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07.09.05

【薬剤師関連ニュース】糖尿病治療薬の開発が活発化−臨床試験がステージアップ
(薬事日報 2007年9月5日)


 日本での糖尿病治療薬の開発の動きが活発化している。今年に入り、武田薬品が開発中の低血糖を発症しにくいDPP‐4阻害剤のアログリプチンのほか、第一三共が開発を進めるインスリン抵抗性改善薬のリボグリタゾンがPIIに進んだ。また、日本たばこ産業(JT)は、PIを実施していたインスリンの作用を増強し、チロシン脱リン酸化酵素1B(PTP1B)阻害剤「JTT‐551」の開発を中止。新たに生体内のブドウ糖生成を阻害する「JTT‐651」を臨床入りさせた。 
 
 武田薬品が開発を進めているアログリプチンは、インスリンの分泌を促すホルモンのグルカゴン様ペプチド‐1(GLP‐1)を分解するDPP‐4酵素を阻害することで、インスリン分泌を増やす。GLP‐1は食物摂取によって、消化管から分泌され、膵β細胞を刺激してインスリン分泌を増加させると共に、β細胞自体の機能を改善することが確認されている。従来の糖尿病治療剤に比べ、低血糖などの副作用の発現が少ないとされている。海外ではPIIIまで進んでいる。 
 
 第一三共が開発中のリボグリタゾンは、遺伝的要因のほか、肥満・上半身や内臓への脂肪蓄積、運動不足、ストレスなどの環境要因によって引き起こされるインスリン抵抗性を改善する。また、脂肪細胞の核内受容体型転写因子PPARγを活性化させ、生体内でのブドウ糖の消費を促進させるという。海外の臨床試験の結果から、既存のインスリン抵抗性改善薬に比べて、高い有効性と同等の安全性があることが示唆されている。現在、海外でPIIIを実施中。 
 
 JTが開発を中止したJTT‐551は、インスリンシグナル伝達をネガティブに制御するPTP1Bを阻害することで、インスリンの作用を増強し、血糖を降下させる糖尿病治療薬として開発が進められてきた。JTによると、PIで十分な結果が見られなかったため開発を中止したとしている。 
 
 新たに臨床入りしたJTT‐651は、ブドウ糖重合体のグリコーゲンの分解酵素である「グリコーゲンホスホリラーゼ(GP)」の働きを阻害することで、生体内でのグリコーゲンからグルコースへの変換を阻害。肝臓から血中への糖放出を抑制し、血糖を降下させる。



(薬事日報 2007年9月5日)


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