会長候補者に伊藤副会長-56年ぶり選挙で決定/大阪府薬剤師会

 大阪府薬剤師会は、21日に大阪市内で開催した臨時総会と通常代議員会で、会長候補者に伊藤憲一郎副会長を選任した。3期6年務めた乾英夫会長の勇退に伴い、1970年以来56年ぶりの選挙となった会長選には伊藤氏と山岡信也専務理事の二人が立候補。伊藤氏が投票総数128票の過半数となる86票を獲得し、当選した。6月の通常総会で正式決定する。

 投票前の候補者演説で伊藤氏は、これまで副会長として行政との協議や制度改正の対応、ガバナンスの整備などに携わる中で、地域医薬品提供体制構築推進事業や薬剤師生涯研修認定制度の設立に尽力してきたことを強調し、「これら二つの事業は大阪の薬局が地域で役割を果たすための大切な基盤であり、さらに育てていく必要がある」と訴えた。

 その上で、会長として▽ガバナンスと透明性を強化して信頼される薬剤師会の組織の構築▽行政や多職種との連携を強化して現場の声を制度に反映させる▽若い世代の薬剤師を育成して次世代につながる組織基盤の強化を図る――などの考えを示した。

 当選後にあいさつした伊藤氏は「これまで乾会長のもとで多くのことを学ばせてもらった。これらの経験を生かして次の世代につなげていきたい。大阪の全ての薬剤師の役割をしっかりと伝え、胸を張って地域で活躍できる環境を整えていくことが会長の責務だと思っている」と話した。

 一方、臨時総会で乾氏は地域災害薬事コーディネーターについて言及し、「128人と非常に多くの方が大阪府から委嘱された。訓練や研修会を重ねてしっかりと役割を果たしてもらいたい」と訴えた。また、緊急避妊薬販売が可能な薬局が府内で720店まで増えていることを紹介した。乾氏は「現執行部は6月まで(の任期)となるが、残り3カ月、今まで以上に緊張感を持って会員や地域の住民のために活動していく」と語った。

2026.03.25