日本薬剤師会は、薬局業務におけるカスタマーハラスメント発生時の対応事例にかかるアンケート調査を実施する。会員薬局を対象に、昨年3月から約1年間に薬局業務でカスタマーハラスメント行為が発生し、調剤の対応が困難だった事例を集める。薬局でのカスハラ事例をまとめ、調剤の求めに対する適切なあり方について検討する。
カスハラ事例が日々増加する中、薬剤師法では「調剤に従事する薬剤師は調剤の求めがあった場合には、正当な理由がなければこれを拒んではいけない」とする薬剤師の応召義務を定めている。そこで日薬は、調剤の求めに対する適切なあり方を検討するため、カスハラの現状調査を行う。
調査を踏まえ、医療提供体制の変化や薬剤師の働き方改革といった観点から検討を行うと共に、厚労省との協議など必要な対応を進める。16日までにウェブフォームに回答してもらうとしている。
日薬は、カスハラ対策として会員薬局向けにカスハラ防止啓発ポスターを配布し、薬局内に掲示してもらうよう周知。アンケート調査はそれに続く取り組みとなる。
2025.3.7