厚生労働省は、19日から医療機関・薬局で順次スマートフォンでマイナ保険証によるオンライン資格確認が開始されたことを受け、関係団体に医療機関や薬局においてスマホを利用する患者に対応する際の留意事項を事務連絡で示した。患者が医療機関に行く前にスマホが利用可能かを確認できるよう厚労省ホームページでスマホのマイナ保険証対応医療機関・薬局のリストを掲載する方針だ。
マイナンバーカードの電子証明書が搭載されたスマホの読み取りを行うことにより、環境が整った医療機関や薬局では、実物のマイナンバーカードだけでなくスマホを通じたオンライン資格確認を行えるようになり、スマホでも保険診療が受けられる。実物のマイナンバーカードを読み取ることなくマイナポータルへのログインを簡単に行えるようになり、過去の医療情報の把握や管理が容易になるメリットもある。
マイナ保険証として利用されたスマホの読み取りには、顔認証付きカードリーダーに対応した汎用カードリーダーの購入が必要。対象機種の購入に当たってはアマゾンビジネスの専用サイトから医療機関向けに発行されたクーポンを利用して購入することで、申請手続きなく購入金額の2分の1の補助が受けられる。
また、厚労省は患者がスマホでのマイナ保険証の利用に対応していることが分かる目印としてステッカーの掲示を要請した。患者が医療機関に行く前にスマホが利用可能かを確認できるよう、厚労省ホームページでスマホのマイナ保険証対応医療機関・薬局のリストを掲載する。