
07.09.11
【薬剤師関連ニュース】外口医政局長が初の就任会見−産業施策推進に 積極的姿勢 厚生労働省医政局 (薬事日報 2007年9月10日)
【治験環境強化にも取り組む】
厚生労働省の外口崇医政局長は6日、就任後初めて、専門紙記者団との共同会見に応じ、医政行政全般に関する所見を語った。その中で医薬品産業に関し、厚労省など3省でまとめた「革新的医薬品・医療機器創出のための5カ年戦略」や、8月に公表した「新たな医薬品産業ビジョン」などを通じ、国としても必要な施策を進めたい考えを強調。また、治験に関しても積極的に取り組む姿勢を示した。さらに、外口局長は後発品使用促進についても、来年度概算要求で医政局としても予算要求している点を指摘、前向きに対応する考えを示した。
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外口局長は就任に当たって、「それぞれの地域で安心して医療を受けられることが、国民皆保険制度の維持と並んで、日本の健康水準の維持拡充に必要なことであり、また暮らしの安心という点でも国民のニーズが高い」と、医療体制の確保が必要だとした。その一方で、「財源、人材も必要で、安心な医療を確保するには相当な努力が必要だ」と強調し、国民の理解と協力を得ながら、諸問題の解決に向けて取り組みたいと抱負を語った。 このうち、医薬品産業に対しては、▽いい医薬品を開発し、早く患者の元に届け、必要な医薬品を安定的に供給するなどの医療の側面▽知的集約型産業のリーダーとして、実際に国内市場だけでなく国際的な市場でも活躍し、日本経済にも貢献する産業の役割――という二つの役割を担っていると指摘。その上で、新5カ年戦略や新医薬品産業ビジョン等を通じ、国としても必要な施策を進めたい考えを強調した。 また、臨床研究について外口局長は、「日本は基礎研究がしっかりしているが、臨床研究やトランスレーショナルリサーチ、治験が今一歩という印象だ」と話し、こうした面での基盤整備の必要性を強調。特に、自らも技術総括審議官の時代から「臨床研究の強化を常日頃から訴えてきた」などと話し、文部科学省と共に作成した「新たな治験活性化5カ年計画」などを通じ、臨床研究の強化にも取り組む考えを示した。
後発品使用促進については、「優良後発医薬品の使用推進は進めていくべきだろうと思う」と話し、来年度の予算要求では普及啓発の予算も計上したことから、保険局とも連携し、具体的に推進していきたいと前向きな姿勢を示した。
【医師不足にはきめ細かく対応】 このほか外口局長は、大きな問題となっている医師不足対策に関し、「要因は一つではなく多岐にわたる」とし、「複合要因である以上、解決策も一つや二つに絞るとかえってバランスが崩れてしまうので、きめ細かく対応していく必要がある」と指摘。その上で、「予算も必要だが,あくまでも対策の一つ。労働法制や診療報酬なども絡む」などと話し、様々な取り組みを通じて医師不足対策に臨む考えを示した。 さらに、標榜診療科については、「本来の目的は患者により分かりやすくするというものであり、よりよいものにしたい」と話し、今月中にまとめられればまとめたいとスケジュールを示したほか、総合科については「その後の議論になるだろう」と語った。
(薬事日報 2007年9月10日)
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