
08.04.09
【薬剤師関連ニュース】薬剤師国家試験、合格者“1万人時代”へ−合格率は 前回並みの76% 厚生労働省 (薬事日報 2008年4月9日)
厚生労働省は3日、「第93回薬剤師国家試験」の合格者を発表した。受験者数1万3773人(前回1万2112人)に対し合格者数は1万0487人(前回9154人)。合格率は昨年とほぼ同水準の76・14%(75・58%)、新卒者の合格率も86・30%(85・60%)で前年並みだったが、合格者数が初めて1万人を突破した。厚労省は、「受験者が増えたという要素もあるが、合格者が1万人を突破したことは特筆すべきこと」と話している。最も合格率が高かったのは、新設の広島国際大学で94・16%。合格率が9割を超えたのは、同校を含め摂南大学、神戸薬科大学、九州保健福祉大学、帝京平成大学の5校で昨年より3校増えた。
【最高は新設の広島国際大】 試験は3月8、9の両日、東京、大阪、愛知など全国8カ所で実施された。1万5565人の出願者がいたが、受験者は1万3773人で、出願者の約1割に当たる1792人が未受験だった。 また、2004年に薬学部が設置された、▽青森大学▽日本薬科大学▽城西国際大学▽千葉科学大学▽帝京平成大学▽武蔵野大学▽広島国際大学――の7校が初めて卒業生を輩出した関係もあり、受験者は前年より1661人増加した。
合格者数を男女別に見ると、男性が受験者6141人に対し、合格者は4435人で合格率は72・22%(70・58%)、女性が受験者7632人に対し6052人で、79・30%(79・46%)だった。前回と比べると、男性が1・64ポイントとわずかに上昇したが、女性は同水準にとどまった。
「新卒」「その他」の区分で合格率を見ると、新卒受験者数1万0025人のうち、合格者は8652人で、合格率は86・30%(85・60%)。既卒者などその他は、3748人に対し1835人で、合格率は48・96%(49・05%)だった。 大学の設置主体別では、国立が受験者1653人に対し合格者が1191人で合格率は72・05%(69・16%)。公立が490人に対し373人で76・12%(74・33%)。私立が1万1615人に対し8920人で76・80%(76・72%)であった。例年通り、私立大学優勢の傾向が続いているが、国立大学の合格率が70%を超えるなど、国公立との差が縮小していることがうかがえる。 大学別の比較では、合格率が高かったのは、[1]広島国際大学(94・16%)[2]神戸薬科大学(91・41%)[3]摂南大学(91・15%)[4]帝京平成大学(90・70%)[5]九州保健福祉大学(90・00%)――であり、上位は私立大学が独占した。 合格率が低かった大学は、[1]第一薬科大学(32・60%)[2]日本薬科大学(51・65%)[3]東北大学(56・80%)[4]京都大学(64・19%)[5]大阪大学(67・18%)――と続く。例年通り国立大学が多くを占めた。
なお、厚労省は合格者発表と合わせ、国家試験の合格基準と正答も公表し、ホームページに掲載した。配点は1問2点で480点満点だが、▽問題の難易度を補正し、計算して得た総得点312点(65%)に対応する実際の総得点(試験ごとに異なる)以上の得点者▽各科目の得点が全て35%以上――という二つの条件を満たした者を合格とした。 また、基礎薬学の問19、医療薬学の問198で不適切な記載があり、正解となる選択肢がなかったため、全員を正解とした。
(薬事日報 2008年4月9日)
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