薬剤師に人気の資格&役立つ資格研修認定薬剤師

研修認定薬剤師

薬剤師としての資質を維持するための研修制度で、かかりつけ薬剤師になるための条件のひとつにもなっています。薬学全般的な知識を得て、自己研鑽した成果が評価されます。日本薬剤師研修センターにより認定され、常に最新の情報を得ている薬剤師として、他職種や患者さまからの信頼度が高まります。

研修認定薬剤師制度とは

研修認定薬剤師制度とは

薬剤師は、日々変化していく時代に即した医療需要と社会的要請に応え、必要な責務を全うするために、生涯にわたって研修等による自己研鑽につとめなければなりません。日本薬剤師研修センターでは、あらゆる職域の薬剤師を対象に、研修成果を記録し、客観的に認定するための『研修認定薬剤師制度』を設けています。

薬剤師のみなさまが、薬剤師免許を持つにふさわしい資質を保つための生涯学習をバックアップし、その成果を客観的に認定されるものです。 この制度のもと、倫理・基礎薬学・医療薬学・衛生薬学および薬事関連法規・制度など、自己研鑽した成果について、4年以内に所定の単位を取得したと申請した後に、認定されます。

研修認定薬剤師になるためには

❶ 研修手帳を入手
最初に認定薬剤師の資格申請に必要な薬剤師研修手帳を入手します。この薬剤師研修手帳は、シールを貼ったり、研修の内容を記録したりするもので、重要な手帳です。日本薬剤師研修センターのHPから申し込むことで入手できます。
❷ 研修受講シールの取得

必要な単位:40単位以上(各年5単位以上)
認定対象となる研修プログラムには、『集合研修・実習研修』『グループ研修』『通信講座研修』『自己研修』の4種類があり、それぞれから単位を取得しなければなりません。

  • (1)集合研修・実習研修
     集合研修:1単位/1.5時間、1-4単位/1日(ただし、6単位/2日、9単位/3日まで)
     実習研修:1単位/2時間
  • (2)グループ研修:1単位/2時間
  • (3)通信講座研修:年間約15単位
  • (4)自己研修:1単位/4時間
❸ 研修内容の記録
研修プログラムに参加後、シールを薬剤師研修手帳に貼付し、研修内容を記録します。
❹ 申請
所定の単位を取得できたら、認定手数料を振り込み薬剤師研修手帳を申請書などの必要書類とともに都道府県薬剤師研修協議会に提出します。
❺ 認定薬剤師証の交付
内容を審査のうえ、研修認定薬剤師として認定された薬剤師は「研修認定薬剤師名簿」に記載され、「研修認定薬剤師証」が交付されます。住所や名前が変わった場合は変更手続きが必要です。

研修認定薬剤師の魅力

法的な規制はなく、認定を受けなければいけないというわけではありませんが、自身で努力した結果、自己研鑽に努めた実績を保証される資格です。患者さまによる薬剤師の選択を助け、患者さまに信頼と安心を与える大きなメリットとなるとともに、実務レベルの向上や業務の幅の幅を広げることもできるのではないでしょうか。

研修認定薬剤師の資格について

認定団体 公益財団法人 日本薬剤師研修センター
申請に必要な資格 薬剤師国家資格
特徴 日本で一番取得されている資格。薬学全般的な知識を得ることができる。かかりつけ薬剤師の条件資格となっている。
取得条件 セミナー参加、e-ラーニング研修等で4年以内に40単位取得すること。
試験 なし
費用 合計でおよそ10万円程度
更新 3年ごとに認定更新が必要
必要な単位:30単位以上(各年5単位以上)