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2018年10月09日

どうなる?オンライン服薬指導。特区では先行開始

どうなる?オンライン服薬指導。特区では先行開始

 いよいよオンライン服薬指導が現実的になってきました。全国3地域の国家戦略特区では既にオンライン服薬指導事業がスタートしています。ユーザーである患者さんには大きなメリットのあるこの制度、今後どのような展開になるのでしょうか。現状とこれからの見通しについて解説します。

オンライン診療における服薬指導

 診療でのオンライン活用が認められている一方で、服薬指導については薬機法で対面による指導が義務づけられているのが現状です。一気通貫のオンライン医療の実現をめざす規制改革推進会議は、オンライン診療の実施にともなうオンライン服薬指導の仕組みづくりを求めてきました。
 厚生労働省は2019年度の薬機法改正に向け、オンライン服薬指導について前向きな考えを示しています。ただ、現在の案は「医療資源の乏しい地域」在住の患者に限定されたものであり、規制改革推進会議の委員からは薬局へのアクセスの難しさに対応していない、と反対の意見が挙がっています。
 政府は同会議の答申の提出を受け、2018年6月に発表した閣議決定の方針にオンライン服薬指導の検討を盛り込みました。また、国家戦略特区の実証等を踏まえ、薬機法の次期改正に盛り込むことも検討すると明記しています。
 

動き出すオンライン服薬指導

 政府方針の決定を受け、特区での実際の取り組みが一斉に動き出しています。国家戦略特区となっている兵庫、福岡、愛知の地域では事業登録の認定が進められており、7月には実際のオンライン服薬指導のデモンストレーションが公開されました。
 オンライン服薬指導の実際の流れですが、まずオンライン診療を受けた患者の「特定処方箋」が薬局に郵送されます。受け取った薬局は、患者と電話やメールで連絡を取り服薬指導の日時を決定。予約日に薬剤師と患者双方がシステムにログインし、映像と音声で確認しながら服薬指導を実施、調剤した薬は配送手配を経て患者宅に送付されます。
 オンライン服薬指導のデメリットを心配する声もありますが、医療資源全体を考えると本格的な実施、普及の流れは止まらないでしょう。大手薬局やドラッグストアでは組織的な対応も始まっています。
 「すぐ隣に人がいるカウンターで病状を聞かれるのが嫌だ」「薬をもらうのに待たされて、そのうえいろいろ聞かないで欲しい」調剤を受ける患者のそんな不満は、オンライン服薬指導では生まれません。むしろしっかりとコミュニケーションを取れる可能性が高まり、薬剤師にとってはより職能を発揮するチャンス。積極的にオンライン服薬指導の魅力やメリットを活用していくべきではないでしょうか。


【参考資料】薬事日報
https://yakunet.yakuji.co.jp/index.php?PAGE=YR_DETAIL&TARGET_ID=110028
 

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