ネオクリティケア破産余波‐2社の一部製品も出荷停止

 ネオクリティケア製薬の破産手続き開始により、製品を出荷停止にする企業が広がっている。高田製薬のほか、T's製薬(旧武田テバ薬品)、太陽ファルマの一部製品も出荷停止となった。出荷再開時期は未定。

 10日にT's製薬は、4製品の製造が困難になったため、在庫消尽後に出荷停止にすると医療関係者に伝えた。対象は、▽アリナミンF25注、同F50注、同F100注▽ビタシミン注射液100mg、同500mg▽メタボリン注射液50mg▽メタボリンG注射液10mg、同20mg。
 11日には、出荷停止予定の「アリナミンF注」3規格の影響で「アリナミンF5注」「同F10注」の2規格が限定出荷となった。
 太陽ファルマは11日、予定していた納品が困難になったとして、▽メキシチール点滴静注125mg▽ピドキサール注10mg、同30mgを限定出荷にし、在庫消尽後、出荷停止にすると医療関係者に伝えた。

 各品目の在庫消尽のメドとして、メキシチールは12月、ピドキサールの30mgは10月、同10mgは来年1月。
 12日、ニプロは他社の出荷停止の影響による需要増に応えられない恐れがあるため、3製品を限定出荷にした。対象は▽ドパミン塩酸塩点滴静注100mg「NP」▽ハルトマン輸液「NP」(同輸液pH8は通常出荷)▽ブチルスコポラミン臭化物注20mg「NP」

2025.9.17