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2019年01月21日

「たかが?されど?」便秘治療のガイドライン2017をチェック!

「たかが?されど?」便秘治療のガイドライン2017をチェック!

 便秘といえば若い女性に多いイメージがありますよね。実際には、高齢になるにつれて便秘が多くなる傾向があるそうです。そもそも、便秘とはどのような状況をいうのでしょうか?
 2017年に日本で初めて作成された便秘治療のガイドラインによれば、便秘は「本来体外に排出すべき糞便を十分量かつ快適に排出できない状態」であると定義されています。排便の量や回数が少ないことだけが便秘ではありません。便が快適に排出できず残便感があり、結果として何度もトイレに行くという人もまた便秘なのです。

放っておくと怖い慢性便秘症

 単なる便秘だし、と思って放置していると大変な事態になることがあるそうです。便が腸内に残り続けたことで腸壁に穴があき、最悪の場合死に至るケースもあります。また、便秘の陰に恐ろしい病気が隠れていることも。大腸がん、クローン病、虚血性大腸炎など、重篤な疾患のサインを見逃さないためにも、たかが便秘と侮らず長く続くようなら病院へ行って医師の診察を受けましょう。
 また、「出先だから」「今は行きたくないから」などトイレを我慢するのは厳禁です。女性や子供に多いそうですが、便意があるのに我慢していると、その状態に慣れて便意そのものを感じられなくなってしまうことがあります。

コレで解決、最新の薬物治療!

 最も古くから、広く使われているのは酸化マグネシウムです。腸内の塩類濃度を高め、浸透圧を利用して腸内への水分移動を促してくれます。繰り返し使っても効果が落ちないというメリットがありますが、腎機能が弱っている人や高齢者の場合、副作用として高マグネシウム血症になることも。腸の蠕動(ぜんどう)運動を促し、排便を起こす刺激性下剤は強力ですが依存性があります。濫用は控えてここぞという時だけに抑えるべきでしょう。
 2012年には、便秘薬としては32年ぶりの新薬であるルビプロストンが登場しました。慢性便秘症患者を対象とした臨床試験でその効能が確認されているのは、便秘薬としては珍しいとのこと。上皮機能変容薬と呼ばれるこの薬は、小腸に作用して水分の分泌を促し、便をやわらかくしてくれます。また臨床試験では、48週間飲み続けても効きにくくなることはなかったと報告されています。
 万能薬のように思えるルビプロストンですが、妊婦には使用できないという注意点があります。また、若い女性では吐き気が起こることも。ただ、酸化マグネシウムが使いづらい高齢者では副作用が起こりにくいため有用であると考えられます。それぞれの症状、体の状態に合わせた薬選びのためにも、たかが便秘で…などと言わずにしっかり医師に相談しましょう。

 

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