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2018年11月21日

もともとの名称は「新嘗祭」…知らなかった!「勤労感謝の日」の由緒

もともとの名称は「新嘗祭」…知らなかった!「勤労感謝の日」の由緒

毎年11月23日は「勤労感謝の日」として国民の祝日に定められています。名前からすると「いつも働いている人に感謝する日」という印象を受けますが、1948年(昭和23年)までは「新嘗祭(にいなめさい)」という別の名称で呼ばれていたのをご存知でしょうか。「新嘗祭」そして「勤労感謝の日」の由来について調べてみました。
 

古くから続く宮中の祭祀、新嘗祭

 「新」はその年にとれた穀物、とりわけ新米を指し、「嘗」はご馳走を意味する言葉です。農耕を中心に発展してきた日本にとって、収穫物はその後一年を支えるための大切な蓄えであり、古くから収穫を祝うという風習がありました。
 新嘗祭はその一環として、飛鳥時代に皇極天皇(こうぎょくてんのう)の治世の下で始まったと伝えられています。天皇が五穀の新穀を天神地祇(てんじんちぎ)に勧めるとともに、自らも食すという儀式で、平成25年に今上天皇が80歳の誕生日を迎えられたのを記念し、初めて新嘗祭の映像が公開されています。
 1873年(明治6年)にグレゴリオ暦、即ち現在と同じ暦が採用されるまで、新嘗祭は11月の2回目の卯の日(干支のうさぎのこと)に行われていました。新暦が採用された1873年は、11月の2回目の卯の日が11月23日だったため、翌年からはこの日を祝日に固定するようになり、現在まで変わっていません。実は、日付そのものには特別な意味はなかったわけです。

なぜ「勤労感謝の日」に変わったの?

 「勤労感謝の日」に名称が変更されたのは1948年。第二次世界大戦後に、GHQが占領政策の一環として行ったものでした。おそらく、天皇に関わる国家の祭祀というイメージを変えたかったのだと考えられます。
 「勤労感謝の日」というネーミングは、GHQが新たに考案した「Labor Thanksgiving Day」の訳語です。多くの国ではメーデーと呼ばれ、5月1日に制定されていますが、アメリカで9月の第1月曜日に制定されている祝日「Labor Day」と、11月の第4木曜日の「Thanksgiving Day(いわゆる感謝祭)」を合わせて考え出されたものです。
 感謝祭を日本に当てはめるなら、1947年までは祭日だった「神嘗祭(かんなめさい)」の方が近いのですが、やはり政治的な理由からか、1948年以降は祭日ではなくなりました。祭祀自体は現在でも続いており、宮中および伊勢神宮で儀式が行われています。
 かくして、11月23日の祝日には政治的意図も働き、元の収穫に感謝する祭祀の日の要素に労働者の日という意味合いが加わることになりました。調べてみると、馴染みの深い祝日にも思いがけない由来や来歴が潜んでいるものですね。勤労感謝の日、秋の夜長には、古い祭祀やその名称にまつわる歴史にそっと思いを馳せてみてはいかがでしょうか。


 

【参考資料】Wikipedia:勤労感謝の日
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8B%A4%E5%8A%B4%E6%84%9F%E8%AC%9D%E3%81%AE%E6%97%A5

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