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07.08.31

【薬剤師関連ニュース】舛添新大臣が抱負、「国民の視点」で切り込む
−第一の課題はやはり年金 厚生労働省 (薬事日報 2007年8月31日)

 安倍改造内閣が27日に発足した。厚生労働大臣には自由民主党税制調査会副会長の舛添要一氏(自民)が起用された。皇居での認証式、初閣議を終えて初登庁した舛添新大臣は会見し、「オールジャパンで年金を含む全ての問題の解決に努力していくことが、最終的には、政治や行政が国民の信頼を取り戻す道だと思う」と抱負を語った。 
 
 舛添新大臣は会見の初めに、「私自身は介護問題が理由で政治の道に転進したわけで、そういう意味で社会保障を大切なテーマとして扱ってきた。社会保障には医療、介護、年金、子育てなど様々な分野がある。そうした問題に国民の視点で切り込んでいきたいと思っている」と述べた。その上で今回の選挙戦を振り返り、「本当に厳しい選挙だった。実際に選挙を戦い、全国を走り回り、何百カ所で話をさせていただいた。そうした経験を政策に生かしていきたい」との決意を表明した。 
 
 安倍総理からの指示についても触れ、「年金や地域医療の崩壊、医師不足への対応をきちんとやるということ」を挙げた上で、「しかし、やはり年金だ。それが今回の選挙の敗因の一つなので、年金が第一の課題になると思う」と話した。 
 
 また、社会保障制度の財源、社会保障費の負担増として、消費税を含む税体系の抜本的改革が指摘されている点にも言及。「与党の税制調査会と議論をしながら進めていかなくてはならない」との認識を示した。 
 
 ただ、「厚労行政、年金行政に対して国民の信頼が甚だしく失われている面がある。きちんと改革して無駄を削いでいかない限りは、安易に増税という形にはつながらないだろうと思う。そうした改革を断行した上で、長期的には社会保障の財源ということだけでなく、国の財政をどのようにするかという観点から、消費税を含めて税体系全体の議論をきちんと進めていかなければならない」と述べた。 
 
 舛添新大臣は福岡県出身の58歳。1971年に東京大学法学部政治学科を卒業後、パリ大学現代国際関係史研究所やジュネーブ高等国際政治研究所の客員研究員、東大教養学部政治学助教授などを経て、01年7月の参議院選挙に出馬し初当選。自民党厚生関係団体委員会副委員長、参議院憲法調査会幹事、参議院自民党政策審議会長、自民党税制調査会副会長などを務めた。 
 
 このほかの主な閣僚としては、文部科学相の伊吹文明氏(自民)、経済産業相の甘利明氏(自民)が留任した。また、経済財政諮問会議を担当する経済財政相についても民間の大田弘子氏が留任した。 
 
 また政府は29日の閣議で、厚労副大臣に西川京子(61歳)、岸宏一(67歳)の両氏(いずれも自民)の就任を決めた。 
 


【歓迎ムードの安倍改造内閣、舛添厚労大臣の手腕に期待感−製薬業界】 
 
 安倍改造内閣に対し、製薬業界は概ね好意的だ。厚生労働大臣となった舛添要一参院議員に対しては、慣習などに縛られない人との見方があり、不安を覗かせながらも大胆な取り組みにも期待感があるようだ。また、官民対話のメンバーである経済産業大臣、文部科学大臣が留任となったことも、これまでの話し合いの積み重ねが堅持されるとの読みも評価のポイントとなっている。 
 
 日本製薬団体連合会の森田清会長は27日に談話を出し、「国民が安心して暮らせる社会保障制度の充実はもとより、イノベーションにも重点を置いた従来の政策をさらに発展させることができる陣容」と評価。 
 
 国際競争力強化に向け、「薬価制度等関連制度の改革に加えて、産業特性に着目したダイナミックな税制改正、政府研究開発予算の拡充など、『革新的医薬品・医療機器創出のための5カ年戦略』を踏まえた政策論議も併せて進めていただけることを強く期待している」と念を押した。 


 舛添厚労大臣について、日本製薬工業協会の山辺日出男専務理事は「霞が関の論理ではなく、世の中のロジックを踏まえて考え、それを分かりやすく話す方」との見方を示し、他の業界関係者は「どうなるか分からない」としながらも、「従来のしがらみにとらわれず、今、どうあるべきなのかをきちんと考えながら仕事をされる方だと思う」と、手腕に期待を寄せる声も上がった。 
 
 また山辺氏は、官民対話のメンバーである甘利明経産大臣、伊吹文明文科大臣が留任し、今の医薬産業の国際競争力強化を盛り込んだ経済成長戦略大綱づくりに関わった与謝野馨氏が官房長官となったことなどを挙げ、改造内閣を前向きに捉えた。 


(薬事日報 2007年8月31日)


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