
07.10.29
【薬剤師関連ニュース】偽造処方せん防止など薬物乱用対策を強化−部会報告 2007年度第1回東京都薬事審議会 (薬事日報 2007年10月26日)
2007年度第1回東京都薬事審議会が23日に開かれ、「都における薬物乱用対策をより効果的に推進するための基本的な考え方」について、部会での検討結果が報告された。この中で、偽造処方せん防止に向けた薬剤師の取り組みの重要性が指摘され、▽薬剤師に対する偽造処方せんの特徴や傾向の情報提供▽処方せんの偽造事例を提供▽詐取防止ステッカーの徹底――など、防止策の強化が必要とされた。また、薬物専門講師の資質向上に向けた研修カリキュラムの作成も求められた。
部会報告では、全国で乱用・不正売買の総検挙数が例年2万件以上あり、特に青少年に乱用が拡大している現状を指摘。その上で、都における薬乱対策の課題と今後の方向を示した。
普及啓発活動では、低年齢の児童への啓発活動や、学校や地域の主体的取り組みの拡大、指導者の育成と資質向上が盛り込まれた。そのうち、指導者の育成では、地域における普及啓発の担い手として、薬物乱用防止指導員や薬物専門講師の知識・技能を向上させることが望まれるとした。そのため、実践的な内容を加えた総合的研修カリキュラムを作成することが必要とされた。 研修内容としてはコミュニケーション技法、ベテラン講師のノウハウ紹介、栽培研究機関における有害植物に関する実地研修などが考えられている。また、講師の資質レベルを明らかにすることで、研修への参加意欲などを促すことも有効とされた。 向精神薬の不正入手防止では、巧妙化する偽造処方せんを見抜くために、薬剤師に対して偽造処方せんの特徴や傾向を情報提供することが重要と指摘。処方せん偽造事例を各薬局に提供することで、偽造発見に効果があるとされた。 さらに、都が作成している抑止効果を期待した詐取防止ステッカーの貼付を、薬局の協力の下に徹底することも盛り込まれた。 乱用される薬物への対策では、薬物の流通や使用実態を調査するために、医療機関などを対象とした調査手法を検討する必要性が指摘された。 部会では、社会復帰支援策の充実についても検討した。薬乱問題の早期対応に向けた施策として、薬乱・依存者の家族を対象とした「家族教室」のプログラム検証、具体的手法の民間等への還元などが有効とされている。
(薬事日報 2007年10月26日)
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