「自分は薬剤師に向いていない」「薬剤師の仕事が嫌になってしまった」など、薬剤師を辞めたいと考えた方の理由はさまざまあるでしょう。ですが、辞めたいと思った時にすぐに辞めてしまうと、後悔することも多いです。
今回の記事では、薬剤師を辞めるタイミングや、薬剤師を辞める前に考えておきたいポイントについて、いくつかご紹介します。辞めたいと思った時には、まず一度落ち着いて、今回ご紹介する対処法を試してみてください。
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薬剤師を辞めたいと思う理由10選
薬剤師を辞めようと考える方に、よくある10の理由をご紹介します。
● 同僚との人間関係
● 上司との人間関係
● 労働環境や業務量
● 業務内容や調剤ミスへのプレッシャー
● 給料が低い・昇給できない
● 教育体制や研修体制が整っていない
● やりがいや働きがいを感じられない
● 接客や薬剤師が向いていない
● 休日が少なく休めない
● 評価に満足できない
同僚との人間関係
薬剤師は、薬局という比較的限られた空間、限られた人間関係の中で業務をおこなうことが多いです。そのため、一度人間関係が悪化してしまうと、ストレスが増大し、モチベーションにも影響します。
同僚に自分と合わない人がいると、つらく感じてしまうのは自然なことです。その結果、「自分に薬剤師としての資質がないのではないか」と悩み、薬剤師を辞めたいという結論になってしまう方もいます。
同僚の中に気分によって口調が荒くなる人がいて、声を荒げて叱責を受けることが度々ありました。新人の頃は、自分に薬剤師としての知識がないからだと悩んでしまい、仕事に行くのが億劫になってしまいました。
上司との人間関係
職場の方針や人員配置、勤務目標などを決めるのは上司です。上司との関係がギクシャクすると、働き方や同僚との人間関係にまで支障が出たり、精神的につらい思いをしたりして、薬剤師を辞めてしまいたいと考えることもあるでしょう。自分の仕事ぶりを正当に評価してもらえず、キャリア形成がうまくいかなくなる可能性もあります。
上司は従来のやり方にこだわる人で、部下から業務改善の要望やマニュアル改定の案を出しても、なかなか受け入れてくれないだけでなく、相談すらもできないような状態でした。全体的に風通しの悪い職場で、働きにくかったので、退職を決意しました。
労働環境や業務量
薬剤師数が少ない、休暇が取りにくい、業務量・残業が多すぎるなど、労働環境や業務量を理由に辞めたいと感じる方は多いです。近年は、かかりつけ薬局の機能の1つとして、夜間・休日対応が求められるようになってきました。厚生労働省の調査では、週に数回以上夜間休日の対応をしている薬剤師が27% にのぼり、職場により負担状況も異なります。
在宅医療に力を入れている薬局で勤務していた頃、業務時間内は必死で調剤や訪問をし、時間外に溜まった薬歴を書くという毎日で、体力的に非常に厳しかったです。
業務内容や調剤ミスへのプレッシャー
薬剤師の業務は、1つのミスが患者の健康被害に直結する可能性があります。処方監査、調剤、鑑査、服薬指導など全ての業務にスピードと正確性が求められるため、プレッシャーは大きいです。
実際、年に数回は大きな調剤過誤のニュースが報じられており、法的責任が発生することもあります。ミスは、システムを活用することで回避も可能ですが、すべての職場がシステムを導入できているわけではありません。人員不足や業務量の多さも、ミスの原因です。
一度、類似名称で作用の全く違う薬品を、間違えて調剤してしまいました。大事には至りませんでしたが、もし間違って服用していたら…と怖くなり、薬剤師に向いていないのでは、としばらく悩みました。
給与が低い・昇給できない
薬剤師は、平均年収と比較すると給与水準が高いとはいえ、給与が低い・昇給できないという悩みから、転職を考える方は少なくありません。令和4年のデータでは、薬剤師の平均年収は男性約623万円、女性約543万円で、男女差があります。
また、残業が多いこと、休みが取りにくいことなど、労働環境に対して給与が見合っていない場合に、薬剤師を辞めたいと考える方が多くなります。給与アップが見込めない場合に、薬剤師を辞めて新しい職種への挑戦を検討する方は少なくありません。
想定よりも給与が低く、奨学金の返済もあって厳しいと感じていました。働き方を考え直すきっかけとなったのは、派遣のスタッフの方が時給がよいとわかったことです。
教育体制や研修体制が整っていない
職場内での教育体制や研修体制が整っていない、職場外での研修を受ける金銭的な支援がないなど、学習の機会が整っていないことでも、薬剤師を辞めたいと感じることがあります。
薬剤師が向いていないと悩む前に、教育体制の整った職場でしっかり知識や技術を身につけるのも良いでしょう。
資格取得を目指したいと思っていましたが、職場には取得者がおらず、理解が得られませんでした。金銭的なサポートも研修を受けるための休暇取得の調整も難しく、キャリアアップが見込めずにモチベーションが下がってしまいました。
やりがいや働きがいを感じられない
医療従事者として働く以上、「やりがいを感じたい」「感謝されたい」と考える方は多いです。実際、厚生労働省の調査でも、病院薬剤師で約50%、調剤薬局薬剤師で約27% が「やりがい」を重視していました。
やりがい・働きがいのない職場では、働くモチベーションも維持できません。自分の希望する業務に携われない場合、不満を感じ、薬剤師を辞めてしまいたいと感じることもあります。
毎日単調な業務ばかりで、薬剤師としての知識が全く求められていないと感じてモチベーションが下がっていました。服薬指導をもっとしたいと思い、転職を決意しました。
接客や薬剤師が向いていない
薬剤師の業務は、患者対応が必ずついてまわります。小児から高齢者まで年齢層もさまざまで、症状や理解度も全く異なるため、一人ひとりに合わせた対応が必要です。
小児の場合は保護者の心配を和らげられるような指導、高齢者の場合は多くの薬について端的でわかりやすい指導など、求められるものが異なり、人と関わるのが苦手な方にはつらい場面もあります。
わかりやすく説明するのが苦手だという自覚がありましたが、患者さんに「説明の意味がわからない」などと実際に言われてしまい、自信をなくしてしまいました。
休日が少なく休めない
薬剤師はシフト制をとっているところが多く、必ず土日が休めるという職場は案外多くありません。人手不足の職場も多く、入職当初より出勤日数が増えるというケースもあります。希望する日に休暇が取れない、そもそもの休日が少ないという状況は、心身のストレスになり、仕事を辞めてしまいたいと考えるきっかけの1つになるでしょう。
慢性的に人手不足の職場で、家族の用事などでの休みも取りにくい職場でした。長期休暇もなかなか取れず、プライベートが犠牲になっていると感じるようになってしまい、環境を変えることにしました。
評価に満足できない
評価システムが整っておらず上司の主観に頼っていたり、努力が反映されない評価システムであったりなど、評価を得られにくい環境であればモチベーションが下がり、辞めたいと感じることもあるでしょう。努力で評価に繋げられる部分もありますが、自分の性格や資質と評価システムが合わない場合には、環境を変えることを選ぶ人も多いです。
時間外労働も含めて、業務時間が長いことを評価する風潮のある職場で、業務改善の提案などは受け入れられませんでした。効率的にこなすほど評価されず、不満が溜まって退職に至りました。
薬剤師の辞め時はどんな時?
薬剤師を辞めたいと悩んでいる方が実際に辞め時を見極める際に、着目すべきポイントを3つご紹介します。以下のポイントに当てはまっている場合は、薬剤師を辞めるか、環境を変えるべきタイミングと言えるでしょう。
● 長期間同じことで悩んでいる
● 心身の疲れが取れず、仕事が憂鬱になっている
● 月40時間以上残業している
長期間同じことで悩んでいる
同じ悩みで堂々巡りになっている方は、解決のため、環境を変える必要があるのではないでしょうか。今後も同じように悩み続けたとしても、原因が解決する見込みはありません。悩みのあるまま業務を続けていても、モチベーションが下がってしまうばかりです。
業務量や人間関係、休暇の取りにくさなど、長期間にわたって解決しない悩みがある場合は、辞めるタイミングだと考えてください。
心身の疲れが取れず、仕事が憂鬱になっている
体の疲れや精神的なストレスが取れない、仕事が憂鬱だ、という状況に陥ってしまっているのであれば、仕事を辞め、心機一転する必要があるといえます。
人間関係ややりがい、ハラスメント等の問題をきっかけに、心身の不調を引き起こし、長引いてしまうケースも少なくありません。
体からのサインを無視せず、思い切って環境を変えることをおすすめします。
月40時間以上残業している
労働基準法の定めにより、時間外労働の上限は、原則として月45時間、年間360時間です。月に40時間以上の残業が常態化しているのであれば、「時間外労働が多い職場」といえるでしょう。
時間外労働が多ければ、給与が上がるという側面はありますが、休養が十分に取れず、仕事以外のことが全くできないなど疲弊してしまいます。家庭との両立が難しいケースもあるでしょう。
職場全体として残業が多いのであれば、個人の努力で解消は期待できません。辞めることを検討してみてください。
薬剤師を辞めたくなった時の対処法
薬剤師免許を取得するために、多くの方が努力をしてきたはずです。せっかく取得した薬剤師を使わない!という結論を出す前に、できることを試してみてはいかがでしょうか?対処法として、代表的かつ取り組みやすい4つをご紹介します。
● 一人で悩まずに相談する
● 休暇や休職で心身を休める
● 雇用形態を変更する
● 転職する
一人で悩まずに相談する
人に相談することで、解決の糸口が見える場合もあります。自分だけで考えていても、悩みによって思考が凝り固まってしまい、最適な選択をできないことも多いです。
自分のことを理解してくれている友人や家族、上司などに相談し、客観的な意見をもらいましょう。上司の場合、職場環境や働き方の改善などで力になってくれる可能性もあります。
休暇や休職で心身を休める
長い休暇を取る、休職するなどでリフレッシュする期間をとり、英気を養うのも1つの方法です。休みを取ることで、仕事へのモチベーションが戻り、同じ職場でも新たな気持ちで働ける場合もあります。
すっきりとした精神状態で落ち着いて考えれば、退職する・薬剤師を辞めるなどどんな選択肢を取るとしても、より良い決断を下すことができるでしょう。
将来に関わる大きな判断をする際には、焦らないことが大切です。
雇用形態を変更する
身体的な負担や長時間勤務が主な要因であれば、雇用形態を変えるのも良いでしょう。時短勤務やパートに変えれば、業務時間が大幅に減り、心身の疲労軽減につながります。
「人間関係には満足しているので、辞める決心がつかない」という方には、とくにおすすめです。雇用形態だけを変更するなら、大きな環境変化をきたさずに心身の負担だけを減らすことができます。無理のない働き方ができるよう、職場と相談してみましょう。
転職する
労働環境の悪さや、やりがいの少なさが問題である場合は、転職がおすすめです。転職により環境や業務内容が理想に近づくだけでなく、給与が上がったり、心身にゆとりを持てたりすることもあります。環境や人間関係を一新するため、新たなスタートとして気持ちを切り替えやすい点もメリットです。
薬剤師の資格を無駄にしたくないという思いがあるのであれば、転職を目指してはいかがでしょうか?
転職で後悔しないために注意するポイント
転職をする場合、焦って選択すると失敗してしまいます。「どこでもいいからすぐに転職したい」と決めてしまう方もいますが、転職は計画的にすべきです。後悔のない転職をするため、注意すべきポイントを4つ挙げますので、参考にしてください。
● 転職理由を明らかにしておく
● 条件に優先順位をつける
● 自分の強みを活かせる職場を選ぶ
● 転職エージェントを活用する
転職理由を明らかにしておく
現在の職場を辞めようと決めた理由について、しっかり把握する必要があります。次にどのような職場を選ぶべきなのか、判断する材料になるためです。
ただ「嫌になったから」だけでなく、何がつらいのか、何が原因になっているのかを明らかにしましょう。うまく言語化できない場合は、友人や家族など、自分のことを理解してくれる人と話しながら掘り下げることをおすすめします。
条件に優先順位をつける
転職理由が明らかになったら、求める条件も自然と出てきます。複数ある条件のうち、絶対に譲れないもの、できれば叶えたいものなど、優先順位をつけましょう。
すべての条件を兼ね備えた職場というものは、なかなか見つかりません。数ある求人から応募先を絞るため、ミスマッチを防いで長く勤められる職場を探すために、優先順位をつけることが大切です。
自分の強みを生かせる職場を選ぶ
避けたい条件がないことも重要ですが、ポジティブな気持ちで働くためには、自分の強みが生かせるという点も重視しましょう。
調剤が早い、がん治療の知識がある、服薬指導が得意といった薬剤師業務に関連するものから、クレーム対応が苦にならない、力仕事が得意など、あらゆることが強みになり得ます。
やりたいことがない場合や、希望がわからない場合には、強みから職場を選ぶのもおすすめです。
転職エージェントを活用する
薬剤師の転職は、ハローワークで相談する、薬剤師会の求人情報を見る、自分で各医療機関のホームページから求人を探すなどさまざまな方法がありますが、転職エージェントの活用も有効です。
転職エージェントは、職場の雰囲気や実情も把握しているので、転職希望者との面談を通じてよりマッチする職場を選ぶ手助けをしてくれます。自分の強みがわからない方、どんな職場を選べば良いかわからない方も、アドバイスを受けられるため、後悔の少ない転職ができるでしょう。
薬剤師を辞めて違う仕事がしたい人によくある悩み
転職を考えたきっかけはさまざまあると思いますが、実際に仕事を辞めるのは簡単なことではありません。一度職場に不満を抱えた以上、次の職場でも同様のことが起きるのではと不安になる人もいるでしょう。
薬剤師からの転職を考える際、多くの人が次のような悩みを抱えます。
● 辞めると資格が無駄になる?
● 辞めたあとの給料が心配
● 今の仕事を辞めたいのか薬剤師を辞めたいのかわからない
最後に、このような転職の不安や悩みにお答えいたします。
悩み1.辞めると資格が無駄になる?
薬剤師を辞めて、異職種・異業種に転職する場合、資格を十分に生かせないケースもあるでしょう。これまでに費やした大学費用や勉強時間を考えて、無駄になるのではと不安になってしまう人も多いようです。
薬剤師を辞めても、資格や経験がなくなるわけではありません。仕事の中で培った薬の知識やコミュニケーション能力、作業の正確さは多くの職場で求められます。
今の職場や仕事内容が自分に合わないと感じたら、転職もひとつの方法です。理想のキャリアや希望の働き方を実現できる選択肢があるならば、積極的に掴みにいきましょう。
また、薬剤師はブランクがあっても復職がしやすいといわれます。再就職を考えた場合には、再度資格や経験を生かして働くキャリアも考えられるでしょう。
悩み2.辞めたあとの給料が心配
薬剤師を辞めたいと考えたとき 、転職後の給料が心配という人は少なくありません。一般的な薬剤師の平均年収は450~550万円程度ですが、職場によって給料の相場は異なります。転職先によっては、現在より収入が下がってしまうケースもあるでしょう。
一方、転職で給料アップを実現した例 も多く見受けられます。例えば、マネジメント経験や語学スキルなど、企業が求める経験・スキルがあれば、平均よりも高水準な給料が得られる可能性があります。
しかし、年収の高い求人は非公開になっているケースが多く、一般の求人サイトではなかなか情報を得られません。
自分ひとりでは情報収集が難しい場合や、非公開求人も含めて検討したい場合は、専門の転職エージェントに依頼するのがおすすめです。
悩み3.今の職場を辞めたいのか薬剤師を辞めたいのかわからない
仕事を辞めたいと感じたとき、職場に原因があるのか、仕事内容に不満があるのかは冷静に判断する必要があります。場合によっては、転職をしない選択肢も考えられるためです。例えば、人間関係がきっかけで辞めたいと感じた場合は、現在の職場で解決できる可能性もあります。
また、転職を成功させる人の多くは、転職理由や希望条件が明らかです。まだ曖昧な状態であれば、改めて現状の不満や悩みを整理しましょう。
冷静に考えてもわからない場合は、職場見学でリアルな雰囲気を確認するのもおすすめです。あえて別の環境を経験することで、自分の意思が明確になることもあるでしょう。
薬剤師を辞めて違う仕事がしたい…薬局や医療機関以外でも活躍できる?
結論からいうと、薬局や医療機関以外でも薬剤師は活躍できます。参考までに、薬剤師の資格を取得した人がどのような職場で働いているのかを、厚生労働省の調査結果から確認してみましょう。
薬局の従事者 | 58.7% |
医療施設の従事者 | 19.1% |
介護保険施設の従事者 | 0.3% |
大学の従事者 | 1.6% |
医薬品関係企業の従事者 | 12.1% |
衛生行政機関又は保健衛生施設の従事者 | 2.1% |
その他の者 | 6.0% |
出典:令和2(2020)年医師・歯科医師・薬剤師統計の概況(厚生労働省)
意外にも、医薬品関係企業に従事している人は一定数います。また、衛生行政機関・保健衛生施設や大学、介護保険施設に勤める人も見受けられます。
それぞれの分野で、薬剤の専門知識を生かして活躍していることがわかるでしょう。
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薬剤師の資格や経験が活かせる仕事
薬剤師の資格や、これまでに培った経験が生かせる仕事は幅広く存在します。薬剤師を辞めて違う仕事に就きたいと考えた場合は、次のような仕事も検討してはいかがでしょうか。
医薬情報担当者(MR)
医薬情報担当者(MR)は、薬剤師の資格は必要ないものの、薬に関する知識が活かせる仕事です。自社の医薬品を扱うMRとして働く方法と、MRを派遣する企業に属して働く方法があります。
「医薬情報担当者」という名前のとおり、MRは医薬品そのものではなく情報を扱うことが特徴です。病院や薬局に足を運び、医師や薬剤師に薬の有用性や安全性などの情報を提供することで採用してもらえるように働きかけます。
また、情報収集も仕事のひとつです。薬の副作用や効果の程度に関する情報をまとめ、医師や薬剤師に還元します。ときには医薬品の勉強会を開くこともあります。高いコミュニケーション力に加えて、聞き手に納得してもらうプレゼン力が必要です。
一般企業の研究職
製薬会社や食品メーカー、化粧品メーカーなどで研究職として働く方法もあります。製薬会社の研究職といえば、開発職と混同されてしまうことが多くありますが、まったく別の仕事です。
研究職の場合は、新しい薬効成分を見つけたり、病気の原因を探ったりします。一方、開発職は、完成した薬を実際に人に投与して効果や副作用などを調べる仕事です。
薬剤師の知識があれば、食品メーカーでも活躍できます。食品の安全性を調べ、品質を管理する仕事は薬剤師の仕事と親和性が高いのです。化粧品メーカーでは、新しい成分を探り、自社製品が薬機法に即しているか品質管理する仕事を担当します。
治験コーディネーター(CRC)
治験コーディネーターとは、医療機関での治験をサポートする仕事です。治験開始前の書類の準備、治験に適した患者さんのスクリーニングを担います。
治験参加者に対して内容を説明し、同意を得るのも治験コーディネーターの仕事です。治験中はこまめに被験者と面談し、有害事象が起きていないか、しっかり服薬できているかなどを調べます。
治験のデータを症例報告書にまとめる文章能力も必要です。治験終了後は、治験が正しく実施されたか評価する監査があります。治験コーディネーターに薬剤師の資格は必要ありませんが、薬剤に関する深い知識があれば、より業務がスムーズに進むでしょう。
薬科大学・専門学校などの教員
薬科大学の教員として働く道もあります。ただし、博士号を求められることが多いため、大学院の博士課程を修了する必要があるでしょう。
薬学部卒業の場合、大学院にあらためて通うお金と時間がかかりますが、薬科大学の教員は興味のある分野をとことん追究しながら仕事につなげられるのがメリットです。
また、薬剤師として培った経験を活かし、国家試験予備校の講師や専門学校の講師として活躍する選択肢もあります。
メディカルライター
メディカルライターとは、一般人や専門職の人向けに医療情報を文章で発信する仕事です。所属する組織は幅広く、製薬会社や医薬品開発業務受託機関(CRO)に属する人もいれば、医療系出版社や医療系広告代理店に勤める人もいます。
専門知識が求められますが、必須資格はありません。医学・薬学に関する職務経験がある人や、薬剤師・医師・看護師資格を持つ人が有利になりやすいと考えられます。
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まとめ
薬剤師を辞めて違う仕事がしたいと考えたとき、幅広い選択肢が考えられます。これまでに得た資格や経験を生かせる職場も多くあります。転職の際は、将来のキャリアや希望条件に合った転職先を選びましょう。
自分ひとりでは情報収集が難しい場合や、転職に不安がある場合は、専門の転職エージェントに相談することをおすすめします。理想のキャリア・働き方を実現させたい人や、給料アップを目指したい人は、ぜひ一度ヤクジョブにご相談ください。