NPhA 三木田会長「前向きに捉えていきたい」‐日薬のアクションリスト

日本保険薬局協会(NPhA)の三木田慎也会長は10日の定例会見で、日本薬剤師会が現在策定中の「地域医薬品提供体制強化のためのアクションリスト」に言及。「地域でのニーズに応えるもので、前向きに捉えていきたい」と協力する意向を語った。日薬からアクションリストに関する説明を受け、「今後中身を精査し、意見があれば日薬に伝えていきたい」と語った。

三木田氏は、薬局数が都市部に集中し、偏在が生じているとの問題に対して「都市部に人が集中していることは医療ニーズが多くなるということだと思うが、離島など手が回っていない地域が課題だ。それでもある程度は解消は可能ではないかと思っている」と述べ、薬剤師会との連携を通じて課題解消に向けた取り組みを進めていく考えを示した。

東京薬科大学薬学部薬学科社会薬学教育センター生命・医療倫理学研究室の櫻井浩子教授らが開発を進めている全国の保険薬局、ドラッグストアに勤務する薬剤師を対象とした「獣医療における薬学研修プログラム」への協力に対しては、ワーキンググループを立ち上げ、NPhA薬局機能創造委員会からメンバーをワーキンググループに派遣する。

石井僚特任部長は、「東薬大が動物薬の調剤に関わる薬剤師向けのeラーニング資材を作成するということで、現場に近い薬剤師に意見を聞きたいと構成員を出している。共同で作成し、完成後には会員に案内するために関わっている」と述べた。作成したeラーニングシステムの活用については「今後協議を進め、決まった段階で発表したい」と語った。

2025.7.14