【3党協議】OTC類似薬協議終了へ‐与党と維新の溝埋まらず

自民党、公明党、日本維新の会による社会保障に関する3党協議が23日に開かれ、維新の岩谷良平幹事長は協議後会見で、OTC類似薬の保険適用除外に関する議論は今回で終了したとの認識を示した。双方の主張が平行線のまま溝が埋まらなかったため、地域フォーミュラリの導入促進、後発品関連加算の廃止等に関する議論での合意を目指す考え。

与党側はこの日の協議で、OTC類似薬の保険適用除外に対する現時点の考えを示した資料を示したが、岩谷氏は「ほとんど何も書かれておらず、維新の考えと隔たりがある」と批難した。
そのため、「現段階ではこれ以上議論しても進展がないとの認識で一致した。今国会の会期中ではこれ以上議論しても意味がないと申し上げ、与党側もその認識だった」とし、同議題に関する協議は合意事項がないまま打ち切りとなったとの認識を示した。

一方、自民党の田村憲久衆議院議員も協議後に会見し、「こちらの考えを示し、今すぐ(保険適用除外を)やることは無理と回答した。維新は医師にかからず患者自ら判断するのがセルフメディケーションと言っているが、医師の診察にかかることが基本であり、考え方が異なる」と述べた。

2025.5.28