次期会頭に原氏内定‐大阪で代議員総会開く/日本薬学会

 日本薬学会は26日、吹田市で代議員総会を開き、2026年度の役員改選で、27~28年度の次期会頭含みの副会頭に原俊太郎氏(昭和医科大学薬学部教授)が就任することを承認した。また、任期1年の新たな副会頭として、来年3月に八王子市で開かれる第147年会の組織委員長を務める袴田秀樹氏(東京薬科大学教授)を選出した。

 26年度は、会頭を石井伊都子氏(千葉大学病院教授・薬剤部長)、副会頭を原氏、二木史朗氏(京都大学化学研究所教授)、袴田氏の3人が務める。

 代議員総会であいさつした石井氏は、事業の重点事項として「研究や教育のハブ機能を高め、領域を横断した知の結晶化をしたい」と説明。若手・次世代の育成と多様性の推進も柱の一つに掲げ、「年会や支部会等を通して、ジュニア会員や学生会員の発表の機会を拡充すると共に、彼らが将来、多様性に富んだ人材として活躍できるような連携を図りたい」と語った。

 総会では定款を変更し、従来の顧問に加えてシニアアドバイザーという役職の新設を決めたほか、事業年度期間の変更も決議した。従来は2月1日から翌年1月末までだった事業年度を1月1日から12月末までに変更する。過渡期として26年度は2月1日から12月末までの11カ月で運用する。

 総会では、決議済みの報告事項として26年度の事業計画や予算が示された。26年度は引き続き、▽学術研究・教育活動の推進▽学会情報の配信▽他機関との交流協力とグローバル化の推進▽学会基盤の整備・確立――を柱として事業を展開する。

 26年度予算の収入は8億9935万円、支出は8億8607万円。各種税金の支払い後、116万円の黒字になると見込む。近年、テナント退去によって長井記念館の賃貸料収入は減少していたが、26年度の同収入は25年度決算比3895万円増の4億8211万円を見込む。将来への投資として、長井記念館の修繕費は増加する。事業年度期間の変更を受け、26年度予算は補正する。

2026.03.30