未経験で企業薬剤師に転職できる?未経験可の職種や転職のコツを解説

未経験で企業薬剤師に転職できる?未経験可の職種や転職のコツを解説

未経験で企業薬剤師に転職できる?未経験可の職種や転職のコツを解説

薬剤師で転職したい方の中には、企業薬剤師の仕事に興味を持っている方もいるでしょう。ドラッグストアや調剤薬局、病院とは仕事内容が大きく異なることから、不安を感じている方も多いかと思われます。

そこで今回は、未経験から転職しやすい企業薬剤師の職種、企業薬剤師に転職するメリットやデメリット、転職を成功させるためのコツなど、企業薬剤師への転職について解説します。

未経験から企業薬剤師への転職に興味を持っている薬剤師の方は、ぜひご覧ください。

未経験でも企業薬剤師として転職は可能?

ドラッグストアや調剤薬局での経験しかない場合でも、企業薬剤師に転職することが可能です。

ここでは、企業薬剤師の求人を探すときの注意点を紹介します。

企業薬剤師には未経験からでも転職できる

未経験からでも企業薬剤師への転職は可能です。薬剤師を求める企業の中には、経験者のみならず、未経験者の求人を出しているところも多くあります。

実際「ヤクジョブ」では、企業薬剤師求人200件以上を掲載しており、そのうち100件以上は企業経験が無い方でも相談が可能です。

ただし、未経験で企業薬剤師を目指す際には、あらかじめ以下のポイントを理解しておく必要があります。

企業薬剤師は未経験可の求人数が少ないので注意

未経験者でも企業薬剤師を目指すことは可能ですが、求人数は他職種に比べて少ないのが実情です。転職先を探すタイミングによっては、自分の希望条件を満たす企業と出会えない場合も考えられます。

転職活動を長期スパンで考えている方なら、希望に近い求人が出るまで待てるでしょう。しかし、なるべく早く転職先を決めたいという方は、企業薬剤師以外での転職も視野に入れた活動を行う必要があります。

また、企業薬剤師を目指す場合、少ない母数の中で転職活動をしていくことになるため、必然的にライバルが多くなる点は注意が必要です。

未経験でも転職しやすい企業薬剤師とは?

未経験から転職しやすい企業薬剤師の条件には、これまでの経験を活かしやすい、勤務年数に関わらずスキルの習得がしやすいなどが挙げられます。

長期間かけて身につけた高度なスキルや知識を要する職種では、未経験者だとすぐに活躍できず即戦力にはならないので、企業は採用を避ける傾向にあります。

未経験も募集している企業薬剤師の職種

ここでは、未経験者の応募を歓迎する企業薬剤師の主な職種を3つ紹介します。

DI業務

DI(Drag Information)業務とは、各機関から公表される報告書や文献などの医薬品情報を収集、管理し、医療従事者やMR、医療機関、販売会社などに提供したりアドバイスしたりする役割を担います。

企業薬剤師としての所属先は、医薬品卸会社や製薬メーカー、医療機器メーカー、化粧品メーカーなどが一般的です。既存の医薬品はもちろん、新薬の治験結果などについても収集し、いつでも情報が引き出しやすい形で管理を行います。

また、社外のみならず、社内の営業担当などから問い合わせを受けることもあるため、クライアントにすぐに提示できるような資料作成も大切な仕事です。医薬品への知識だけでなく、相手が求める情報を最適な形で抽出し、提供することが求められます。

そのためにも、日頃から関係者とコミュニケーションを重ね、信頼関係を構築することが重要です。

管理薬剤師

管理薬剤師とは、医薬品の取り扱いを行う場合に設置が義務づけられているポジションです。

医薬品医療機器等法(薬機法)により定められており、企業単位ではなく拠点ごとに1名必要となります。製薬メーカーのほかにも、医療機器メーカーや食品メーカー、化粧品メーカーなど、企業薬剤師として活躍できる環境は多数用意されています。

業種や企業によって、細かい業務内容は異なりますが、医薬品の管理や従業員への指導が主な仕事です。

ドラッグストアや調剤薬局に比べて取り扱う医薬品の種類は増えるものの、在庫管理の要領を得ている方なら早い段階で業務に慣れるでしょう。

CRC

CRC(Clinical Research Coordinator)とは、いわゆる「治験コーディネーター」と呼ばれる職種で、治験に関する事務作業や被験者の対応を行います。

企業薬剤師として、医薬品メーカーや医薬品開発業務受託機関に所属し、企業と被験者をつなぐ、いわば架け橋のようなポジションです。

具体的な仕事としては、被験者の募集や使用機器の準備、治験内容の資料作成や説明の実施、各所とのスケジュール調整、報告書作成など多岐に渡ります。また、被験者からの問い合わせや相談対応、服薬指導を通して、心身のケアを行うのもCRCの役目です。

被験者とコミュニケーションを取る機会や事務的な作業が多い職種であり、未経験から活躍できる企業も多数あります。

品質管理

品質管理は、医薬品メーカーや化粧品メーカーに所属し、自社製造の医薬品や他社の取り扱い製品の品質が基準を満たしているか確認、管理を行う仕事です。

具体的には、「医薬品の製造管理および品質管理の基準(GMP)」といわれる品質規格を遵守しているか、原材料や工場での製造工程の調査、完成品の検査を行います。

常に一定の品質が求められる医薬品は、試験を繰り返してあらゆるデータを採集しながら製造されます。低品質の医薬品を世に送り出さないよう、製造工程と連携を図っていくことも重要な役目です。

万が一、完成品の品質が基準を満たさない場合は、問題点を洗い出し改善を試みます。すでに備えている医薬品の知識は、データの取り方や活用方法などのアイディアにも活かせるはずです。

未経験だと転職が難しい企業薬剤師の職種

転職しやすい職種がある一方で、企業薬剤師の未経験では転職が難しいとされている職種もあります。転職の難易度を左右するのは、経験値や高い専門性が求められるか否かという点です。

以下の3つの職種に関しては、未経験での転職は厳しいことを理解しておきましょう。

開発職

開発職は、実務経験が重視されている職種の代表格です。効果が得られた薬剤を医薬品としての流通させるために治験を行います。

研究職

研究職は、新薬開発や品質向上に向けた研究に従事します。多くの新薬の有効性を検証する上で高度な知識が求められることから、未経験の転職は難しい職種です。

MR・MS

自社製造の医薬品を取り扱うMR、多様な医薬品メーカーの医薬品を取り扱うMSともに、医薬品に対する高い専門知識と即戦力、プレゼンテーション能力が求められる職種です。

適切な情報提供のほか、医薬品を取り扱ってもらえるよう営業活動や販売活動を行います。

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企業薬剤師として転職するメリットやデメリット

未経験から企業薬剤師へ転職するにあたって、メリット・デメリットを理解しておく必要があります。ここでは、主なメリットとデメリットについて紹介します。

【メリット】

未経験から企業薬剤師へ転職するメリットは、主に以下3点です。

土日祝日が休みになる

ドラッグストアや調剤薬局とは異なり、企業薬剤師は土日祝休みの求人が多い傾向にあります。家族や友人とスケジュールが合わせやすくなれば、休日の楽しみ方の幅が広がるでしょう。子供の行事に参加しやすくなるのも、子育て世代には嬉しいメリットです。

福利厚生がしっかりしている

企業薬剤師を採用する企業では、福利厚生が整っているケースが多く見られます。ユニークな休暇制度や社員寮の完備、従業員持株制度など、社員が長く働きたいと思える福利厚生を充実させている企業が多くあります。

幅広い業務のスキルが身につく

企業薬剤師に転職するとすでに持ち合わせている知識や経験に加えて、新しいスキルが得られます。幅広い業務に適応できるスキルが手に入るので、キャリアの選択肢も広がります。

【デメリット】

未経験から企業薬剤師へ転職する際には、以下3点のデメリットも踏まえておきましょう。

調剤に関わることが減る

企業薬剤師として転職すると、調剤に関わる機会は減ってしまいます。調剤の経験を積みたい方、将来的に調剤に携わりたいと考えている方は、企業薬剤師への転職が最適であるか、検討することが必要です。

転勤や出張がある場合もある

企業や職種によっては、転勤や出張が発生するケースがあります。一般的にCRCやMRは、転勤や出張になる可能性が高い職種なので、応募の際には確認しておきましょう。

未経験だと給与が低い場合もある

薬剤師の資格保有者であっても、未経験の職種への転職となるため、給与はダウンする可能性があります。気持ちを新たに一からスキルと実績を積み重ね、昇給を目指していく必要があるでしょう。

未経験業界の企業薬剤師に転職するためのコツ

企業薬剤師への転職を成功させるなら、以下の4つのコツを押さえておきましょう。

自己分析をしっかりする

職種問わず、転職する際は自己分析をしっかり行うことが重要です。転職理由はもちろんのこと、「なぜ未経験から企業薬剤師の仕事を目指すのか」という点もクリアにしておきましょう。

また、転職で重視したい条件や、企業薬剤師として活かせる経験およびスキルを洗い出す必要があります。あらためて振り返ることで、新たな気づきが得られるかもしれません。

履歴書・職務経歴書の作成や、面接の際に説得力のある言葉を伝えるためにも、早めに取りかかっておくことが大切です。

未経験でも転職しやすい職種にする

未経験で確実に企業薬剤師への転職を実現するためには、自分のスキルを活かせる職種に絞りましょう。たとえば、前職が病院薬剤師の場合、臨床経験を活かせるCRCで好評価を得られる可能性が想定できます。

また、直接薬剤師にかかわらないものでも、データ分析能力やコミュニケーション能力など、企業で活かせるスキルや経験があればアピールしていきましょう。

ただし、求人数にも限りがあることから、なかなか条件に近い求人が見当たらない場合もあるかもしれません。その場合は、一度企業薬剤師の方向性から離れ、ほかの業界に目を向けることも検討しましょう。

条件や入社後の研修制度をしっかり確認する

労働条件や待遇、入社後の研修制度の内容は、早い段階で確認することが大切です。選考が進んでから「そんなつもりじゃなかった」「知らなかった」という事態に陥ると、企業側にも迷惑をかけてしまいます。

転職サイトなどに掲載されている情報で確認が取れない場合は、採用担当者へ直接尋ねるようにしましょう。

また、提示された条件に不審な点がないか見極めることも大切です。自分が見ている情報と、他サイトや企業ホームページの掲載情報に相違がないか比較しましょう。

給与形態や休日の記載が不明瞭、同業他社と比べて著しく好条件といった場合は、何らかのリスクが潜んでいるケースがあります。

薬剤師専門の転職サイトを利用する

未経験でも応募できる企業薬剤師の求人を見つけるには、薬剤師専門の転職エージェントの活用がおすすめです。

転職エージェントでは一般では掲載されていない非公開の求人を取り揃えており、コーディネーターから転職のサポートを手厚く受けられます。

薬剤師のための転職エージェント「ヤクジョブ」なら、40,000件を超える公開求人や多数の非公開求人を揃えており、自分の希望に合った求人と出会いやすいです。

また、「求人紹介サービス」に登録すれば、ベテランの専任コーディネーターによるフルサポートを受けられます。

創業25年以上で培った人材サービスのノウハウを活かし、一人ひとりにマッチした企業の紹介や応募書類作成・面接対策など、全面的に支援しています。

未経験から企業薬剤師への転職に不安がある、満足度の高い転職がしたいという方は、ぜひヤクジョブをご利用ください。

まとめ

未経験からでも、企業薬剤師に転職することは可能です。企業薬剤師を目指すのであれば、これまでの経験やスキルを棚卸しし、転職先で活かせる要素をピックアップして置くことが大切です。

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