企業訪問レポート株式会社アビック

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「人を元気にする薬局」 
- 薬剤師の想いが機能する会社 -

株式会社アビック

株式会社アビック

その地域に根付く薬局だから、患者さまを大切にできるんです!!

「私の薬局」「私の薬剤師」と患者さまに思っていただけることを合言葉に、薬局運営を行っておられる株式会社アビック。社長さまを始め、社員全員で大事にしていることは、「患者さまを大切にすること」。
業務の一つ一つから店舗展開まで、地域のため患者さまのために何ができるだろうか、それを考えながらアビック薬局は運営されていらっしゃいます。
「実践すること(activity)」「信念を持つこと(belief)」「自ら考えて進む、自立性(independence)」「業務や取組みに対する創意工夫(creativity)」、それら英語の頭文字をとったものが、社名の由来です。

本社所在地 東京都東久留米市幸町4-2-1
業種 調剤薬局
事業所運営エリア 埼玉県、東京都、岐阜県、大阪府
Interview
地域に根付いた薬局運営の魅力を、人事の責任者でいらっしゃいます湯谷様にインタビューをさせていただきました。

人事インタビュー

清瀬元町店のOTCコーナー。

清瀬元町店のOTCコーナー。
地域の方に来ていただけるように、色んな工夫が店舗に施されています。

現場を深く理解できる経営陣。

現在、人事の責任者という立場で、薬局運営に携わっておられます。
湯谷様自身、大学院をご卒業されたあと、メーカーで研究職に従事されていらっしゃいました。ご結婚、子育てをする中で、調剤薬局の業界に転向されました。
アビックでスタートされるきっかけとなったのは、社長さまとの面接だったそうです。
理念や考え方、業務への実践など、面接でお話しされる中で、この会社で仕事がしたいと感じ、アビックへの入社を決意されたそうです。

今でも、店舗で急なお休みがあれば、現場に立たれていらっしゃいます。
社長さま自身、一人で立ち上げから業務までこなされていた方なので、現場への深い理解は、社員のみなさまも安心して仕事に取り組める大きな要素となっていると思います。

経営陣のほとんどが現場を経験されている企業もそう多くありません。安心して仕事をスタートし、また続けられるアビックの特徴だと言えるでしょう。

無理な店舗展開は、決して地域のためにならない

医療機関を受診するほどではないが体調に不安のある方の相談にのれる薬局づくりを目指し、地域医療や国の医療費削減への貢献をしています。

は店舗数に捉われることなく、「求められる薬局」として、地域に根ざせる体制をとっていきたいと考えています。
処方せんを持参される方だけではなく、健康へ関心のある方や、今の症状が市販薬で対応できるかどうかの相談といった、気軽にお越しいただける薬局づくりを行って、地域に根付く強い土台を作っていきます。

アビックの地域とのコミュニケーション

薬局ができることは、処方せん通りに薬をお渡しするだけではありません。それだけでは、地域密着と言えないと考えています。処方せんを持っていなくてもお越しいただけることが、地域に貢献できる薬局の理想と言えるのではないでしょうか。
具体的に、清瀬元町店では健康に関する種々の測定ができる機材を置かせていただいています。

例えば、体組成計や骨密度計を店舗内に配置し、無料で使っていただけるようにしております。有料ですが血液検査でHbA1cや中性脂肪など生活習慣病関連の測定もさせていただいています。

子育ての経験がある立場としてなんですが、例えば子育て中のお母さんは、自分の身体よりも子どもの健康の方が大切と考えていると思います。だから、健康診断をする時間も機会も、あまりお持ちではありません。
お子さんの薬ができ上がるのを待っていただいている間、簡単な健康診断を受けられる機会があればいいなと考えて、始めた取組みです。
お母さんが健康でないと、子育ては大変ですから。

体組成計、骨密度計が置かれている「健康チェックコーナー」です。

体組成計、骨密度計が置かれている「健康チェックコーナー」です。

しっかり意見を出し合える職場の雰囲気は抜群!!

良い社員に恵まれています。会社の理念を把握して、社員全員で店舗・会社を運営していると自信を持って伝えられます。
現場でこんなことがありました。
患者さまをお待たせしてはいけないというところから『業務をできるだけ早く行うべきだ』という意見と、患者さまに間違えた薬をお渡ししていけないというところから『時間をかけて確認をしたい』という意見が出てきたんです。これは非常に難しい問題でした。
しかし、店舗運営をするのに、避けては通れない問題でもありました。どちらも疎かにできませんし、どちらかを取らなければいけないという答えは正しくありません。

店舗の全員で、その意見について話し合いました。その時は私も、参加しました。
考え方の出所は「患者さまのため」を思っているからこその意見です。だから意見が違っていても、お互い相手の言いたいことはちゃんと理解したうえで話しができているんです。
あとは、どこに仕事のウェイトをおくことが、患者さまのためにつながるか。こればかりは、これからもっと患者さまの対応をしないと、答えは出ないと思います。

良い社員に恵まれているというのは、意見が違っても、何よりも患者さまのためを思って仕事をしてもらっている職場ということなんです。だからみんなで話し合える環境ですし、みんなで解決できる環境なんです。
職場のみんなが、同じ方を向いて仕事ができている証だと思っています。

当社では経験の豊富さだけで、採用の判断はしていません。
緊張して言葉を上手に伝えられない面接だってありました。そんな時は、時間がかかってもリラックスできる状態でお話しできるようにさせていただいていますので、緊張しても焦らず、伝えたいことを伝えていただければと思っています。

アビックの薬剤師として、言われたことをやるだけの薬剤師にはなってほしくないと思っています。
自分の考えや信念をもった仕事をしていただきたいと考えています。
会社の理念さえわかっていただければ、あとは自分が目指したい薬剤師像に向かって頑張っていってほしいですね。

お店の左手奥にあるキッズルーム。

お店の左手奥にあるキッズルーム。お子様連れの患者さまに配慮された施設です♪

考えていることを伝えるために…。

薬剤師の中には、コミュニケーションの取り方が上手な方もたくさんいらっしゃるんですが、自分の考えを相手に伝えたり、表現したりするのが苦手な方もいらっしゃいます。
仕事をする中で、いろいろな気づきやアイデアがあると思います。みんなが思っていることかもしれない、誰も言わないから恥ずかしいと思って、せっかく気づいたことやひらめいた事を自分の中に抱え込んでいれば、患者さまの健康を預かる大切な役割を果たす職能として、「もったいないな」と思います。

最近、全社員に「企業理念と信条」を書いたクレドを作り、1枚ずつ渡しました。毎朝、朝礼時に音読することで自分たちの業務は「患者さまの命を預かる重要な仕事」だということを心に刻んでいます。業務に没頭していると、つい忘れがちになってしまいますので。

大切なことを確認し合いながら、もっと職場で気づくことをみんなで共有していきたいと考えています。そのためのクレドでもあるのです。
週に1回、自分の行動の中で良かったなと思えること、失敗したかもと思える事を発表しています。それを出し合う事で、医療人としてお互いを高めあうようにしています。

マンツーマンの体制で教育を行える「指導社員制度」

新卒は1年の研修プログラムを組んで、1年を通して現場の業務を一通り覚えていただける内容となっております。また、中途で未経験の場合は、まず面対応薬局に配属させていただき、業務を一つずつ覚えていただきます。
新卒、中途両方に、指導する薬剤師を1名つけて、マンツーマンの体制で教育を行える「指導社員制度」を実施しています。

途中、一定の期間でスキルチェックを行います。
本人、指導者、管理薬剤師がそれぞれ仕事を評価して、できる事と足りないことをすり合わせ、習熟度によって段階を上げていきます。
未経験でも社会人経験がある方であれば、早ければ3ヶ月で業務の一通りはできるようになったケースもありますよ。
また、他店舗への応援や、異動になっても、調剤業務の内規を店舗それぞれで持たせていて、業務のフローチャートを確認しながら仕事を進められます。

まずは勉強できる環境ですね。店舗でのメーカーさんの勉強会は、店舗で扱うお薬が違うので、店舗にまかせています。
他は、臨床の講義を会社全体で開催している勉強会があります。特に学生では臨床に立ち会える時間が少ないと思いますし、ベテランの薬剤師も学びたいことだと思います。
具体的には、薬剤師の外部講師をお呼びして、処方設計などの講義をお願いしています。
同じ薬剤師なので、悩みや疑問も分かってもらいやすく、言葉も実務で使っておりますので講義を受ける立場でも、「?」は出ません。私も参加させてもらっています(笑)。

何よりも大切なことかも知れませんが、退屈しないんです。大事にしたいこと、学びたいことの本質はみなさん同じなんだなと思いました。

Message

『あると嬉しい休暇取得の体制♪』

休暇は、何人も同じ時期に重ならない限りは、本人の希望で取得できます。
店舗応援もしているので、しっかり仕事をして、しっかり休みをとっていただきたいと思っています。うまくシフト調整をして、土日を使って1週間の夏期休暇も取れますから、海外旅行に行く社員もいますよ。

あと、産休育休に入っても皆さん復職していただいています。

現場インタビュー

入社4年目の管理薬剤師:片山様
入社4年目の管理薬剤師:片山様

管理薬剤師業務のイロハを習得中です。新卒から頑張っていらっしゃる片山様に、現場での働きぶりをうかがいました。

アビック薬局 清瀬元町店

清瀬駅から徒歩3分の距離にある薬局です。多くの医療機関から、処方せんを応需し多科目に対応されています。
お子さま連れでも安心して待ち時間を過ごしていただきたいとの想いで、キッズルームを完備。

前述もしているように、処方せんがなくてもお越しいただける工夫をされており、OTCをはじめ、健康関連の測定器を設置し、生活習慣病関連の血液検査ができる機材をそろえています。
今回は店舗の取材と、隣の店舗でご活躍されている管理薬剤師の片山様にインタビューをさせていただきました。

「患者さまのため」を実践します

大学を卒業と同時に、自立しようと考えていたので、実家のある千葉から離れた職場でも問題なく候補にできました。
アビックに出会ったのは会社説明会で、その頃一番気にかけていたことは「地域密着型」で展開している会社で働きたいということでした。

候補として3~4社を考えていましたが、面接時のエネルギッシュさと、実際に薬局見学をした際の雰囲気が決め手になって、今の会社の内定を受けました。
実際に勤務する中で分かったことがあるんですが、会社全体の意識とも言えるんですが、アビックでは「患者さまが何を望んでいるのか」を考えながら業務を行います。店舗によって科目も医療機関も違いますし、当然ながら患者さまも違います。

業務では患者さまと必ず接する機会がありますので、患者さまの「ニーズ」というものを考えなければいけません。
医療人として仕事をしたいと考えている方であれば、「患者さま第一」を実現したいと思っているはずです。
これは、社長が現場に入っていらっしゃった頃から変わらない考え方だと思います。『社員の全員が、患者さまのためを考えて業務を実践している』この点が、実務を通して私が感じているアビックらしさと言えるでしょうね。

在宅業務に携わった感想は?

2年目から在宅に参加させていただきました。
決まった曜日・時間にお伺いするのですが、緊急にこちらから訪問するケースもあります。また、時間があったら立ち寄ったりします。
それはイレギュラーな対応ではなく、患者さまが必要としている、そう感じているからこそできることだと思います。
「患者さまのため」をより強く実感した業務でもありました。

言葉遣いを大切に…

医療業界ではよく言われる「コミュニケーション力」にも繋がりますが、言葉遣いを大切にするということを心がけております。
調剤薬局で仕事をしながら、最初の1・2年目は患者さまの対応という印象が強かったです。そして、3年目に入った頃から、顔なじみの患者さまも増えますので、コミュニケーションを取れるようになってきたと思います。

いつも懇意にさせていただいている患者さまでも、不快に思ってもらいたくないですし、失礼のないように言葉遣いには気をつけています。
「この患者さまはここを気にされているんだろうな」とか、「薬の名前を伝えるトーン」など、ケースは様々ですが、一つ一つを丁寧に気づかっていきたいですね。

入社4年目、管理薬剤師へ!!

今年から管理薬剤師業務をさせていただいております。難しいポジションの仕事だと、改めて気づかされました。
現在はサポートしてもらいながら、管薬をしているんですが、一番難しいのは「現場での判断」です。「これは本社に聞くべきか」「自分で判断するのが正しいのか」、この線引きは今の大きな課題ですね。管理薬剤師を経験された方であれば、同じように感じた事があるのではないでしょうか。

とにかく、いろいろなケースを実際に体験することが学びの第一歩です。まずは一人前になれるように、たくさんのアドバイスをもらいながら頑張っていきます!!

指導社員制度に感謝!!

当社では新人の頃に、専属のトレーナーが付いてくれます。先輩社員が1名、新人に付きっきりで業務や知識のイロハから教えてくれる制度です。私も指導して下さった先輩には、すごく感謝しています。
この制度自体の良いところは、1ヶ月に1回の業務や知識習得のチェックを指導薬剤師、管理薬剤師と共に行えること。
出来ている、出来ていないという、認識のギャップがないようにします。新人が不足していることに気づかないままの状態は決してありませんので、一つひとつの業務に自信が持てます。
そして、聞きづらくないこと(笑)。教える側と教わる側の間に自然と信頼関係がうまれ、安心して質問できたので、理解することに困りませんでした。

Message

『私のアビック自慢!!』

皆さん「元気」な方ばかりです。前向きに仕事ができる環境、というのが一番の自慢ですね!!
店舗間の連携もスムーズで、店舗同士の仲が良い会社です。社内合同での勉強会で、年に何回か顔を合わせる機会もありますから社員全員が近しく感じますね。

仕事の面では、「患者さまのことを会社全体で考える」そんな仕事ができます。例えば、薬局にない薬が処方せんに書かれている場合、必ずそろえるようにしています。ないからと言って、断ることはしません。患者さまの信頼にも繋がることですが、小さな事でも患者さまのためになることであれば、真剣に考えて良い職場なんです。

そして清瀬店でも力をいれている、患者さまへの健康の情報提供です。
処方せんがなければ薬局に来ていただく機会はなかなか得られませんが、地域の方に訪れていただける環境は、スタッフ間の協力なしでは実現できません。
地域の皆さまに来ていただける工夫をしながら、薬局としてもモチベーション高く業務に携われると思います。

クラシスからの視点

クラシスからの視点

薬剤師としての成長が楽しめる職場!!

技能や知識を身につけるだけでなく、いかにアウトプットするかを考えて、会社全体で調剤事業を運営されていらっしゃいます。
地域密着、患者さま目線、どの薬局でも耳にする言葉ですが、アビックにはそれを実践できる環境がありました。これは、薬剤師の意識はもちろんのこと、会社が目指す、地域との関わり方を大切にするという考え方があるからこそ、社員の皆さまに共感を得られているのだと思います。

片山様のインタビューを通じて、感じたことですが、楽しく働ける職場です。
地域とのつながりや、近隣の薬局との関係も大切に考え、患者さま目線で業務を実践したいという方には、日々の業務と成長を楽しめる現場だと思います。

取材日:2012年11月29日

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