
08.07.14
【薬剤師関連ニュース】後発品APの進捗状況−07年度目標ほぼ達成 厚生労働省医政局経済課 (薬事日報 2008年7月14日)
厚生労働省医政局経済課は9日、2011年までに後発医薬品のシェアを30%(数量ベース)以上に引き上げる政府目標を達成するため、同省が昨年10月に策定した「後発医薬品の安心使用促進アクションプログラム」(AP)の進捗状況を発表した。卸への翌日配送体制の構築など、07年度末までに達成すべき体制整備目標はほぼ達成した。
【社内在庫・情報提供は良好】
APは、後発品の普及で課題となっていた安定供給、品質確保、情報提供について医療現場の声も反映させ、整備すべき体制の目標を定め、計画的に各種課題の解決を図っていくもの。
安定供給では、卸業者への翌日までの配送100%、社内在庫、流通在庫各1カ月以上の確保などを求めていたが,既に現時点で達成されていた。特に社内在庫は平均が2・72カ月と、目標の「1カ月以上」を大幅に上回った。
一方、卸業者に在庫がない場合の即日配送は、08年度末までに75%の目標に対し達成は55%。また、09年度末までに品切れ品目ゼロという目標については、9社37件の品切れ品目が発生していた。
品質確保では、メーカー各社がロットごとの製品試験の情報提供体制を確立するという目標で、全品目において情報提供が可能となっていた。
情報提供では、昨年末を期限とし、添付文書を充実させるための改訂を実施する目標に対し、12月末時点では99・6%が実施、1月中には完了していた。
このほかメーカー各社は、添付文書改訂を医療関係者へ知らせる文書を、改訂後ほぼ1カ月以内に配布しており、添付文書や生物学的同等試験、溶出試験など各種データの情報提供体制も,概ね確保していることが明らかになった。
【GE薬協、12年度に向け一層努力−シェア拡大策、順調に推移】
一方、日本ジェネリック製薬協会は9日、厚生労働省の「後発医薬品の安心使用促進アクションプログラム」に盛り込まれた「ジェネリック(GE)業界が取り組むべき課題」に関し、2007年度末現在の会員の対応状況を調査した結果を公表した。会見した長野健一理事長は、07年度末までに達成するとした項目については、全て目標を達成したとしており、今後ともGE薬協会員企業に対し、定期的に調査するなどして、GE薬の信頼性確保に努めていく考えを示した。
回答は40社全社から得られたが、▽安定供給▽品質確保▽情報提供――の面で、07年度末には達成するとしていた項目はクリアしていた。
また、安定供給の面では、卸に在庫がない場合の即日配送は08年度末75%達成という目標を掲げているが、これについては07年度では161件中88件(55%)であり、GE薬協では、08年度末の目標達成のため、引き続き努力していく方針。
「品切れ品目ゼロ」は09年度末までの目標となっているが、07年度末の実績は40社中9社37品目(調査期間中の累積)の品切れ品目があった。GE薬協では、達成に向けさらに努力する考えだ。
11年度末までに対応が必要な「全規格揃え」は、31社(残り9社は対応済み)が625規格について提出した計画書に基づき、11年度までの薬価収載、製造販売開始に向け作業中であることも分かった。
また、GE薬の数量シェア拡大への対応(各メーカーの供給能力増強計画の明示)について、今回のアンケート調査では、08年度に21社、09年度に22社と、約半数の会員会社が生産設備やラインの増設を計画。工場・生産棟の新設(増設)が12年度までに10施設に及ぶことが明らかとなった。
さらに、06年度実績数量に対する12年度の供給能力は内服薬4・0倍、注射薬2・5倍、外用剤5・0倍となる見通しであり、GE薬協では今回の調査結果から、供給能力増強計画を遂行すれば、シェア30%の目標達成は十分可能だとしている。
長野理事長は会見で、今後もこうした調査を定期的に行う考えを表明。また、こうした信頼性向上に関する取り組みについて、会員が一致団結して取り組む必要があるとし、引き続きGE薬協としても積極的な対応を行う考えを示した。さらに長野理事長は、目標が守られていない部分については、必要に応じて、改善の要請や助言等を行っていくと話した。
(薬事日報 2008年7月14日)
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