薬剤師に人気の資格&役立つ資格在宅療養支援認定薬剤師

在宅療養支援認定薬剤師

高齢化が進む中で必要性が高まっているのが在宅医療・在宅療養です。在宅の患者さまを支援する医師・看護師に加えて、2013年に薬剤師が在宅支援を行う在宅療養支援認定薬剤師制度が設けられました。在宅支援チームの一員となり、患者さまの住み慣れた家庭や施設での療養を、病院では得られないメリットを活かし、支えていきます。

在宅療養支援認定薬剤師制度とは

在宅療養支援認定薬剤師制度とは

患者さま本人の希望やご家族の希望で、在宅療養(病院ではなく施設や自宅での療養)を行うケースが増えています。そのような社会のニーズに対応するために薬剤師としての知識・技能・態度を修得し、良質な医療を提供することを目的に、在宅もしくは居住系施設で療養されている要介護高齢者の薬物治療・サポートを行うのが在宅療養支援認定薬剤師です。

他の医療職種と情報共有を密にしながら、チーム医療の一員として、医療・福祉に貢献できる薬剤師を育成・認定することを目的にしているのが、在宅療養支援認定薬剤師制度です。

在宅療養支援認定薬剤師になるためには

下記6つの条件をすべて満たしていることが必要です。

  • (1)日本国の薬剤師資格を有し3年以上の薬剤師実務経験があること
  • (2)薬剤師認定制度認証機構により認証された生涯研修認定制度による認定薬剤師、日本病院薬剤師会生涯研修認定薬剤師または日本医療学会認定薬剤師であること
  • (3)所定の研修講座受講により35単位以上の研修単位を取得していること
  • (4)在宅業務の実践による5事例の報告を提出していること
  • (5)日本在宅薬学会主催の学術大会に参加していること
  • (6)バイタルサイン講習会を受講していること
❶ 単位を取得する

必要な単位:合計40単位以上

  • ・日本在宅薬学会学術大会での単位の取得は、3年以内に上限7単位までとなります。
  • ・認定薬剤師研修講座(計35単位以上を取得)は薬剤師認定制度認証機構(CPC)との単位互換が可能です。

※ただし、いずれかのみに単位は有効
※単位互換する研修単位は15単位以内

単位を取得する

❷ 試験を受ける
書類審査・筆記試験・面接を受け、合格すれば認定となります。

在宅療養支援認定薬剤師の魅力

病院で療養するよりも住み慣れた家や、仲間のいる居住系施設での療養は、患者さまにとっても大きなメリットがあります。その環境を守るために、薬剤師は患者さまの療養や薬物療法の専門家としてサポートします。今後ますます需要が高まると考えられ、支援対策は急務となっていくでしょう。時代に求められる薬剤師としてキャリアアップすることが可能です。

在宅療養支援認定薬剤師の資格について

認定団体 一般社団法人 日本在宅薬学会
申請に必要な資格
  • ・薬剤師国家資格
  • ・研修認定薬剤師あるいは日本医療薬学会認定薬剤師あるいは日本病院薬剤師会生涯研修認定薬剤師のいずれかを保有していること
  • ・3年以上の実務経験
  • ・在宅業務5事例の報告
  • ・日本在宅薬学会の学術大会に参加していること
  • ・バイタルサイン講習会を受講していること
取得条件 所定の研修講座を受講し40単位以上取得
試験 あり(筆記試験・面接)
費用 20万円程度
更新 3年ごとに認定更新が必要
必要な単位:合計30単位以上(各年5単位)
  • ・認定薬剤師研修講座(計30単位以上を取得)は薬剤師認定制度認証機構(CPC)との単位互換が可能です。
    ※単位互換する研修単位は10単位以内