
08.05.21
【薬剤師関連ニュース】理事長に望月氏を再任−実習費用の設定が 重要課題 薬学教育協議会 (薬事日報 2008年5月21日)
薬学教育協議会は17日、都内で総会〔写真〕と臨時理事会を開き、任期満了に伴う役員改選で、望月正隆理事長(東京理科大学薬学部教授)を再任した。2006年に始まった薬学教育6年制の下で,薬学生の長期実務実習が10年から始まることから、大学が病院・薬局に支払う実習費用の標準額の設定など,長期実務実習の実施環境の整備が最重要課題となる。 再任された望月理事長はあいさつで、「これから薬学教育は、4年制も6年制も大事なところにさしかかる。特に実務実習では、実習費用の問題が非常に大きい」と述べ、長期実務実習の環境整備に全力を傾けることを表明し、加盟者に協力を求めた。実習費用の標準額については総会で、全国薬科大学長・薬学部長会議など関係会議・団体と協議した上で、6月にも開催される予定の「新薬剤師養成問題懇談会」(新6者懇)に報告したい意向を示した。 承認された08年度事業計画も、長期実務実習の実施環境整備が柱。引き続き、薬学生の実習受け入れ先を調整している地区調整機構が実習受け入れ病院・薬局の確保を進めるほか、学生の実習先への割り振りに関するシミュレーションを行う。この作業は12月までに完了させる。 また、文部科学省が実習体制を把握するため,来年6月までに大学に提出を求めている実習施設の概要については、大学に代わって地区調整機構が概要資料を作成し、来年3月までに完了させる。文科省によると、実習施設の概要には、過去の実習受け入れ実績と受け入れ予定数、実習指導者などの記載を求めている。 総会では、事業計画のほか1億5369万円からなる予算、07年度の決算、事業報告が承認された。そのほか,今年4月に開設された鈴鹿医療科学大学薬学部(三重県鈴鹿市)と立命館大学薬学部(滋賀県草津市)の加盟も承認。これで加盟は74大学となった。
【薬局の実務実習実施、07年度は学生の半数】 また同協議会がまとめた、昨年3月と9月に卒業した学生を対象に行った実務実習実施状況の調査から、病院実習はほとんどの薬学生が参加しているのに対し、薬局実習には薬学生の半数程度しか参加していないことが分かった。 同協議会の百瀬和享事務局長(昭和大学名誉教授)は、実習施設不足ではなく、大学側が病院実習だけでよいと判断したり、カリキュラムに余裕がないことが原因とし、6年制下では薬局の長期実務実習が義務化されることから「今から経験を積んでおいてほしいところなのに,残念な結果」と述べ、大学側に取り組みを求めている。 調査によると、薬局実習参加者は延べ4890人。以前は4000人を切っていたことから,増えてきてはいるが、一学年の在籍者数を9000人程度とすると、半数強となる。 参加理由の内訳を見ると、カリキュラム上「必修」のためだったのは3219人、「選択」して参加したのは1358人だった。最も多いのは2週間実習で3409人(必修2168人、選択1169人) 一方、病院実務実習の参加者は延べ8893人で、ほとんどの学生が参加している計算になる。 カリキュラム上「必修」のため参加したのは7605人に上り、「選択」して参加した1179人だった。最も多いのは4週間実習の6922人(必修5769人、選択1104人)
(薬事日報 2008年5月21日)
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