による客観的な視点と豊富な情報量にあります。例えば、非公開求人は一般には出回らない好条件のものが多く、競争率が低いため、理想の職場に出会える可能性が高まります。

また、プロの視点からの書類添削や面接対策によって選考の通過率が向上します。さらに、個人では言い出しにくい年収や勤務時間といった条件交渉を代行してくれるため、より良い待遇で転職できる可能性も高まるのです。

非公開求人とは?エージェントだから見つかる職場

非公開求人とは、企業の採用サイトをはじめ、サイト上では公開されていない、転職エージェントが独自に保有している求人のことです。
企業が求人を非公開にする理由には、「重要なポジションの募集で応募が殺到するのを避けたい」「急な欠員補充で、現職の社員に知られずに採用活動を進めたい」といった背景があります。

非公開求人には、高年収など好条件も多く、応募者がエージェントからの紹介者に限定されるため競争率が低いという大きなメリットがあります。

非公開求人に出会うには、転職エージェントに登録し、自身の希望条件を伝えておくことが不可欠です。条件に合う求人が出た際に、担当者からメールなどで個別に求人が届きます。

よくある質問

薬剤師の主な就職先はどこですか?

薬剤師の就職先として最も割合が高いのは薬局です。

厚生労働省の「令和4年(2022年)医師・歯科医師・薬剤師統計」によると、薬剤師の勤務先は「薬局」が全体の約6割(58.9%)を占めています。

次いで「病院・診療所」が約2割(19.3%)、製薬企業が約1割(11.5%)となっており、この3つが薬剤師の主な活躍の場といえます。

参照:厚生労働省「令和4(2022)年医師・歯科医師・薬剤師統計の概況―薬剤師」

薬剤師が1番稼げる職場はどこですか?

年収面で最も高い水準を期待できるのは、製薬企業のMR(医薬情報担当者)です。経験や成果次第では年収600〜800万円以上を目指すことが可能です。

また、ドラッグストアや調剤薬局で複数の店舗を統括するエリアマネージャーや、管理薬剤師として役職に就くことでも、手当を含めて年収550〜700万円程度を目指せます。

まとめ

薬剤師の転職先は薬局や病院だけでなく、企業や公務員など多岐に渡ります。それぞれに仕事内容や待遇、働き方が異なるため、転職を成功させるには、まず自己分析でキャリアの軸を定め、徹底的に情報収集することが重要です。

もし自身だけでの転職活動に不安を感じるなら、薬剤師専門の転職エージェントの利用がおすすめです。

ヤクジョブ」では一般には公開されていない好条件の非公開求人や独占求人を保有しているほか、キャリア相談や面接対策など、専門的なアドバイスを受けながら効率的に転職活動を進められます。納得のいく転職を実現するために、ぜひ活用を検討してみてください。

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