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07.12.19

【薬剤師関連ニュース】MBOの実施を表明−阪神調剤に続き2社目
クラフト (薬事日報 2007年12月19日)

 調剤薬局チェーン大手のクラフト(本社東京,代表取締役社長森要氏)は7日付で、森氏が代表取締役を務めるクラフトフィナンシャルホールディングスを介して、同社流通株の公開買付け(TOB)、いわゆる経営陣による自社買収(MBO)を行うと発表した。買付け期間は10日から来年1月28日まで、成立した後は上場廃止となる予定。上場調剤薬局のMBOは、11月に表明した阪神調剤に続き2社目となる。また同日付でジェネリック(GE)メーカー・大原薬品工業(本社滋賀県)グループと業務提携を行うことも発表、今年9月に製造工場を取得している日本調剤と同様、GEメーカーとしての展開も図っていくこととなった。 
 
 クラフトは1982(昭和57)年10月に設立され、全国展開を視野にドミナント出店を基本とし、M&Aなどにより積極的な店舗展開を行い12月1日現在、全国で270店舗を擁する。成長過程において04年12月にはジャスダック証券取引所に株式を上場した。 
 
 しかし、調剤薬局チェーンをめぐる環境は、数年来の受診抑制や診療報酬引き下げ、薬価改定などの影響を受け、上場企業の宿命である成長と配当を続けるのが難しくなっている。成長を支えてきた積極的な出店政策も用地等の高額化など、投資効率が悪化し、経営環境は厳しさを増している。 


 同社でも同様の状況にあることから、今後は配当の低下なども想定され、「現在の株価が天井ではないかと考え,この時点での公開買付けに踏み切った」と経営陣の一人は話している。 
 
 今後は、森氏がMBOのため全額出資して設立したクラフトホールディングス(KH)が、クラフトの有価証券を取得・保有するために設立したクラフトフィナンシャルホールディングス(11月19日設立、資本金100万円)を公開買付者として、MBOを実施する。 
 
 この取引が成立後も、森氏がクラフトの代表取締役にとどまり、引き続き経営に当たる。また、改めて旧来からの大株主であったイオン、ツルハの両社がKHに出資する予定で,出資比率はイオン20・0%、ツルハ2・7%の予定。現クラフト会長の梶弘幸氏は、成立後に退任するが、他の取締役については引き続き取締役として経営に参画する予定という。 
 


【大原薬品とも業務連携−GE薬の製販体制整える】 
 
 またクラフトは、政府の後発品への本格的な転換・使用促進策を受けて、GE薬の開発、製造、販売事業にも進出することを、同日付で明らかにした。滋賀県に本社を構える大原薬品工業(代表取締役藤岡靖弘氏)及び関連会社のファーマプラン、エッセンシャルファーマとGE薬の開発・製造・販売事業に係る業務提携を実施することで覚書を締結している。 
 
 具体的には大原薬品、ファーマプランと共同して、エッセンシャルファーマを運営するのに加え、大原薬品との業務提携を行い、GE薬の開発・製造・販売事業に進出する。 
 
 エッセンシャルファーマが発行する株式を、クラフトと大原薬品が引き受けることにより、合弁事業を行う予定。明年3月末をメドに出資比率や役員構成、経営計画など詳細な検討を行う。これにより医薬品の開発、製造から販売及び具体な薬局店頭での使用まで一貫した体制が組まれることになる。 
 
 このような動きは既に大手調剤チェーンの日調で取り組みが進んでいる。日本調剤は100%出資子会社である日本ジェネリックを05年に立ち上げ、自社薬局での使用を中心に導入品の販売体制を構築してきたが、今夏にはファイザー旧筑波工場の土地、建物を取得し、本格的にGE薬の開発・製造に取り組む方針を示している。 
 
 同社幹部によると「12月現在、敷地内では物流センターが動き出している。具体的な製造は許認可の問題から早くて09年、あるいは10年には着手できる」としている。 
 


(薬事日報 2007年12月19日)


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