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08.01.09

【薬剤師関連ニュース】MD試験でガイダンス作成−今年度中の実施目指す
厚生労働省医薬食品局 (薬事日報 2008年1月9日)

 厚生労働省医薬食品局は、新薬の本格的な臨床試験の前に、ごく微量の薬剤をヒトに投与し、薬の効果や副作用に影響する体内での薬の動きをあらかじめ把握する新しい臨床試験「マイクロドーズ(MD)試験」の実施に向け動き出した。非臨床(動物)試験では予測できなかった薬の動きを把握することで、今後の開発の参考にできたり、開発中止の恐れのある薬剤をふるいにかけたりすることができ、新薬開発の成功率を引き上げる手法と期待されている。放射性物質を用いることもあるため、被験者には体内暴露の程度を含め、説明と同意を徹底することを求めていく方針だ。 



【適用範囲は「低分子化合物」】 


 MD試験については、既に実施されている欧米に対し、日本では明確な実施方針が示されていなかった。その中で同局は12月25日、実施上の留意点を示したガイダンス案をまとめた。同局は、2月8日まで厚労省ホームページ(http://www.mhlw.go.jp/)で同案に対する意見を募り、今年3月までに通知化、実施を目指す。 
 
 同案では、MD試験を「将来的に医薬品の承認申請時に当該試験結果を提出する必要がある」として、GCPなどの関係法令を遵守して行う必要があると、薬事法との関係を明確化した。 
 
 その上でMD試験を、「通常100μg以下かつヒトにおいて薬理作用を発現すると推定される投与量の100分の1を超えない極めて低用量の被験物質を健常人に単回投与することにより行われる臨床試験」と定義。最高用量の設定方法も示した。 


 ガイダンスの適用範囲は「主として低分子化合物」とし、生物由来製品や従来品とは全く異なる作用機序を持つ化合物については、予測できないリスクがあるとして、適用外とした。 
 
 試験手法としては、[1]放射性同位元素を標識した被験物質を被験者に投与し、加速器質量分析法(AMS)で測定する[2]標識しない被験物質を被験者に投与し高感度の液体クロマトグラフ質量分析計(LC/MS/MS)により測定する[3]ポジトロン放出核種で標識しPETで測定する――の三つを提示した。 
 
 MD試験に当たり、実施が必要な非臨床試験としては、一種類のほ乳類の雌雄を用いた「拡大型単回投与試験」を挙げた。対照群を設けた上で実施するとし、観察期間は2週間、毒性などを見るため病理組織学的検査などを行うとした。 
 
 AMS、PETによる測定では、放射性物質を用いるケースもあることから、試験計画の中身を検討するIRBには、放射性物質の専門家などの出席も必要だとした。 
 
 また、被験者に対し分かりやすく説明し同意を取ることを求めた。試験の目的を明確にすることや、放射性標識体を投与する場合は、放射性物質の内部暴露がどの程度か説明することなどを指摘した。 



(薬事日報 2008年1月9日)


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