経済産業省は15日、2024年度補正予算事業「再生・細胞医療・遺伝子治療製造設備投資支援事業費補助金」の対象に13件を採択したと発表した。4年間で総額383億円を充て、他家iPS細胞製品の大規模工業化を可能にするCDMO事業の設備費用等を支援する。
今回採択されたのは、医薬品・再生医療等製品に関する製造管理・品質管理基準(GMP/GCTP)準拠の製造経験があり、さらなる製造拠点等を計画する企業を対象とした「通常枠」に、S-RACMO、サイトファクト、JCRファーマ、ジャパン・ティッシュエンジニアリング、ニコン・セル・イノベーション、ミナリスアドバンストセラピーズの6社。
GMP/GCTP準拠の製造経験はないが製造に必要な特許等を持ち、製造拠点整備等を計画する「新技術導入促進枠」としてIDファーマ、アイ・ピース、アステラス製薬、クオリプス、太陽ファルマテック、ヘリオス、ポル・メド・テックの7社の事業が採択された。
同事業は、再生・細胞医療・遺伝子治療製品を受託製造する拠点を整備すると共に、製品の次世代製造に必要な自動化装置や品質管理システムの導入を促すことや、国内で不足する製造人材の育成支援を目的としている。対象施設で使用する設備機械装置の購入費用や研修にかかる費用等を補助する。支援の成果として国内の創薬シーズについて効率的・安定的な製造プロセス開発を促し、創薬力強化を狙う。
4月から約1カ月間募集した結果、一定要件を満たしたこれら13社の事業が採択された。
2025.7.18