薬剤師の施設業態でみる働き方

病院・クリニックで
はたらく

さまざまな分野のスペシャリストが集うフィールドで、チーム医療に携われることが病院薬剤師の最も大きな魅力です。医師や看護師などの他職種の方と一丸となり、切磋琢磨しながら同じゴールを目指す中で、薬剤師の存在意義をフルに実感できることでしょう。

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医療法において、病院とは病床数が20床以上を有する医療機関、診療所は19床以下の医療機関と定められています。ただ病院といっても、構造設備・人員配置基準などによって提供している医療や分類も異なってきます。さまざまな機能と病床を組み合わせながら地域のニーズに合わせた診療体制をとっています。
ここでは、診療内容や病院分類についてご紹介いたします。

1. 診療内容の種類

病院や診療所・クリニックは、診療内容によって大きく3つに分類されます。 ①急性期診療 入院・検査・手術など治療を中心とした医療を提供する病院になります。主には、地域の一般病院から、大学病院や総合病院といった地域医療支援病院・特定機能病院などもここに含まれます。 ②慢性期診療 回復リハビリ・介護など療養を中心とした医療。主には、在宅療養支援診療所・一般病院(療養病床・回復期リハビリ)・介護老人保健施設などがここに含まれます。 ③初期診療 プライマリ・ケアとも呼ばれ、通院での治療を中心とした医療。主には、有床診療所や地域のクリニックなどがここに分類されます。

2. 病院の種類

病院では、診療内容と医療法で定義された病床によっても5つに分類されます。 ①一般病院 通院もしくは入院において、検査・手術など一般的な治療を行うことができる病院。総合病院と呼ばれる診療科目の多い病院から、少数の科目のみの専門的病院まで、地域の病院の多くはここに該当します。中には、急性期・回復期・療養型と1つの病院で総合的な医療を提供できる「ケアミックス」と言われるタイプもあります。
ここでは、入院患者70人に対し薬剤師1人の配置という基準を設けられています。 ②特定機能病院 病床数400以上、診療科10以上、他の病院または診療所から紹介された患者の率が30%以上あり、高度な医療(集中治療室・無菌病室など)設備を有している厚生労働大臣が認可した病院になります。主には大学病院などで全国で85か所(2017年4月現在)あります。
入院患者30人に対し薬剤師1人の配置が必要とされています。 ③地域医療支援病院 病床数200以上、研究・検査施設などを有し、医療従事者への研修を実施している。さらに救急医療を提供でき、紹介患者中心の医療を提供している病院になります。
主に国や自治体などが開設しており、各都道府県の医療センターや県立病院などで、全国500か所以上が指定されています。 ④療養型病院 治癒が困難な状態が続いている時期や、治療よりも長期にわたる介護が必要な高齢者が、医師の管理下で看護、介護、リハビリテーション等の必要な医療を受けることができる病院。医療保険での医療型療養と介護保険での介護型療養とあります。
入院患者150名に対し薬剤師1名の配置が必要とされています。 ⑤精神科病院 医療法で定められている病床(精神病床・一般病床・感染症病床・結核病床・療養病床)のうち、精神病床が80%以上の病院。大学病院や100床以上の内科・外科・産婦人科・眼科・耳鼻咽喉科を有する病院は、入院患者70名に対し薬剤師1名の配置。それ以外は150名に対し薬剤師1名の配置が必要とされています。

3. 就業先を選ぶポイント

病院で働く場合、まずはその専門性の高さと高度な業務内容が魅力のひとつと言えます。医療の現場の最前線に立ち、自らの専門知識を活かして治療にあたる業務は非常にやりがいのある職場です。当然ながら最新の知識を身につけることもでき、診療科目によっては専門薬剤師の資格を取得することもできます。
ただ、病院の形態によっては、就業時間や休日・身に付けられる知識も異なってきます。例えば、急性期型病院の場合、より専門性の高い業務や知識を身につけることができますが、夜勤や休日当番などが発生してきます。反面、療養型病院の場合、時間も17:00まで、残業なしといった場合がありますが、新しい症例や知識に触れる機会は少なくなります。
まずは、病院でどういったことを身につけたいかに応じて、就業先の病院を選ぶことが重要です。

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