ウエルシアホールディングスの池野隆光会長は2025年2月期決算説明会で、ツルハホールディングスとの経営統合について言及。両社の社員が信頼し合えるようになっていくことや、良い部分を互いに学び合っていくことの重要性を強調し、「それさえできれば成功するだろうという自信は持っている」と語った。
池野氏は、これまでウエルシアHDが行ってきた統合を例に、「いずれも信頼し合って人の交流が生まれてくるようになると、一気に変わってくることを経験してきた」と指摘。「今回、これだけ大きな会社同士の統合であっても、人がお互いに信頼できるようになっていくことが最も大切」とし、「良いところをお互いに学び合って共有化していくことが重要であり、それができれば、規模が大きいからといって難しいとは考えていない。成功する自信は持っている」と話した。
また、池野氏は、日本チェーンドラッグストア協会(JACDS)が公表したドラッグストア実態調査の結果についても触れ、総売上高が10兆0307億円となったことについて「ドラッグストア業界は10兆円に到達するだろうと以前から話していたが、達成した。実に前年比109%という状況で、特にフードとビューティが成長している」と分析した。
一方で、「ウエルシアの売上成長率はここまで達していないが、これから先について十分な検討を行っている」と指摘。「今後のウエルシアをどのようにしていくのかを議論し、将来人口が減っていく中で、変化していくウエルシアになりたいということで取り組んでいる最中だ」と説明した。
その上で、「業績が好調だったり、不調だったりは何度も経験してきている。良い時も悪い時も盤石だと思ったことは一度もなく、常にドブ板の上を歩いているような気持ちで今日まで来ている」と強調。
「さらなる飛躍のため、未来に向かって取り組みを強化していくことで、5年先、10年先のウエルシアが盤石なもので地域を支える企業になることを考えて進んでいけば良いと思っている」と述べた。
2025.4.25