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2019年05月06日

第104回薬剤師国家試験結果

第104回薬剤師国家試験結果

2月の23日、24日に実施された第104回薬剤師国家試験。3月の合格発表まで無事終了したことを受け、昨年までと比較して問題傾向や合格率はどうなったのかを見ていきましょう。

難易度は前回とさほど変わらず、臨床重視の傾向

 全体的な難易度は、前回(第103回)とさほど変化はありませんでした。増加傾向にあった実際の症例を基にした問題が出題されるなど、臨床能力を重視する点も変わらなかったようです。また、実験考察や図表を用いる問題など、考える力や応用力を求める問題も多く出題されています。一方で「必須問題」は基礎的な事項が多く易しかったと言えるでしょう。

注目されるのは実践問題の内容です。災害時の対応に関する問題は、近年頻発する豪雨や地震を念頭に、薬剤師が病院外でも職能を果たせるようになってほしいという意図が読み取れます。また、学校薬剤師として保護者への説明会を開くことを想定した問題などにも、幅広い場所で活躍できる人材が求められている現状が反映されているのではないでしょうか。

禁忌肢はスリーアウト制

 問題傾向とは別に、今年度から導入される制度として注目されていた禁忌肢。医師国家試験では以前から使われている制度で、患者に重篤な結果をもたらす、あるいは倫理観や公衆衛生上著しく問題のある選択肢を一定数以上選ぶと即不合格というシステムです。実際にどのくらい禁忌肢を選ぶと不合格になるのかは試験前には公表されていませんでした。

厚生労働省が合格率などと一緒に発表した所によると、今回の禁忌肢は2問以下ならばセーフ、つまり3問以上で選ぶとアウトという基準になっていたそうです。他の国家試験と比べると、医師では4問、歯科医師では3問ですからおおよそ同水準と言えるでしょう。ただし、歯科医師国家試験では前年より禁忌肢の制度が廃止されています。

禁忌肢がどれだったのかについては公表されていないためわかりません。ただ、合格率が前年度の70.58%に対し今年は70.91%と微増である所を見るに、禁忌肢にひっかかったという人はそう多くないと推測できます。もともと絶対にこれはやってはいけない、という選択肢が禁忌肢となるわけですから、薬剤師になるための勉強をしっかりしていれば過剰に恐れる必要はないということでしょう。応用力や臨床能力を重視する傾向が来年以降も続くと予想される現状、これらの問題を解くためにも「なにを、なぜ、やってはいけないのか」をしっかり理解することが重要になっています。


【参考資料】
https://www.mhlw.go.jp/content/000491260.pdf
http://www.yakuzemi.ac.jp/information/104sohyo/
http://www.yakushinjuku.net/yakushin-days/yakushin9705.html

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