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08.02.27

【薬剤師関連ニュース】役員選挙、新会長に児玉氏−“改革路線”で
組織力強化 日本薬剤師会 (薬事日報 2008年2月27日)

 「現職の正副会長一騎打ち」となった日本薬剤師会会長選挙は、副会長の児玉孝氏(60歳、大阪府・開局)が90票、会長の中西敏夫氏(71歳、愛知県・開局)が58票と、30票余の差をつけ児玉氏が当選した。一方、5人の枠に8人が立候補し、大混戦となった次期副会長には新人の土屋文人氏(125票、56歳)がトップ当選。現職では山本信夫(117票、57歳)、寺脇康文(83票、60歳)の両氏、新人の前田泰則(98票、58歳)、生出泉太郎(94票、56歳)の両氏が当選した。 
 


【将来ビジョン策定も視野に】 


 中西氏は所信表明に当たり「3期で引退し後進に道を譲れとの声もあったが、老骨に鞭を打って4期目に立候補をした。その理由は会員拡大・組織増強にある」「現在薬剤師が25万人いるが、日本の薬剤師を代表する組織として、その7割程度の入会率であるべき。敢えて1期2年と区切ったが、仕上げの時であり、この2年間は組織強化に邁進したい」と語った。 
 
 一方、児玉氏は「今回の会長選挙は、ある意味で日薬の将来を決める選挙。薬学教育6年制の実施など、やっと基盤ができ、これからが勝負。いま日薬がすべきこと、その将来ビジョンを示し、実行するための組織改革をする。分業の完成を目指す。全ての薬剤師が加入できる、希望ある薬剤師会を作り、関係団体との関係を改善する。最後に、社会にアピールするための広報活動を強化する」と改革路線を強調した。 
 
 直前まで両者拮抗説が流れる激戦であったようだが、結果は児玉氏の“改革路線”を代議員が支持したといえよう。当選した児玉氏は「中西会長と一緒に会を運営してきたので、苦渋の選択であった。支持いただいたことに、重みと責任を痛感している」とした上で、薬剤師の将来ビジョンを提示、それを実現するための組織改革、会員の資質を向上させるための生涯研修、薬剤師を社会的にアピールするための広報活動などの充実に取り組みたいと抱負を述べた。 
 
 今後の執行部体制については、中西会長の“集団指導体制”を改める方針を示した。児玉氏は「35人しか理事者がいないのに、ブロック理事や職域理事がいる。本当に動き回れる理事は少ない。(制限は多いが)少し選び方は変わる」と、執行部改革に意欲を見せた。 
 
 特に、全体的な組織改革については、公益法人制度の改革が差し迫っており、これを「良いチャンス」とした。「(日薬が)零細の集まりのイメージが強くなってきている。25万人いる薬剤師が皆入っているべきで、組織改革を進めたい。そのため半年か1年かかるかもしれないが、薬剤師の将来ビジョンが必要」と述べた。さらに、開局者と勤務者との立場の違いを指摘した上で「A、B会員のあり方についてビジョンを描き、そこから入って会費のことも検討したい」と、会費徴収のあり方も視野に入れていることを示した。 
 
 一方、中西氏は退任の弁で、日本薬剤師連盟会長への立候補を暗に示したが、児玉氏は「(連盟会長も)自分でやっていきたい。実際的には表裏一体のものであり、スムーズに仕事を進めるためには、日薬会長が兼務すべき」と述べ、連盟会長の座も譲れないとの姿勢を示した。 
 


(薬事日報 2008年2月27日)


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