
08.07.30
【薬剤師関連ニュース】バイタルサインや採血など新たな業務展開で協議 −理事会開く 日本病院薬剤師会 (薬事日報 2008年7月30日)
【「基本的に賛成」を確認−要件やモデル事業が課題】
日本病院薬剤師会は26日、都内で2008年度第3回理事会を開き、バイタルサインなど薬剤師による新たな業務展開について、公式な会議の場で初めて日病薬としての統一スタンスを協議した。執行部らは基本姿勢として新たな業務展開に賛成を示し、反対意見はなかった。一方で、全ての薬剤師がバイタルサインや採血を行えるのではなく、一定の要件を満たした薬剤師がこれらの業務を行うことができるようにすべきなどとされた。 会議では、堀内龍也会長が就任して以来一貫して提唱している、バイタルサインなどをはじめとする新たな業務展開について、日病薬として組織的にバックアップしていくかどうかが議論された。 議論では山田勝士副会長や、神谷晃、土屋文人、林昌洋各常務理事らが揃って、バイタルサインや採血などの新たな業務展開を目指すことに関して「基本的に賛成」との意志を表明した。 神谷氏は、「薬剤師は患者の身体に触れないとすることは間違いということを、学生のうちから教育する必要がある。実際問題として、既にやっているところもある。ただし、新たな業務に着手することで薬剤師の専権事項が削られるようなことがあっては問題だ。専権事項をきちんと守った上で、業務を拡大する方向に持っていくべき」とした。
土屋氏は、「TDMを例に取ると、業務を全うしようとしても薬剤師は採血ができないため、他職種に依頼しなくてはならない。他職種の手を借りなくては自らの職能を全うできないのはおかしい」とコメント。その上で「全ての薬剤師がバイタルサインや採血を行えるということではなく、一定の要件を満たした人という表現にすべき。そうでなくては、薬剤師の中からも反対が出るだろう」との認識を示した。山田氏は、「広めていくには、モデル事業の構築など、何らかの方策が必要だろう」との見方を示した。
長期実務実習費では、各病院長に対し、日病薬の見解を示した実務実習受け入れへの協力に関する文書で提出する。 文書では、「出身の地元に戻って11週間実習を受ける“ふるさと実習”と、いくつかの病院が連携して行う“グループ実習”が実習成功の鍵を握っている」とした上で、費用に関しては薬学教育協議会の実務実習推進委員会では合意に至らなかったと明記。その上で、費用は均一である必要はなく、日病薬としては11週間27万円では不十分と考えていると記した。 また実習受け入れに当たっては、▽倫理面を含めて質の高い実習を行うこと▽他の医療従事者や患者とコミュニケーションをできる体制の整備▽実務実習に必要なスペースの確保――など、体制整備を求めた。 このほか理事会では、▽妊婦・授乳婦専門薬剤師▽HIV感染症専門薬剤師――の認定申請案が示された。妊婦・授乳婦ではその性質上、相談外来を開設している設備でカウンセリングの実技研修を行うことなど、特徴的な認定申請要件が求められるものとなっている。また、今年度「がん薬物療法認定薬剤師試験結果」が報告された。87人が受験し、60人が合格した(合格率69%)
(薬事日報 2008年7月30日)
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